法律の勉強が頭に入らないまま、テキストの同じページを何度も開いていませんか。
一度、試験までに教科書を何周できるか数えてみてください。試験まで180日で1周に60日かかるなら180日 ÷ 60日 = 3周です。
前に読んだ所はもう忘れているのに残りの日数だけが減っていく。その試験に間に合わない焦りがあるから、この言葉で調べているのだと思います。
法律の勉強が頭に入らないのは年齢や頭のせいとは限りません。多くは1ページ目から一字一句読む読み方で1周に時間がかかりすぎていることが原因です。
全体の地図を先に作り条文を要件と効果に分けて読むと、同じ時間で何周も重ねられます。
この記事では法律の勉強が頭に入らない5つの原因を説明します。そのうえで行政書士・宅建・社労士などを目指す社会人向けに、条文が残る4つの読み方と時間の使い方を紹介します。
法律の勉強に速読なんて使えるのかと疑っている方こそ、先に確かめてください。過去問から逆算して教科書の必要な所を速く拾う読み方は、下のボタンから受け取れる無料の入門動画講座で試せます。
この記事の執筆・監修
浦地純也(しゃっく)
速読メソッド「GSR」講師 / 株式会社ManaBeラボ 代表取締役

- 株式会社ManaBeラボ代表取締役
- 中学校、高等学校理科教員免許
- 国際ジェネラティブチェンジ協会ジェネラティブトランス修了資格
- カリフォルニア大学発祥の心理学指導者資格
2013年、高知大学で理科教員免許を取得し、公立の高等学校で2年間理科教師として働く。その後速読に感銘を受け愛知県で速読教室と学習塾を開校。
その後、スタンフォード大学心理学博士のギリガン先生と出会い、「瞑想状態×速読」を用いた新しい速読メソッド【GSR(Generative Speed Reading)】をワールドクラスパートナーズ株式会社と開発。
2019年には、「人生を変える速読法 GSR」を出版。2025年までの10年間で44,000人以上への速読指導の実績。現在もオンラインで全国の人々へ向けて活動中。
法律の勉強が頭に入らない5つの原因

法律の勉強が頭に入らない原因は読む順番と読み方にあるものがほとんどです。当てはまるものから直すと次の1周で変わります。
全体の地図がないまま1ページ目から読んでいる
いちばん多いのは全体のどこを読んでいるかを知らないまま1ページ目から読み進めることです。
民法なら総則・物権・債権・親族・相続のように大きな区切りがあります。いま読んでいる条文がどの区切りの話か分からないと、覚えた知識をしまう棚がなく次の章で抜けていきます。
法律の言葉を具体的な場面に置き換えていない
法律の言葉は抽象的に書かれているので、文字のまま読むと頭に残りにくくなります。
善意の第三者や意思表示のような言葉は、誰が誰に何をした場面かを思い浮かべないと意味がつかめません。読んだはずなのに説明できないときは、場面に置き換える前に次へ進んでいます。
条文の要件と効果を分けて読んでいない
条文は要件と効果の2つでできています。どんなときに(要件)どうなるか(効果)です。
これを分けずに1つの文として読むと長い文を丸ごと覚えようとして負担が大きくなります。過去問で問われるのは多くの場合、要件が1つ欠けたらどうなるかです。
読むだけで思い出す練習をしていない
テキストを読み直すだけでは読んだ直後の手応えほど記憶は残りません。
セントルイス・ワシントン大学の実験では、文章を読み直した学生より、読んだ後に思い出して書くテストをした学生の方が1週間後によく覚えていました。
読み直した学生は覚えたという自信だけが高くなっていました(Roediger & Karpicke 2006)。
1周に時間がかかり前に読んだ所を忘れる
教科書1周に何か月もかかると2周目に入る前に1周目を忘れます。
仕事のある社会人は平日に読める時間が短く、1ページずつ丁寧に読むほど間が空きます。前の章を忘れたまま次の章へ進むので、いつまでも初めて読むような感覚が続きます。
しゃっく頭に入らないのはあなたの頭が悪いからではありません。読む順番と1周の速さを変えるだけで、同じ教科書でも残り方が変わりますよ。
1周に時間がかかって前の章を忘れてしまう方は、無料の入門動画講座で教科書の要点を先に拾う読み方を試せます。
法律の勉強が頭に入る4つの読み方


法律の勉強が頭に入る人は先に全体と問われ方を見てから読んでいます。下の4つを次の1周で試してください。
目次と過去問で先に全体をつかむ
最初に目次を見て科目の区切りをつかみ、次に過去問を数問見ます。
過去問は解けなくて構いません。どの条文がどんな形で問われるかを先に知ると、教科書を読むときに大事な所で目が止まります。目次を手元に置いて、いまどこを読んでいるかを確かめながら進めてください。
資格の勉強を過去問から逆算する手順はこちらで詳しく紹介しています。


条文は要件と効果に分けて線を引く
条文は要件と効果に分けて印をつけて読みます。
たとえば要件には鉛筆で下線、効果には四角で囲むと決めておきます。条文を読むたびに、どんなときにどうなるかの2つを探す癖がつきます。条文はe-Gov法令検索でいつでも原文を確かめられます。
たとえばで自分の生活の場面に置き換える
条文を読んだらたとえばで始まる一文を自分で作ります。
売買の条文なら、たとえば中古車を買ったら傷が見つかった場面のように身近な話に置き換えます。仕事で契約書を扱う人なら、職場の取引に当てはめると忘れにくくなります。
読んだら本を閉じて思い出す
1節を読んだら本を閉じて30秒で何が書いてあったかを思い出します。
思い出せた所は次の周で速く読み、思い出せなかった所に印をつけます。紙に要件と効果を書き出しても、声に出して説明しても構いません。読み直すより思い出す方が残るのは先ほどの実験のとおりです。
勉強しても頭に入らないときの全体の見直し方はこちらでも紹介しています。


読む前に過去問を見ても教科書を読むのに時間がかかる方は、無料の入門動画講座で必要な所だけを速く拾う読み方を先に見ておくと1周が短くなります。
社会人が法律の勉強を続けるための時間の使い方
社会人が法律の勉強を続けるには1回を短くして回数を増やすことです。まとまった時間を待つと間が空いて忘れます。
1回を短くして毎日条文に触れる
平日は1日15分でも毎日条文に触れる方が週末にまとめて読むより残ります。
通勤の電車で条文を1つ読む、昼休みに過去問を3問見るなど、場所と時間を決めておくと迷いません。週末は平日に印をつけた思い出せなかった所を読み直す時間にします。
1回で覚えず薄く何周も重ねる
1回で全部を理解しようとせず薄く何周も重ねて読みます。
1周目は見出しと太字だけ、2周目は条文と例、3周目は細かい例外のように読む深さを周ごとに変えます。ペンキを一度で厚く塗らず何度も重ね塗りする考え方です。周を重ねるごとに前の周の記憶が土台になります。
科目ごとに読む深さを変える
法律の科目は条文を覚える科目と事例で考える科目で読み方が変わります。
行政書士試験なら行政手続法や行政不服審査法は条文の知識がそのまま問われやすい科目です。民法は事例に条文を当てはめる問題が多いので、たとえばの場面を作る読み方が効きます。
社会人が勉強の時間をどう作るかはこちらで詳しく紹介しています。


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法律の勉強が頭に入らない根っこは1周の速さにある
ここまでの読み方を支えているのは教科書を速く1周する力です。私が速読の講師として資格の勉強の話をするのは、頭に入らない人の多くが1周の長さで詰まっているからです。
1周が遅いと前に読んだ所から抜けていく
1周の日数が長いほど前に読んだ所を思い出す回数が減ります。
最初に数えた式で180日 ÷ 60日なら3周ですが、1周を30日にできれば6周です。周の数が倍になると同じ条文に出会う回数も倍になります。頭に入らないのはあなたのせいではなく、出会う回数が足りないからです。
速読法GSRは過去問を先に見て該当箇所を拾う
私が教えている速読法GSRでは過去問を先に見てから教科書の該当箇所を拾います。
答えを先に知ってから読むと、教科書のどこが試験に出るかが分かり、その所に目が止まります。
1ページ目から一字一句読むのではなく、まず全ページに目を通して構造をつかみ、そのあとで細部を重ねます。目指す理解度は1周ごとに30〜60%で、足りない所は次の周で重ねます。
一度身につけた読み方は仕事の法令にも使える
この読み方は一度身につければ次の資格にも使えます。
仕事で契約書や法令の改正資料を読むときも、先に何を確かめたいかを決めて必要な所を拾う手順は同じです。試験の後も法律の文書を読む機会は毎年続きます。
速読が資格試験にどう効くかはこちらで詳しく紹介しています。


短時間で読んで要点を話せるようになった声
受講を申し込んだ方の13%は資格試験や勉強を理由に挙げています(申込時アンケート211件)。下の声のように速く読んだうえで要点を話せるようになった方もいます。


速読とは、「結局アウトプットできないもの」と思っていました。受講後は、短時間で読み、本の要点を理解をしながらアウトプットできるようになりました。以前は1冊1〜2ヶ月かけて読んでも、全然記憶していなかったので大きな変化です。その結果、すきま時間を活用して副業の勉強と実践ができるようになり、本業と同じくらい稼ぐ事ができるようになりました。今では完全に会社を辞めて、楽しく働いています。
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法律の勉強が頭に入らない悩みのよくある質問
- 法律の勉強が頭に入らないのは年齢のせいですか?
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年齢だけが原因とは限りません。1ページ目から一字一句読んで1周に時間がかかり、前に読んだ所を忘れていることが多くあります。物忘れがひどいなど気になる症状が続く場合は医療機関に相談してください。
- 法律の条文はどうやって覚えればいいですか?
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条文を要件と効果に分けて読み、たとえばの場面に置き換えてください。読んだら本を閉じて思い出す練習をすると残りやすくなります。
- 法律の勉強は何から始めればいいですか?
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教科書の目次で科目の区切りをつかみ、過去問を数問見てから読み始めてください。どこが問われるかを先に知ると読む所が絞れます。
- 法律の勉強に速読は本当に使えますか?
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教科書を何周も読む勉強には使えます。過去問を先に見て必要な所を速く拾うと1周が短くなり、同じ条文に出会う回数が増えます。
- 仕事が忙しい社会人でも法律の資格に合格できますか?
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合格できるかは試験や勉強時間によって変わります。平日は1日15分でも毎日条文に触れ、週末に思い出せなかった所を読み直すと続けやすくなります。
- 法律の勉強でノートはまとめた方がいいですか?
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きれいなまとめノートに時間をかけるより、教科書に要件と効果の印をつけて思い出す練習に時間を使う方が効率的です。
まとめ
法律の勉強が頭に入らないのは頭のせいではなく読む順番と1周の速さで変えられます。
- 原因は地図がない・場面に置き換えない・要件と効果を分けない・思い出さない・1周が遅いの5つ
- 目次と過去問で先に全体と問われ方をつかむ
- 条文は要件と効果に分けて印をつけ、たとえばの場面に置き換える
- 読んだら本を閉じて思い出して薄く何周も重ねる
- 1周が速くなるほど同じ条文に出会う回数が増える
試験までの日数は迷っている間も1日ずつ減っていきます。
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