読書のリラックス効果は本当か|6分でストレス70%減を引き出す4つの読み方

読書のリラックス効果は本当か|6分でストレス70%減を引き出す4つの読み方

寝る前にスマホを置いて本を開いても、頭の中ではメールや通知の続きが止まらない。気がつけば、また指がスマホに伸びている。そんな夜は、ありませんか。

じつは、たった6分の読書でストレスが約70%下がる、という研究があります。リラックス効果は運動やユーモアに匹敵するほど、とも言われている。

ただし、「ゆっくり優雅に時間を取れば癒される」というわけではありません。読書がリラックスをもたらす本当の正体は、暴走している脳のモードを切り替える装置にあります。だからこそ短くても効くし、力を抜いて没入できる人ほど効果が大きい。

この記事では、読書のリラックス効果が科学的に裏づけられた事実であること、そのメカニズムを脳科学から3つに分けて解き明かしたうえで、効果を引き出す読み方をお伝えします。

ManaBeラボ 浦地純也
  • 株式会社ManaBeラボ代表取締役
  • 中学校、高等学校理科教員免許
  • 国際ジェネラティブチェンジ協会ジェネラティブトランス修了資格
  • カリフォルニア大学発祥の心理学指導者資格

2013年、高知大学で理科教員免許を取得し、公立の高等学校で2年間理科教師として働く。その後速読に感銘を受け愛知県で速読教室と学習塾を開校。

その後、スタンフォード大学心理学博士のギリガン先生と出会い、「瞑想状態×速読」を用いた新しい速読メソッド【GSR(Generative Speed Reading)】をワールドクラスパートナーズ株式会社と開発。

2019年には、「人生を変える速読法 GSR」を出版。2025年までの10年間で44,000人以上への速読指導の実績。現在もオンラインで全国の人々へ向けて活動中。

目次

読書のリラックス効果は科学的に裏づけられている

読書のリラックス効果は科学的に裏づけられている

「本を読むと癒される気がする」。この感覚を、なんとなくの気休めだと思っていませんか。

じつは、読書のリラックス効果は複数の研究で確認されている、れっきとした科学的事実です。厚生労働省の2018年のデータでは、仕事で強いストレスを感じる労働者は約6割。日本人の半数以上が、毎日ぎりぎりの精神状態で過ごしている計算になります。だからこそ、たった6分から効く読書のリラックス効果は、忙しい大人ほど見逃せない手段なのです。

ここからは、読書のリラックス効果を裏づける3つの研究知見を確認します。

6分の読書でストレスが約70%軽減した

2009年の研究で、わずか6分間の読書でストレスが約70%軽減した、と報告されています。脳科学者の毛内拡(もうない・ひろむ)氏が著書『読書する脳』で紹介している知見です。

数字だけ見ると、にわかには信じがたいかもしれません。けれど、これは6時間でも6日間でもなく、たった6分間の話です。電車のひと駅分、コーヒーを淹れるあいだ、お風呂のお湯がたまるまでの時間。そのぐらいの読書でも、心拍数や筋肉の緊張、ストレスホルモンの数値が落ち着く、ということが示されたのです。

つまり「まとまった時間を確保しないと意味がない」という思い込みのほうが、私たちのリラックスを邪魔しているのかもしれません。

読書のリラックス効果は運動やユーモアに匹敵する

別の大学の研究では、読書のリラックス効果はユーモア(笑い)や運動に匹敵するレベルだ、とも報告されています。

少し驚きませんか。ジョギングをする、友達と笑い合う、サウナに入る。多くの人がストレス解消の手段として思い浮かべるこれらと、本を開いて文字を追う行為が、ほぼ同じ効き目を持っているということです。

しかも、運動のように体力もいらない。お笑い番組のように相手やコンテンツを選ぶ必要もない。1冊の本と数分の時間さえあれば、誰でも・どこでも・すぐに始められる。これは、忙しさで自分の時間が削られがちな大人にとって、相当に大きい意味を持つはずです。

読書習慣がある人はストレス耐性が高い

毛内氏は、読書をよくする人ほどストレスへの抵抗力が高い、というデータも紹介しています。

一時的にストレスを下げるだけではなく、長く読書を続けている人は、そもそもストレスを受けにくい脳の状態を持っている。これは「読書という習慣が、メンタルの土台ごと整える」ことを示唆しています。

私も、高校教師の頃は本を開くと3分で寝るような人間でしたが、起業してから読書量が一気に増えたあたりから、明らかに小さなことで動じなくなりました。仕事の予定が崩れても、想定外のクレームが入っても、以前のように頭が真っ白にならない。読書がメンタルの底力を作っていた、と振り返って思います。

ただし、ここで一つの疑問が浮かびます。なぜ、本を読むだけで、これほどの変化が起きるのか。その正体を、このあと脳科学から3つに分けて解き明かしていきます。

読書がリラックスをもたらす3つの脳科学メカニズム

読書がリラックスをもたらす3つの脳科学メカニズム

「読書すると癒される」というのは、気のせいでも、ロマンチックな思い込みでもありません。脳の中で、はっきりとした切り替えが起きているのです。

ここで先にお伝えしたいのは、リラックス効果の正体がゆったり優雅に時間を取ることではない、という点です。本当の正体は、暴走している脳のモードを切り替えること。これを理解すると、なぜ短時間でも効くのか、なぜ同じ読書でも効果が出る人と出ない人がいるのかが、すっきりつながります。

ここから3つのメカニズムを順に見ていきます。

脳の暴走モードDMNが止まり考えごとから解放される

「休日にゆっくり寝たのに、頭が休まらない」。これは、誰にでも起こります。

原因は、脳の中にあるデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)と呼ばれる回路です。DMNは、私たちが何もしていない時にこそ活発に動き出します。過去の後悔を引っ張り出したり、未来の不安をシミュレーションしたり。脳全体の消費エネルギーのうち、70〜80%がこのDMNのアイドリング状態に使われている、と言われています。

つまり「何もしないで休む」ことそのものが、脳をかえって疲れさせている。一日ゴロゴロして余計に疲れが抜けない感覚は、ここから来ています。

ところが、読書をして物語や論旨に没入すると、脳は「目の前のタスクを処理するモード」に切り替わります。DMNのアイドリングが止まり、過去と未来をぐるぐる行き来する反芻思考がいったん解除される

毛内氏も「読書への没入は反芻思考から脳を切り替える効果がある」と語っています。つまり読書のリラックス効果は、休んでいるのに止まらない頭の中の独り言を、本というタスクで上書きしてくれる現象なのです。瞑想やマインドフルネスでも反芻思考が止まらないという方は、脳タイプ別に整える反芻思考の対処法もあわせて参考にしてください。

副交感神経が優位になり呼吸が深くなる

読書中の体の中では、もう一つ静かな変化が起きています。副交感神経が優位になり、呼吸が深く、ゆっくりになるのです。

副交感神経は、リラックスや回復を司る自律神経です。逆に交感神経が優位な状態は、戦闘モード。心拍が上がり、呼吸が浅くなり、肩や額に力が入ります。

ここで注意してほしいのが、スマホとの違いです。スマホでニュースやSNSを見ているとき、脳は次々と流れてくる刺激に反応しようとして、交感神経が優位になる。寝る前のSNSで目が冴えてしまう、というあの感覚です。

一方、紙の本を開いて文字を追っているとき、私たちは知らず知らずのうちに腹式呼吸に近い状態になっています。だから読書を続けていると眠気が来る。これは退屈しているのではなく、副交感神経が働き、体が安心モードに入っている証拠なのです。

自分で時間を選ぶ自己効力感が回復する

3つ目のメカニズムは、少し意外に感じるかもしれません。「自分で選んでいる」という感覚そのものが、ストレスを下げているのです。

脳にとって最大のストレスは、「やろうとした瞬間に邪魔されること」だと言われています。仕事中に上司から急な依頼が入る。集中しかけたところで子どもが呼ぶ。スマホの通知で思考が中断される。私たちの日常は、こうした「邪魔」で埋め尽くされています。

これに対して、読書は真逆の体験です。自分が読みたい本を選び、自分が読みたいタイミングで開き、誰にも邪魔されずに没入する。この「自分でコントロールできている」という感覚を、心理学では自己効力感と呼びます。

毛内氏は、読書がストレスを下げる大きな理由として、まさにこの自己効力感を挙げています。たった6分でも、自分で選んだ本に没入できれば、奪われ続けた主導権を一瞬取り戻せる。これがじわりと効くわけです。

DMNが止まる。呼吸が深くなる。自分の時間を取り戻す。この3つが同時に起こるからこそ、読書はわずか6分でも効果を発揮する。逆に言えば、この3つを邪魔する読み方をしていると、同じ読書でもリラックスにつながりません。

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本を読むと逆に疲れると感じるのは読み方の問題

「読書って癒されると聞くけど、自分が読むと逆に疲れるんですよね」。これも、よくある声です。

ここで誤解してほしくないのは、あなたの読書センスが悪いわけではない、ということ。リラックス効果が出ないのは、能力でも性格でもなく、ただ読み方が先ほどの3つのメカニズムをブロックしているだけです。私も、高校教師時代は完全にこの状態でした。本を開くと3分で寝るか、1時間粘って何も覚えていないか、のどちらか。読書=苦行というイメージを長く引きずっていたのは、まさに読み方が間違っていたからです。

ここからは、リラックス効果を邪魔している3つの読み方を見ていきます。

一字一句を完璧に理解しようとする力み

最初の落とし穴は、「全部ちゃんと理解しなければ」という完璧主義です。

学校では、教科書を最後まで一字一句読んで理解することが正解でした。テストに出るかもしれない一文を見落とすわけにはいかない、というプレッシャーの中で読み方が形作られている。だから大人になってからも、本を開いた瞬間に「ちゃんと理解しなきゃ」と肩に力が入る人がとても多いのです。

この力みは、副交感神経のスイッチを切ってしまいます。呼吸は浅くなり、肩はこわばり、文字を楽しむのではなく、採点される対象として処理し始める。同時に頭の中では「ここの意味は」「これってどういうこと」と内声化(頭の中で音読しながら読むこと)が走り出し、ワーキングメモリ、つまり頭の中のメモ帳のような場所が、細かい情報でいっぱいになっていきます。

これでは、リラックスどころか、新たな仕事を一つ増やしているのと同じです。

スマホ感覚で読むと呼吸が浅くなる

2つ目の落とし穴は、スマホで読む癖がそのまま紙の読書に持ち込まれているケースです。

昭和大学の研究では、紙の読書の方がデジタル読書より理解度が高い、と報告されています。その鍵を握っているのが「ため息の数」。少し意外な切り口ですが、紙の本を読むときの私たちは、無意識のうちに小さなため息や深い息を挟んでいるのです。

ため息が出るたびに区切りがつき、脳の血流が一瞬戻って認知機能がリセットされる。だから次の段落の理解度が上がる。これが紙の本のリラックス効果の正体の一つです。

ところがスマホで文章を読むとき、私たちは過緊張モードに入っています。明るい画面、通知の予兆、横スクロールで次のコンテンツが控えているプレッシャー。呼吸は浅くなり、ため息は出ない。同じ文章を読む行為でも、体の状態がまったく違うのです。

寝る前にスマホで小説を読んで、かえって寝つきが悪くなった経験はありませんか。読書をしているつもりが、体は戦闘モードに入っていた。これがその正体です。

雑念を抱えたまま無理に読み続ける

3つ目の落とし穴は、雑念を抱えたまま本を開くパターンです。

仕事のメール、子どもの予定、明日の会議。これらをぐるぐる考えながら本を開いても、ワーキングメモリの大半は雑念で埋まったままです。本の情報を受け取る余地がほとんど残っていない。

これは「やる気の問題」ではありません。先ほど触れたDMN(脳の暴走モード)が止まらないまま読書のチャンネルだけ追加した、というのが正確な状態です。テレビをつけっぱなしで仕事の電話に出ているような状況で、当然どちらも頭に入ってこない。

読み終わったあとに「あれ、何が書いてあったっけ」と空白だけが残る感覚、ありませんか。あの絶望感は、努力不足ではなく、雑念タンクをからにせず本に向かったことの結果なのです。

ここまでで、リラックス効果が出る人と出ない人の違いは、能力ではなく読み方にあると見えてきたはずです。

読書のリラックス効果を引き出す4つの読み方

ここからは実践です。先ほど見た3つの落とし穴(力み・浅い呼吸・雑念)を外すための具体策を、4つに分けてお伝えします。

すべて、今日帰宅したあとに試せる内容です。むずかしい瞑想テクニックや、特別な道具は必要ありません。順番に取り入れていけば、「本を読むとちゃんと癒される」状態に切り替わっていきます。

紙の本を選んで五感をフルに使う

最初の選択は、紙か電子か。リラックス効果を狙うなら、迷わず紙の本を選んでください。

紙の本の強みは、五感をフルに使えることです。

  • 重さや厚みを感じる
  • 紙の質感を指先で受け取る
  • ページをめくる音を耳が拾う
  • インクのかすかな匂いを嗅ぐ
  • 文字とページ全体のレイアウトを目で見る

これだけの感覚情報が、読書中の脳に入ってきます。脳の広い範囲を満遍なく使うことができるため、毛内氏は「読書は脳をバランスよく鍛えられる、運動の他にはない優れたツール」と語っています。

さらに紙の本は、記憶にも残りやすい。「あの内容はページの右下にあった」「カバーの色と一緒に思い出した」というように、空間的な手がかりとセットで記憶される。これも、画面の中で文字だけが流れていくスマホには真似できない強みです。

リラックスのために読書するなら、まず手のひらに紙の重みがある状態から始めましょう。

読む前に深呼吸2回で脳を切り替える

次に、本を開く前の30秒で行う準備運動です。

5秒かけて息を吸い、10秒かけて吐く。これを2回繰り返してから、本のページに目を落とします

たったこれだけです。けれど、効果は侮れません。吸う時間より吐く時間を長くすると、副交感神経が優位になり、戦闘モードから安心モードへ自動的に切り替わります。肩や額の力が抜け、呼吸の深さが変わる。リラックス効果のメカニズム3つのうち、副交感神経の優位を、読み始める前から先回りで作っておくイメージです。

通勤の電車で本を開く前、寝る前にベッドの上で開く前、休日にカフェで開く前。どんな場面でも、30秒あればできます。

ポイントは「ちゃんと深呼吸しなきゃ」と力まないこと。あくまで脳に「これから読書モードに入りますよ」と合図を送るための儀式だと思ってください。

30〜60%の理解でいいと決めて読む

3つ目は、読む前に自分と約束しておく、心構えのチューニングです。

本を開く前に、こう決めます。「全部理解しなくていい。私にとって大事なことだけ受け取ろう」。

この一言で、脳のモードが変わります。完璧主義の力みが外れ、内声化の引き金が引かれにくくなる。細部にとらわれず、文章の流れや全体のリズムを楽しめるようになります。

リラックス効果を最大化したい場面では、理解度の目標は30〜60%で十分です。著者が言いたいことの大筋がつかめれば、その本の役割は十分に果たしている。学校のテストではないので、出題範囲を漏らさない必要はないのです。

「それで本当に身につくの?」と感じるかもしれません。むしろ逆です。完璧に読もうと力んだときほど後から内容を思い出せないのは、ワーキングメモリが細部で溢れ、全体像を脳がまとめる余地を失うからです。30%の理解で読み終えた本のほうが、骨格だけくっきり残ることがよくあります。

6分でいい・時間より没入の質を取る

最後のポイントは、所要時間に対する思い込みを手放すことです。

リラックス効果を引き出すのに必要な時間は、たった6分。冒頭の研究データを思い出してください。30分でも1時間でもなく、6分間の没入で、ストレスは大きく下がるのです。

「まとまった時間が取れないから読めない」と本を遠ざけてきた人ほど、ここはぜひ書き換えてほしい思い込みです。

  • 朝の出勤前、コーヒーを飲み終えるまでの6分
  • 昼休みの最後、デスクに戻る前の6分
  • 寝る前、スマホを別室に置いてからの6分

これだけで、脳の暴走モードを止め、自律神経を整え、自己効力感を取り戻す3点セットが起動します。長く読めたかではなく、どれだけ深く入れたかが効果を決める。リラックスを目的にするなら、時間ではなく没入の質を取りにいきましょう。

ここまでの4つを並べると、ある共通点が見えてきます。すべて、力を抜いて深く没入できる脳の状態を作るための工夫だ、ということです。じつは、この「リラックスして集中する」状態づくりこそ、私が日々お伝えしている速読法GSRの核そのものでもあります。

読書のリラックス効果を最大限引き出す速読法GSR

ここまでの4つの読み方を、もう一段引き上げて、誰でも安定して再現できるように体系化したのが速読法GSRです。

「速読」と聞いて、おやっと感じた方もいるかもしれません。本を癒しの時間にしたい人にとって、速読は真逆の世界に見えますよね。ページをめくる速さを競い、文章を飛ばし読みする技術——そんなイメージを持つ方が多いはずです。

でも、安心してください。速読法GSRは、その「世間の速読」のイメージとはまったく違います。

速読法GSRは飛ばし読みではなく脳の状態づくりの読書法

最初にはっきりお伝えします。GSRは、文章を飛ばす技術ではありません。

GSRが核に据えているのは、目の動きでも、ページをめくる速さでもなく、リラックスして深く集中できる脳の状態を作ること。先ほどお伝えした「力を抜く」「呼吸を深くする」「完璧主義を手放す」「没入の質を取る」を、6週間で身体に染み込ませていきます。

その結果として、文字が頭に入りやすくなり、内容の処理が速くなり、結果的に読書スピードも上がる。順序は、速く読もうとするのではなく、脳が整う→読みやすくなる→自然と速く読める、です。速度は目的ではなく、リラックスして集中した状態の副産物にすぎないのです。

だから速読法GSRに取り組み始めた受講者の多くが、最初に手にする変化は読書スピードではなく、読書中の心の状態だと言います。焦りが消える。雑念が止まる。読み終わったあと、自分が癒されているのに気づく。

スタンフォード大学博士が開発した瞑想状態を読書に応用する

GSRの核となる「リラックスして集中する状態」は、私が思いつきで考えたものではありません。

スタンフォード大学の心理学博士であるスティーブン・ギリガン先生と、NLP研究家のロバート・ディルツ先生が開発した、ジェネラティブ・トランス(ジェネラティブステート)と呼ばれる特定の瞑想状態がベースになっています。創造性とパフォーマンスを最大限引き出すために設計された、世界的に研究が進んでいる脳の状態です。

東京大学でも、瞑想と情報処理過程に関する研究が行われています。瞑想によって、細部に振り回される緊張モードから、全体像を捉えやすい落ち着いた注意状態へ切り替わることが、データで示されているのです。

GSRは、このジェネラティブ・トランスを読書に応用するために体系化したメソッド。スタンフォード大学博士の研究と最新の脳科学を組み合わせた、独自の読書法だと考えてください。

リラックスと集中が両立する読書を6週間で習得する

GSRは、6週間という短期集中のプログラム設計になっています。

従来の速読教室では、受講者の約7割が途中で挫折する、というデータがあります。長期間ダラダラ続ける設計が、挫折の最大の原因だと私は考えています。だからGSRは、6週間という期限を切り、その中でリラックスと集中が両立した読書状態を脳に定着させるカリキュラムにしています。

6週間が終わるころには、ほとんどの受講者が次の状態に到達します。

  • 本を開いた瞬間に、自然と力が抜ける
  • 読書中に雑念が浮かんでも、追い払わず読み続けられる
  • 読んだあとに「ちゃんと頭に残っている」感覚が戻る
  • 読書速度も結果として大きく伸びる

無料の体験会にはこれまで44,690人以上が参加されています。そのうえで本講座(6週間プログラム)に進んだ受講者では、読書速度向上の中央値が20.68倍に達している。単に速く読めるようになっただけでなく、心の状態まで変わったという声が多いのも、状態づくりを核に据えたGSRならではの特徴です。

速読法GSRで心が整い読書が癒しに変わった受講者の声

ここからは、実際にGSRを受けて、読書スピードだけでなく心の状態まで変わった受講者の声を紹介します。

3名に共通しているのは、読書が苦行から癒しに変わったという変化です。受講前は読書のたびにイライラ・焦り・自己否定を感じていた人たちが、受講後は本を開く時間そのものを楽しめるようになっている。これは、リラックスと集中が両立した脳の状態がGSRで定着した結果として起こる、典型的な変化のパターンです。

受講者の声_益永比呂子さん

受講者の声_IHさん

受講者の声_本図木綿子さん

なぜこうした変化が起きるのか。私は、GSRの3本柱のうち、瞑想とアウトプットの2つが特に効いていると見ています。

瞑想で脳の暴走モードDMNを止め、本を開く前に頭の中の独り言を一度静める。アウトプット前提で読むことで「全部理解しなければ」という完璧主義の力みが外れる。この2つが揃うと、読書中の体験そのものがまったく別のものに変わっていきます。

そして、私が体験会の場でいつもお伝えしているのが、診療内科医の種市摂子先生もこの効果を医学の立場から認めている、という事実です。

読書はメンタルの改善やストレス解消にもつながる

「読書すると癒される気がする」は、もう曖昧な感覚ではありません。脳科学、医療、そして実際にGSRを学んで人生が変わった受講者の声。3つの方向から裏づけられている、確かな現象なのです。

読書のリラックス効果に関するよくある質問

読書のリラックス効果は本当にあるんですか?

はい、複数の研究で確認されています。2009年の研究では6分の読書でストレスが約70%軽減したと報告されており、別の大学の研究では読書のリラックス効果はユーモアや運動に匹敵するとも示されています。気のせいでも気休めでもなく、脳科学的に裏づけられた現象です。

短い時間の読書でも本当に効きますか?

はい、6分でも大きな効果が出ます。リラックス効果の正体は「ゆったり長時間過ごすこと」ではなく、脳の暴走モード(DMN)を切り替えることだからです。重要なのは時間の長さよりも没入の質。深く集中できれば短時間でも効果は十分に出ます。

電子書籍やスマホ読書でもリラックス効果はありますか?

紙の本のほうが効果は高くなります。昭和大学の研究では、紙の読書はデジタル読書より理解度が高く、深い呼吸(ため息)で脳血流が回復するためだと報告されています。スマホは交感神経が優位になりやすく、過緊張で呼吸が浅くなるためリラックスには不向きです。

寝る前と朝のどちらに読むと効果的ですか?

寝る前と朝のどちらでも効果は出ますが、目的に応じて使い分けると良いです。寝る前は副交感神経が優位になり眠りに入りやすくなる効果が大きく、朝は脳がα波の状態でポジティブな情報を吸収しやすくなります。スマホ画面を見るより、紙の本を6分開く習慣を選んでみてください。

どんな本を読めばリラックス効果がありますか?

ジャンルより、自分が没入できる本を選ぶことが重要です。難解な内容を無理に読むと力みが入り、逆に疲れます。ビジネス書・小説・エッセイ・写真集など、自分の興味に合うものでかまいません。「自分が読みたい本を、自分のタイミングで読む」こと自体が自己効力感を回復させ、ストレスを下げる作用を持ちます。

速読を学ぶと逆にリラックスできなくなりませんか?

速読法GSRに関してはむしろ逆で、リラックスと集中の両立を脳に定着させるメソッドです。世間の速読のような飛ばし読み・眼球運動トレーニングとは異なり、スタンフォード大学博士が開発した瞑想状態を読書に応用しています。受講者からは「速くなる前に、まず読書中の心が静かになった」という声が多く寄せられています。

まとめ

「読書するとなんとなく癒される」。この感覚は、気のせいでも気休めでもありませんでした。

6分の読書でストレスは約7割下がる。リラックス効果は運動やユーモアと並ぶ。読書習慣がある人ほどストレス耐性が高い。これが、複数の研究で確認されている事実です。

そして、その正体はゆっくり優雅な時間ではなく、暴走している脳のモードを切り替える装置でした。

  • 反芻思考を司る脳のアイドリング回路(DMN)が止まる
  • 副交感神経が優位になり呼吸が深くなる
  • 自分で時間を選ぶ自己効力感が回復する

この3つが同時に起こるからこそ、読書はわずか6分でも効きます。逆に「完璧に理解しなきゃ」と力み、スマホ感覚で呼吸が浅くなり、雑念を抱えたまま読むと、同じ読書でも癒しになりません。

リラックス効果を引き出す読み方は、4つだけです。

  • 紙の本を選んで五感をフルに使う
  • 読む前に深呼吸2回で脳を切り替える
  • 30〜60%の理解でいいと決めて読む
  • 6分でいい・時間より没入の質を取る

そして、この4つをいつでも・誰でも・確実に再現できる脳の状態として身体に染み込ませるのが、速読法GSRです。速読というと飛ばし読みのイメージが強いかもしれませんが、GSRが核に据えているのはリラックスと集中が両立した読書状態。その結果として読書速度も伸びます。

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