会議でも商談でもまじめにメモを取っているのにいざ必要なときにどこに書いたか見つからない。仕事メモのまとめ方が分からず、ノートやメモアプリだけが増えていくってことありませんか?
色を分けたり見出しをそろえたりして整えても結局あまり読み返さない。そんな悩みを抱えているのはあなただけじゃないんですよね。
仕事メモのまとめ方で大切なのはきれいに整えることではなく、後で探せて次の行動が分かることです。置き場所を1つに決めて1テーマ1ページで日付とタイトルを付け、最後に次の行動を1行書けばメモは仕事を動かす道具に変わります。
この記事では、メモのまとめが役に立たない3つの原因・今日から使える4つの原則・週1回15分の整理の仕方を紹介します。

メモが増えすぎるのは要点を選ぶ前に書き写しているからで、要点を選ぶ力は文章を速く読むときと同じ頭の働きです。私が教えている速読法GSRで、要点を先につかんで読むやり方は下の無料の入門動画講座で先に確かめられます。
この記事の執筆・監修
浦地純也(しゃっく)
速読メソッド「GSR」講師 / 株式会社ManaBeラボ 代表取締役

- 株式会社ManaBeラボ代表取締役
- 中学校、高等学校理科教員免許
- 国際ジェネラティブチェンジ協会ジェネラティブトランス修了資格
- カリフォルニア大学発祥の心理学指導者資格
2013年、高知大学で理科教員免許を取得し、公立の高等学校で2年間理科教師として働く。その後速読に感銘を受け愛知県で速読教室と学習塾を開校。
その後、スタンフォード大学心理学博士のギリガン先生と出会い、「瞑想状態×速読」を用いた新しい速読メソッド【GSR(Generative Speed Reading)】をワールドクラスパートナーズ株式会社と開発。
2019年には、「人生を変える速読法 GSR」を出版。2025年までの10年間で44,000人以上への速読指導の実績。現在もオンラインで全国の人々へ向けて活動中。
仕事メモのまとめ方で大切なのは後で使えること

仕事メモは後で使える・探せる・行動できるの3つがそろえば役目を果たします。見た目が多少ラフでもこの3つがあれば問題ありません。
まとめることはゴールではない
メモをまとめる目的はまとめた先の行動にあります。
清書したり図にしたりして整えること自体に価値があるように感じますが、要約や整理は今やAIが数十秒でこなしてくれる作業です。
会議メモを見返して明日のメールを1通送る、読書メモから打ち合わせで使う一言を持ち出す。そこまで進んで初めてメモが仕事を動かしたことになります。
使われないメモはヘドロ知識になる
書いたまま使わないメモは流れの止まった水のように頭の中で淀んでいきます。私はこれをヘドロ知識と呼んでいます。
知識は人に話す・仕事で試す・別の場面に応用することで流れ始め、使える知識に変わります。メモを取る目的は保存ではなく、外に出して使うことなんです。
読んだ本の内容が行動につながらない人は本を読んでも行動できない落とし穴も同じところでつまずいています。
目指すのは後で探せて行動できる状態
1回の会議や1冊の本の中で本当に大事なのは核心の2割ほどです。全部を整然と残そうとするとその2割がかえって埋もれてしまいます。
明日の仕事で動かせる行動が1つ書いてあり、日付やタイトルですぐ引けて見返した瞬間に次にやることが分かる。この状態を目指してまとめていきます。
どれか1つでも欠けるとどんなに整っていても眠るだけのノートになってしまいます。
メモのまとめが役に立たない3つの原因

ちゃんとまとめているのに役に立たない原因は見た目・入口・出口の3つのどこかにあります。1つでも心当たりがあれば次に紹介する原則がそのまま効きます。
①見た目を整えることに時間をかけすぎる
色分けや装飾に時間をかけすぎると整えた満足感だけで終わってしまいます。
日曜の夜に翌週の手帳を完璧に整えてその満足感で月曜の仕事が進まない。そんな経験はありませんか? まだ何も行動していないのに達成感だけが先に来てしまうんです。
整える作業に使う時間は全体の3割以下に抑えるくらいでちょうどいいですよ。
②後から探せない
日付とタイトルが無いメモは後で探す時間がかかります。
走り書きのまま残したメモを開いて、いつの何の話だっけとなるのは中身ではなく入口の問題です。書き始める前の5秒で日付とタイトルを置いておけば、後で何分も探さずに済みます。
メモがノート・手帳・付箋・アプリにばらばらにあるとどこに書いたかを思い出すところから始まります。仕事が早い人は探す時間を作らないように置き場所を最初に決めています。
③書いたまま仕分けずに溜め込む
メモを仕分けずに溜め込むと未処理のメモの山が増えていきます。
メモを取る習慣はあっても、すぐやる・いつかやる・捨てるに振り分ける習慣が無い。この状態だとノートやアプリは使われないメモの入れ物になってしまいます。仕分け方は後半の週1回の整理でくわしく紹介します。
しゃっくまじめに書いている人ほどメモが増えすぎて探せなくなるんです。書く量の問題ではなく、まとめ方の順番の問題なんですよ。
仕事メモのまとめ方4つの原則
仕事メモは置き場所・入口・出口・道具の4つを決めればまとまります。全部を一度に始める必要はないので、今日のメモから1つ試してみてください。


①置き場所を1つに決めて1テーマ1ページで書く
メモは置き場所を1つに決め、1つのページには1つのテーマだけを書きます。
会議メモと読書メモとやることリストを同じページに混ぜると、後でタグを工夫しても探せません。紙なら1冊のノートの見開き1ページ、デジタルなら1つのアプリの1ファイルが目安です。
話が別のテーマに移ったら、迷わず新しいページに切り替えましょう。もったいないと感じてもテーマで分けることを優先します。
②日付・タイトル・タグを先頭に書く
書き始める前に日付・タイトル・タグをページの先頭に置きます。
たとえば「2026/10/02 営業会議 #A社」のように1行書くだけで、後から日付でもテーマでも引けるようになります。紙ならノートの右上、デジタルならファイル名や1行目に置くと決めておくと迷いません。
紙かデジタルかで覚えやすさに差が出ることを示した研究もあります。東京大学の酒井邦嘉教授らは2021年、48人に紙の手帳・タブレット・スマホのどれかで予定を書いてもらいました。そのうえで思い出すテストと脳の活動を比べています(東京大学の発表)。


紙の手帳の組は書く時間が短く、思い出すときに記憶に関わる海馬などの活動が高くなっていました。テストの正答率の差は易しい問題でだけ見られたので、紙はページの位置など思い出す手がかりが多いぶん記憶を助けやすいと考えておくのがよさそうです。
③最後に要点と次の行動を1行ずつ書く
メモの最後には要点1行と次の行動1行を必ず書きます。
書き終えたらページの下に次の2行を足してから閉じてください。
- 要点:要するにポイントは〇〇だった
- 行動:だから明日は××をやる


この2行を声に出して読み上げてもほんの20秒ほどですが、書いて終わりのメモはほとんど無くなります。メモの下に要約の欄を設けるコーネル式ノートの書き方も同じ考え方です。
本を読む前に明日の仕事で使える行動を1つ持ち帰ると決めておくのも効きます。探すものが決まると必要な情報が目に入りやすくなるからです。本のメモなら4行で書ける読書ノートのやり方も参考にしてください。
④紙とデジタルを目的で使い分ける
紙とデジタルは目的で使い分けるのがいちばん続きます。
コクヨが立命館大学の岡本尚子准教授と行った共同研究(2024年、大学生約20人)では、動画を見ながらノートかタブレットにメモを取ってもらいました。紙のノートに書いた組のほうが直後の記憶テストで高い点でした(ノート9.4点・タブレット7.7点、コクヨの発表)。


一方で探す・共有する・直すのはデジタルのほうが得意です。用途で線を引いてしまいましょう。
| 用途 | 向いている道具 | 理由 |
|---|---|---|
| タスク・締め切り | デジタル(予定表・タスク管理アプリ) | 通知・並べ替え・共有ができる |
| 考え・学び・気づき | 紙のノート | 思い出す手がかりが多く残る |
| 会議の議事録 | 紙で要点メモ→デジタルで清書 | 後で配る・探す前提に合う |
週1回15分の整理で使わないメモを捨てる
まとめ方を整えても週1回の整理をしないとメモはまた溜まっていきます。曜日と時間を決めて15分だけ見直す時間を作りましょう。
金曜の15分を整理の時間として予定に入れる
整理は金曜の終業前15分のように固定の予定にしてしまうのが確実です。
タスク管理の方法として知られるGTD(デビッド・アレンが考えた仕事の進め方)でも、週に一度の見直しが土台になっています。散らばったメモを集めて次の行動を確かめ、いつかやることのリストを見直す流れです(GTD公式のチェックリスト)。
いつかやろうではいつまでもやりません。カレンダーに繰り返しの予定として入れておいてください。
すぐやる・いつかやる・捨てるの3つに分ける
整理の中身は、メモを1つずつ開いて3つのどれかに振り分けるだけです。


すぐやるものはタスク管理の道具へ移し、いつかやるものは保管用のフォルダへ、もう動かさないものはためらわずに消します。1つのメモにかける時間は数秒で十分です。


先月は大事だった案件が今月にはもう要らなくなっていることも珍しくありません。迷ったら捨てるくらいでちょうどよく、必要になった情報はたいてい別の方法で取り直せます。
覚えるメモはすぐに、考えるメモは数日おいて見直す
見直すタイミングはメモの種類で変えます。
業務マニュアルや研修や資格の勉強のような覚えるメモは、書いた直後に合っているかを確かめます。間違ったまま覚えてしまうのを防ぐためです。
企画のアイデアや振り返りのような答えの無い考えるメモは、数日寝かせてから読み返すと、書いた直後には見えなかった矛盾や次の問いに気づけます。
メモの量そのものを減らすには要点をつかむ速さを上げる
メモを整理する手間を根っこから減らすには書く前に要点を選ぶ速さを上げることです。じつは私が教えている速読の練習は、この速さを鍛えるためのものでもあるんです。
メモの記事で速読の話が出てきて意外に思いましたよね。理由を順番にお話しします。
メモが増えすぎるのは要点を選べないまま書き写しているから
メモが増えすぎるのは要点を選ぶ前に書き写しているからです。
聞いた話や読んだ資料のどこが大事かをその場でつかめないと、念のため全部書いておこうとなります。その結果後で探す量も捨てる量も増えて、まとめる手間がふくらんでいくんですよね。
会議のメモが追いつかない人は議事録を3つの欄で取る方法もあわせて試してみてください。
要点をつかむ力は読む速さと同じ頭の働き
要点を選ぶ力は文章を速く読むときの頭の働きとまったく同じです。どちらも言葉を受け取り、頭の作業台の上で要点にまとめています。


頭の中で一字ずつ声に出して読み、全部わかろうとする読み方だと、作業台が細かい言葉で埋まって要点を選ぶ余裕がなくなります。見て意味をとり、まず骨組みをつかむ読み方に変わると、メモに書く前に何が大事かが見えてくるんです。



メモのコツは今日から効きます。でも要点をつかむ速さが上がると、メモそのものが短くなって整理の手間も減っていくんですよ。
要点を選んで次の行動を決めるまでの速さを仕事全体で上げたいときは、頭の回転を速くする方法もあわせて読んでみてください。
速読法GSRで要点をつかむ速さを鍛える
速読法GSRは要点をつかんで速く読む力を練習で鍛える方法です。スタンフォード大学心理学博士のスティーブン・ギリガン先生らが開発したジェネラティブステートという、落ち着いたまま集中した状態を土台にしています。
読み方は短い練習の積み重ねで変えられます。
広島大学の森田愛子氏らの研究(2015年・大学生43人)では、視野を広げる練習に内声化を減らす練習を加えたトレーニングを1日約5分・1週間続けるだけで、読書速度が平均約60%上昇したことが報告されています(出典:森田・小澤(2015)日本教育工学会論文誌)。


内声化とは、頭の中で文字を声に出して読むクセのことです。要点を短くまとめる練習には要点をまとめるコツも役に立ちます。


要点をつかんで仕事に生かせるようになった受講者の声
読み方を変えたことで要点をつかんで使えるようになった受講者はたくさんいます。
1冊に1〜2か月かけても覚えていなかった方が、短い時間で要点を理解しながらアウトプットできるようになりました。読書速度が受講前の119倍になり、仕事に生かせるアウトプットもできるようになった方もいます。


速読とは、「結局アウトプットできないもの」と思っていました。受講後は、短時間で読み、本の要点を理解をしながらアウトプットできるようになりました。以前は1冊1〜2ヶ月かけて読んでも、全然記憶していなかったので大きな変化です。その結果、すきま時間を活用して副業の勉強と実践ができるようになり、本業と同じくらい稼ぐ事ができるようになりました。今では完全に会社を辞めて、楽しく働いています。


本を読む速度が、GSR受講前と比べると119倍速くなりました。ただ速くなっただけではなく仕事に活かせるアウトプットもできています。個人的には、「速いスピード」で仕事をすることが自然にでき、生産性が上がったことが嬉しかったです。
速読法GSRは無料教材を含めて累計45,000人を超える方に活用されています(2026年5月時点、PR-FREE)。
メモが増えすぎて整理が追いつかない悩みは要点をつかむ速さを上げると根っこから軽くなります。まずは無料の入門動画講座で、今のあなたの読み方のクセを確かめてください。
動画を最後まで見ると通常5,000円のGSRオンライン体験会に無料で参加できます。講座はメールアドレスだけで受け取れます。
仕事メモのまとめ方についてよくある質問
- 仕事のメモはどうやってまとめればいいですか?
-
まず置き場所を1冊のノートか1つのアプリに決めてください。1つのページには1つのテーマだけを書きます。先頭に日付・タイトル・タグを置き、最後に要点と次の行動を1行ずつ書きます。あとは週1回15分、すぐやる・いつかやる・捨てるに振り分ければ十分です。
- メモは1冊のノートにまとめたほうがいいですか?
-
置き場所は1つに決めたほうが探しやすくなります。ノート・手帳・付箋・アプリにばらばらに書くとどこに書いたかを思い出すところから始まるからです。紙とデジタルを両方使う場合も、タスクはこのアプリ、考えはこのノートのように用途ごとに1つに決めてください。
- 紙とデジタルのメモはどちらがいいですか?
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目的で使い分けるのがおすすめです。タスクや締め切りなど通知や共有が要るものはデジタル、考えや学びのように覚えておきたいものは紙が向いています。紙に書くと思い出す手がかりが多く残り、記憶を助けやすいという研究もあります。
- きれいに清書する時間が取れません。
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清書はほとんど要りません。整える時間を使うより書いた直後に要点1行と次の行動1行を足すほうが仕事に効きます。人に配る議事録のように清書が必要なものだけ、デジタルで整えてください。
- 溜まりすぎた昔のメモはどうすればいいですか?
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一気に片づけようとせず、週1回の整理の最初の数回で半年以上前のメモをいつかやるか捨てるに振り分けてください。迷ったら捨てるくらいで大丈夫です。必要になった情報はたいてい別の方法で取り直せます。
- メモを取るのが追いつかず、要点を逃してしまいます。
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全部を文章で書かず、単語と記号で短く残してください。それでも追いつかないなら、聞いたり読んだりしながら要点をつかむ速さが足りていないことが考えられます。読む速さと要点をつかむ力は練習で伸ばせるので、メモの取り方と一緒に見直してみてください。
まとめ
仕事メモのまとめ方はきれいさではなく後で探せて行動できるかで決まります。この記事のポイントを並べておきますね。
- まとめが役に立たない原因は、見た目に時間をかける・探せない・仕分けないの3つ
- 置き場所を1つに決めて1テーマ1ページで書く
- 先頭に日付・タイトル・タグ、最後に要点と次の行動を1行ずつ
- 紙とデジタルは目的で使い分ける
- 週1回15分、すぐやる・いつかやる・捨てるに振り分ける
明日のメモから次の行動を1行書き足すところから始めてみてください。



書いたメモが1つでも行動に変われば、ノートの見え方が変わってきます。その一歩を私は応援しています!













