本を開くと眠くなる。読み始めても内容が頭に入ってこない。読み終わったはずなのに、何が書いてあったか思い出せない――。
そんな自分に、半ば諦めていませんか。
今回ご紹介するのは、薬剤師として働くAさん(39歳・男性)のお話です。Aさんは「昔から強いコンプレックスがあって、本を読むのがものすごく嫌いだった」と語り、受講前は1年に1冊も本を読まないレベルだったといいます。
そんなAさんが、速読法GSRを学んだことで、いまでは3日に1冊のペースで本を読むようになりました。なぜ「本嫌い」が「自分から本屋に行く人」へと変わったのか。Aさんご自身の言葉を交えながら、その変化を辿っていきます。
この記事の執筆・監修
浦地純也(うらち じゅんや)
速読メソッド「GSR」講師 / 株式会社ManaBeラボ 代表取締役

- 株式会社ManaBeラボ代表取締役
- 中学校、高等学校理科教員免許
- 国際ジェネラティブチェンジ協会ジェネラティブトランス修了資格
- カリフォルニア大学発祥の心理学指導者資格
2013年、高知大学で理科教員免許を取得し、公立の高等学校で2年間理科教師として働く。その後速読に感銘を受け愛知県で速読教室と学習塾を開校。
その後、スタンフォード大学心理学博士のギリガン先生と出会い、「瞑想状態×速読」を用いた新しい速読メソッド【GSR(Generative Speed Reading)】をワールドクラスパートナーズ株式会社と開発。
2019年には、「人生を変える速読法 GSR」を出版。2025年までの10年間で44,000人以上への速読指導の実績。現在もオンラインで全国の人々へ向けて活動中。
Aさんが抱えていた「本への深いコンプレックス」

39歳薬剤師、淡々と過ぎていく毎日への違和感
Aさんは39歳の薬剤師。日々の仕事を真面目にこなし、淡々とした生活を送っていました。
転機となったのは、コロナ禍をはじめとする世の中の大きな変化でした。
「コロナ禍や世の中の情勢変化があって、このまま淡々と変化のない生活を送っていていいのか」
そう感じる日が、少しずつ増えていったといいます。仕事に不満があるわけではない。けれど、何かしら自分の成長を感じたい。価値観を新しく更新したい。そんな静かな焦りが、Aさんの中で大きくなっていきました。
「本を読むのがものすごく嫌い」だった
成長したい人にとって、もっとも身近な手段のひとつが「読書」です。しかし、Aさんにとって本は、長年向き合うことができなかった存在でした。
昔から強いコンプレックスがあって、本を読むのがものすごく嫌いでした。
本にいいことが書いてあるのは頭では分かっている。それでも、読むのが苦手で、いざ読んでも全く頭にも入ってこないし、記憶にも残らないという状態。
受講前は、1年に1冊読むか読まないかレベルだったと振り返ります。
「本の読み方」を、誰からも習った記憶がない
Aさんが当時抱えていたモヤモヤは、「読み方そのものを学んだ覚えがない」というものでした。
国語の授業で文章は読まされる。けれど、「社会人として本をどう読むか」を体系的に教わる場面は、ほとんどありません。
その結果、Aさんの中には「じっくり最初から一字一句読んで、全部理解して知識を得る」という凝り固まった読み方だけが残っていました。
時間をかけて、一語一語を追う。ところが、ようやく読み終わっても記憶には何も残っていない。「これじゃ意味がない」と感じる経験を繰り返すうちに、本そのものから距離を取るようになっていったのです。
実はこの「読んでも頭に残らない」「読書が続かない」という状態は、能力の問題というより、ある悪循環にはまっていることが原因の場合があります。詳しくは 読書が苦手な大人が克服するには で整理していますので、Aさんと同じような悩みがある方は併せて読んでみてください。
「思い切って自分を変えたい」――GSRとの出会い

そんなAさんが速読法GSRと出会ったのは、知り合いからの紹介がきっかけでした。
最初から速読そのものに強い興味があったわけではない、とAさんは話します。
思い切って自分を変えたいという気持ちから受講を決意しました。
このまま同じ日々を続けていても、自分は変わらない。何かを動かすには、自分の側から動くしかない。コロナ禍以降に積み重なっていた違和感が、「やってみよう」という一歩へと背中を押したのです。
「読書ができるようになりたい」という目的の前に、まず「変わりたい自分」がいた。Aさんの受講動機の原点は、ここにありました。
受講後の変化:1年に1冊以下から、3日に1冊へ
読書量が劇的に変わった
GSRを学んだAさんに、もっとも分かりやすく現れた変化は、読書量でした。
今まで1年に1冊は読んだことないぐらいでしたが、いまでは本当に3日に1冊は読んでるんじゃないかっていうレベルです。
1年に1冊以下から、3日に1冊へ。単純計算で、年間あたりの読書量はおよそ100倍に膨らんだことになります。
「一字一句読む」という思い込みが外れた
数字以上に大きかったのが、「読み方の概念そのもの」が変わったことだとAさんは語ります。
じっくりじっくり最初から一字一句読んで、全部理解して知識を得ようっていうような凝り固まった考えがあった
GSRで学んだのは、これとは真逆のアプローチでした。
最初から完璧に理解しようとしない。まずは要点をつかんで一周する。次は別の角度から、また一周する。同じ本でも、目を通すたびに違うものが見えてくる。
「同じ本を違う目標で何回も読めば、一冊からいっぱい色々なことを短時間で得られて、アウトプットもできるレベルになる」――Aさんは、わずか1ヶ月から1ヶ月半ほどで、この感覚を実感できるようになったといいます。
自分から「読みたい」本を探すようになった
読書量と読み方が変わると、行動そのものも変わっていきました。
以前は近寄ることもなかった本屋に立ち寄り、「こんな本も読んでみたい、あんな本も読んでみたい」と感じるようになる。受講生コミュニティで誰かが紹介している本を見て、「自分も読んでみたい」と興味が湧く。
GSR参加する前の自分では全然想像できないような自分になってます
「読書を頑張る人」ではなく、「自然と本に手が伸びる人」へ。読書が義務や苦行ではなく、生活の一部に組み込まれていきました。仕事に追われながら読書習慣を立て直したい方は、忙しい社会人が読書を続ける方法 も参考になります。
自分への自信、そして殻を破れた感覚
変化は読書の中だけにとどまりませんでした。
「速読を身につけたことで自分に自信もつく」
苦手だった本を読めるようになった。新しい知識が積み上がっていく。読書から得たものが、仕事や日常の判断にも生きてくる――その実感が、Aさんに「自分は変われる人間だ」という静かな自信をもたらしました。
長年抱えていたコンプレックスが解け、自分の中の限界がひとつ崩れた。Aさんはそれを「殻を破れた感覚」と表現しています。
なぜ「本嫌い」が「3日に1冊」に変わったのか
Aさんの変化を支えたのは、「読み方そのものを学び直したこと」でした。
多くの人は、本が読めない理由を「自分の頭が悪いから」「集中力がないから」と自分の能力に帰しがちです。しかし実際には、Aさんがそうだったように、「読み方を誰からも習っていないだけ」というケースが少なくありません。
速読法GSRは、「速く読むこと」だけを教えるメソッドではありません。
- 一字一句を完璧に理解しようとする「思い込み」を外す
- まず30%の理解で1冊を一周し、目的を変えて複数回読むスタイルを身につける
- 文字を一文字ずつ追うのではなく、ページを「見る」感覚(視読)で情報を取り込む
こうしたアプローチを通して、結果的に「アウトプットできるレベルの読書」が可能になっていきます。詳しい仕組みは 速読法GSRとは のページでもご紹介しています。
Aさんはインタビューの最後に、こんな言葉を残してくれました。
読書があまり好きじゃない、苦手だなと思っている人。でも何かしら変えたい、成長したいという人にお勧めしたい。今までの自分から自分を変えたい、自分の殻を破りたい人にぜひ!
「本が嫌いだから、自分は読書には向いていない」――もしそう思い込んでいるなら、それは才能や性格の問題ではなく、ただ「読み方を知らないだけ」かもしれません。
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- なぜ普通の速読では成果が出にくいのか
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Aさんのように「本が嫌い」から始まる人にこそ、ぜひ最初の一歩として手に取っていただきたい内容です。






