スマホで本が読めなくなった3つの原因|深く読む力を取り戻す4つの方法

本が読めなくなったのは能力低下ではない|スマホ時代に読む脳を取り戻す方法

昔は通勤電車で文庫本を何十ページも読めていたのに、スマホを持ってから本が読めなくなったと感じていませんか?

久しぶりに本を開いても数行で集中が切れて気づけばまたスマホに手が伸びている。集中力が落ちたとかもう歳だからとか、つい自分を責めちゃいますよね。

でも本が読めなくなったのは読む力が落ちたからではありません。スマホで身についた拾い読みのくせが本を読むときにも出ているだけなんです。深く読む力は消えていないので読み方と環境を変えれば戻せます。

この記事ではスマホで本が読めなくなる3つの原因と、読む力は戻るのかを研究で確かめます。そのうえで本を読める状態に戻す4つの方法を図で紹介します。

スマホで身についた拾い読みのくせは本を開く前に頭を落ち着かせ、読み方を切り替えることで外していけます。私が教えている速読法GSRでその読む前の整え方と読み方は、下の無料の入門動画講座で先に確かめられます。

速読法GSR入門講座動画はこちら。最後まで視聴して頂いた方限定で通常5,000円のオンライン体験会が無料になります

通勤電車で本を膝に開いたまま、スマホを見てしまう40代の会社員のイメージ
周りを見渡すと、同じように本から離れているのはあなただけではありません
目次
ManaBeラボ 浦地純也
  • 株式会社ManaBeラボ代表取締役
  • 中学校、高等学校理科教員免許
  • 国際ジェネラティブチェンジ協会ジェネラティブトランス修了資格
  • カリフォルニア大学発祥の心理学指導者資格

2013年、高知大学で理科教員免許を取得し、公立の高等学校で2年間理科教師として働く。その後速読に感銘を受け愛知県で速読教室と学習塾を開校。

その後、スタンフォード大学心理学博士のギリガン先生と出会い、「瞑想状態×速読」を用いた新しい速読メソッド【GSR(Generative Speed Reading)】をワールドクラスパートナーズ株式会社と開発。

2019年には、「人生を変える速読法 GSR」を出版。2025年までの10年間で44,000人以上への速読指導の実績。現在もオンラインで全国の人々へ向けて活動中。

▶ 講師プロフィールを詳しく見る

スマホで本が読めなくなる3つの原因

スマホで本が読めなくなる原因は拾い読みのくせと通知による中断、そして手元にあるだけで割かれる注意の3つです。どれもあなたの読む力そのものが落ちたという話ではないんですよね。

スマホで本が読めなくなる3つの原因(拾い読みのくせ・通知による中断・手元にあるだけで割かれる注意)の図

スマホで身についた拾い読みが本にも出る

スマホで毎日たくさんの文章を読むうちに脳はざっと拾う読み方に慣れていきます。その読み方のまま本を開くので内容が積み上がらないんです。

SNSやニュースアプリの文章は上から下へざっと目を走らせて、気になった言葉でだけ止まります。興味がなければスワイプしますよね。流れてくる量が多いので全部をていねいに読んでいたら追いつかないからです。

アメリカの認知神経科学者メアリアン・ウルフ氏は、読む脳を長年研究してきた人です。ウルフ氏は画面での拾い読みのくせが本を読むときにも出てくると指摘しています(出典:The Conversation)。

スマホの読み方と本が求める読み方の違いを比べた図

本は著者の主張が何十ページもかけて積み上がっていくものです。1ページ目から拾い読みをすると前の内容とつながらず、数行で飽きてまたスマホに手が伸びちゃうんですよね。

SNSをつい開いてしまうのも意志が弱いからではありません。次こそおもしろい投稿が来るかもしれないという期待でついスワイプを続けてしまう作りになっているからです。

スマホとは関係なく頭の中の音読や読み方のくせで内容が入ってこないこともあります。原因を広く確かめたいときはこちらの記事が役に立ちます。

通知で集中が深まる前に途切れる

本に入り込みかけたところで通知が来ると集中がいちから出直しになります。一度気をそらされると元の作業に戻るまでに平均23分15秒かかるという計測があるんです。

カリフォルニア大学アーバイン校の心理学者グロリア・マーク教授が長年計測してきた結果です(出典:グロリア・マーク教授の研究/Steelcase)。

夜のリビングで本を読んでいる40代の女性が、光ったスマホの通知に手を伸ばすイメージ
ちらっと見るつもりの1回で、本の流れが頭から抜けてしまいます

寝る前に本を開いてようやく話に入り込めたところでスマホが光る。ちらっと見るだけのつもりがSNSまで開いてしまい、本に戻ったときにはさっきまでの流れが頭から消えている。そんな経験はありませんか?

これでは読み込めなくて当たり前です。あなたの集中力が壊れたのではなく集中が深まる前に途切れているだけなんですよね。

スマホは手元にあるだけで注意を割く

スマホは触らなくても手元にあるだけで注意が割かれます。画面を伏せて置いていても頭のどこかで気にし続けてしまうからです。

アメリカの大学の研究チームが約800人にテストを受けてもらった研究があります。スマホを別の部屋に置いた人のほうが机の上に置いた人より成績が高くなりました(出典:Ward et al., 2017)。

本を読む力もこの同じ注意を使っています。スマホが集中や我慢を受け持つ前頭葉にどう影響するのかは、研究で分かっていることと分かっていないことを分けてまとめた記事があります。

本が読めなくなったのは意志や年齢のせいではない

本が読めなくなったのはあなたの意志や年齢のせいではありません。社会全体で注意が続く時間が短くなっていて、みんな同じ環境に置かれているからです。

画面に注意が続く時間は平均47秒まで短くなった

先ほどのグロリア・マーク教授の計測では、パソコンやスマホで1つの画面に注意を向け続ける時間が近年は平均47秒まで短くなっています。

2004年には平均2.5分あったのが、2012年には75秒になり、その後さらに縮んで47秒になりました(出典:グロリア・マーク教授の研究/Steelcase)。

画面に注意が続く時間が2004年の2.5分から近年は47秒まで短くなったことを示す図

20年足らずで3分の1以下です。計測に参加した人たち全体の平均なのであなた1人の力が衰えたという話ではないんですよね。大人の集中力が続く時間は作業の中身によっても変わります。

しゃっく

読めなくなったのは自分だけじゃないって分かると、少し気持ちが楽になりませんか?

自分を責めるほど本に集中できなくなる

集中が続かないことを年齢や能力のせいにするとかえって読めなくなります。自分はだめだという考えが頭の中で回り続けて本に向ける注意を奪うからです。

だから最初の一歩は自分のせいにするのをやめることです。スマホ以外にも仕事の割り込みや睡眠不足が重なっていることがあるので、集中力が落ちる原因の見分け方も確かめてみてください。

本が読めないだけでなく、気分の落ち込みや眠れない日が長く続くときは、早めに医療機関に相談してください。

深く読む力は消えずに眠っているだけ

一度落ちたように感じる深く読む力は消えたわけではありません。使われずに眠っているだけなのでもう一度使えば戻ってきます。

深く読む力は読書を重ねて後からつくられる

深く読む力は生まれつきのものではなく読書を重ねて後からつくられた脳の働きです。だから使い方しだいで弱りもするし戻りもします。

一字一句を追って著者の論理をたどり、自分の考えと照らし合わせる読み方を、ウルフ氏は深い読み(ディープ・リーディング)と呼んでいます。

この力は読書の経験を重ねるなかで脳に育つ回路だと著書で説明しています(出典:メアリアン・ウルフ『Reader, Come Home』)。

深く読む力は使わないと弱って眠るが、意識して使えば戻ることを示す図

拾い読みばかりで使われなくなると弱るものの、ウルフ氏は意識して使えばまた働き始めるとも述べています。しばらく運動をやめれば筋力が落ちても、また動かせば戻ってくるのと同じなんですよね。

研究者本人も毎晩20分・2週間で読む感覚を取り戻した

ウルフ氏自身も一度は本がじっくり読めなくなり、毎晩20分を2週間続けて取り戻しています(出典:ポッドキャスト This Is Your Brain(2023年))。

きっかけは若いころに好きだったヘルマン・ヘッセの小説『ガラス玉演戯』を読み返そうとしたことでした。ところが文章がまどろっこしく感じて表面をなでるように速く読んでしまい、じっくり読めなかったそうです。

読む脳の研究者が毎晩20分の読書を2週間続けて読む感覚を取り戻した話の図

読む脳の専門家でさえ、画面の読み方に引っぱられていたんです。そして戻すのにかかったのは特別な訓練ではなく毎日短く読み続けた2週間でした。

しゃっく

1日20分なら通勤の行き帰りや寝る前の時間でも始められそうですよね。

速読法GRS入門講座 無料登録
速読法GRS入門講座

本を読める状態に戻す4つの方法

本を読める状態に戻すにはスマホとの距離と読み方の両方を少しずつ変えます。スマホをやめる必要はありません。

スマホは仕事にも暮らしにも欠かせない道具なのでやめるのは現実的ではないですよね。大事なのはスマホに使われる側から、自分で使い方を決める側に回ることです。

本を読める状態に戻す4つの方法の図

読む時間だけスマホを別の部屋に置く

本を読む時間はスマホを別の部屋に置くのがいちばん手軽です。先ほどの研究のとおり見えない場所に離すだけで注意を取られにくくなります。

別の部屋に置けないときは通知を切ってかばんの奥にしまうだけでも違います。スマホで電子書籍を読むなら機内モードにしてから開くと通知で途切れずに読めますよ。

1日20分から短く区切って読む

読書を再開するときは1日20分から短く区切って読みます。いきなり1時間読もうとすると、数行で集中が切れたときにやっぱり読めないと落ち込んじゃうからです。

最初の1冊は昔好きだった本や薄めの本で十分です。難しい本で専門用語につまずくと、意味を調べようとスマホを開いてそのままSNSに流れてしまいがちですよね。

スマホを別の部屋で充電し、タイマーを置いて落ち着いて本を読む40代の男性のイメージ
短い時間で切り上げると、次の日もまた本を開きやすくなります

このとき全部を理解しようとしないことも大切です。一字一句を逃さないように読むとすぐ疲れてしまうので、最初は著者がいちばん言いたいことをつかめれば十分と決めて読み進めてください。

本を開く前に1分だけ目を閉じる

本を開く前に1分だけ目を閉じて呼吸を整えるとスマホで散らかった頭が読む状態に切り替わりやすくなります。

姿勢を整えて軽く目を閉じて呼吸に意識を向けます。雑念が浮かんでも追い払わず、浮かんだなと気づいて呼吸に戻るだけです。読みながら気を紛らわせるものではなく、読み始める前に頭を整える読書のための瞑想なんです。

休日にたっぷり寝ても頭のもやもやが晴れないのは何もしていないときも脳が考えごとを続けているからです。読みたいのに本に手が伸びないほど疲れているときは、脳の疲れで本が読めなくなる仕組みも知っておくと楽になります。

スマホを使う目的と時間帯を決める

スマホを開く前に使う目的と時間帯を決めておくと、だらだら見る時間が減って本に向ける時間と集中が残ります。

調べたいことがあるから検索する、学びたいことがあるからその動画を見るというように目的を決めてから開きます。そのうえで時間帯ごとの使い方を決めておくと迷いません。

時間帯スマホの使い方の例
朝ニュースや学びの動画でインプットする
昼休みの15分好きな漫画や動画を楽しむ
夜リラックスのために瞑想アプリを開く
読書の20分別の部屋に置いて触らない

見たあとに気分が重くなるもの、たとえば他人と比べて落ち込む投稿や不安をあおるニュースは少しずつ習慣から外していきます。この時間はこれを見ると決めるだけで自分で使っている感覚が戻ってきますよ。

読む前の状態から作り直す速読法GSR

4つの方法をひとりで続けるのが難しいなら読む前の状態づくりから練習する速読法GSRで身につけるのが近道です。

本が読めない根っこは読み方の切り替え

スマホで本が読めなくなる根っこは本を開いたときの切り替えにあります。拾い読みのくせも通知で散った注意も本を開いた瞬間に読む状態へ切り替えられれば、ほとんど気にならなくなるんです。

スマホの使い方を整える工夫は今日から効きますが、本を読むときにしか効きません。読み方そのものを変えれば本でも仕事の資料でもメールでも、同じように内容が入ってくるようになります。

なぜ速読の講師がここまでスマホの話をしてきたかというと、私が教えている速読法GSRがまさにこの切り替えを練習するものだからです。

しゃっく

スマホを我慢し続けるより本を開いたらすっと読める頭にしたほうが楽だと思いませんか?

読む前の1分と頭の中の音読を減らす読み方

速読法GSRでは読む前の1分間の瞑想で頭を整えてから、頭の中の音読を減らして要点をつかむ読み方を練習します。

スマホで起きていることと速読法GSRで練習することを対応させた図

土台にはスタンフォード大学の心理学博士らが開発した、深くリラックスしながら集中する状態(ジェネラティブステート)を使っています。力みが抜けた状態で読み始めるのでスマホで散った注意を引きずりにくいんです。

速く読むと聞くとまた拾い読みになるんじゃないかと思いますよね。

GSRはページを飛ばす読み方ではなく頭の中の音読を減らして見て意味を取る読み方です。理解の目標を30〜60%に置いて、要点をつかみながら最後まで読み切ります。

本から離れていた状態から変わった受講者の声

本から離れていた方も読み方を変えて読める側に戻っています。本当に自分にもできるのかなって思いますよね。

年に1冊ほどしか本を読まなかった方・通信の速読で効果を感じられなかった方・100万円以上かけて速読に挫折した方の声を紹介させてください。

受講者の声_菱山博亮さん

受講者の声_横山記代さん

受講者の声_菅谷信雄さん

3人とも特別な才能があったわけではなく、脳の使い方が合っていなかっただけでした。合った読み方に切り替えたことで眠っていた力が動き始めたんです。

6週間の講座では、1分間に読めるページ数の伸びが中央値で20.68倍でした(受講生の一部を抜き出したデータ、PR TIMES 2026年4月8日)。

速読法GSRの受講データ(中央値20.68倍・1,215名・習得率96%・45,000人突破)の図
  • 2021年の開講から累計31期・1,215名が受講(同上)
  • 習得率96%(趣味なび by GMO、インタビュー当時)
  • 無料教材を含む累計活用者は45,000人突破(PR-FREE 2026年5月22日)

スマホで本が読めなくなったのはあなたの力が落ちたからではありませんでした。眠っている読む力を起こすなら読み方そのものを学ぶのがいちばんの近道です。

まず無料の入門動画講座を受け取って、読む前の状態づくりと読み方を確かめてください。

動画を最後まで見ると通常5,000円の体験会が無料になります。体験会に参加してくださった方には電子書籍『人生を変える速読法GSR』もプレゼントしています。

スマホで本が読めなくなったときのよくある質問

スマホのせいで本が読めなくなるのはなぜですか?

スマホで身についた拾い読みのくせが本にも出ること・通知で集中が深まる前に途切れること・手元にあるだけで注意が割かれることの3つが原因です。どれも読む力そのものが落ちたわけではなく、脳がスマホの読み方に慣れた結果です。

スマホで本が読めなくなった状態は元に戻りますか?

戻せます。認知神経科学者のメアリアン・ウルフ氏によると、深く読む力は使われずに眠っているだけで、意識して使えばまた働き始めます。ウルフ氏自身も毎晩20分の読書を2週間続けて、じっくり読む感覚を取り戻しています。

本を読めるようになるにはスマホをやめるしかないですか?

やめる必要はありません。読む時間だけスマホを別の部屋に置き、使う目的と時間帯を決めておけば十分です。スマホに使われる側から自分で使い方を決める側に回ることが大切です。

本が読めなくなったのは年齢のせいですか?

年齢だけのせいではありません。カリフォルニア大学アーバイン校のグロリア・マーク教授の計測では、画面に注意が続く時間は2004年の平均2.5分から近年は47秒まで短くなっています。社会全体の環境の変化なので、自分を責める必要はありません。

スマホで電子書籍を読むのはよくないですか?

電子書籍そのものが悪いわけではありません。ただスマホは通知が来やすく画面では拾い読みのくせも出やすいので、機内モードにしてから開き、急がずに読むのがおすすめです。集中して読みたい本は紙で読むのも一つの方法です。

本が読めないとき、まず何から始めればいいですか?

読書の時間だけスマホを別の部屋に置き、1日20分から読むことから始めてください。本を開く前に1分だけ目を閉じて呼吸を整えると、読む状態に入りやすくなります。最初の1冊は昔好きだった本や薄めの本で十分です。

まとめ

スマホで本が読めなくなったのはあなたの意志や年齢のせいではなく、次の3つが原因でした。

  • スマホで身についた拾い読みのくせが本にも出る
  • 通知で集中が深まる前に途切れる
  • スマホは手元にあるだけで注意を割く

深く読む力は消えずに眠っているだけです。スマホを別の部屋に置き、1日20分から短く区切って読みます。本を開く前に1分だけ目を閉じれば、読む感覚は戻ってきます。

しゃっく

読めなくなった自分を責めなくて大丈夫です。まずは下のボタンから無料の入門動画講座を受け取って、読む力を起こす読み方を体験してみてください。

速読法GSR 無料入門講座動画

目次