50代の勉強・学び直しは何から始める?遅くない理由と時間を生む3つのコツ

50代の勉強・学び直しは何から始める?遅くない理由と時間を生む3つのコツ

50代になって勉強や学び直しを始めたいけど、「今さら遅いんじゃないか」「何から手をつければいいのか」と迷っていませんか?

役職定年や定年後の働き方が見えてきて、資格を取っておこうか、新しい分野を学ぼうかと考える。でも参考書を買っても、平日は仕事で疲れて開けないまま週末が終わってしまう。

若い頃のように覚えられる気もしなくて、やっぱり年なのかなと自分を責めちゃいますよね。

でも、50代からの勉強は遅くありません。同じ50代の4人に3人は、この1年に何かを学んでいます。学び直しを止めているのは年齢ではなく、時間の足りなさと、学生時代のままの勉強のやり方なんです。

この記事では、50代の学び直しを何から始めればいいかと、仕事が忙しくても勉強時間を生み出す3つのコツを紹介します。

目次
ManaBeラボ 浦地純也
  • 株式会社ManaBeラボ代表取締役
  • 中学校、高等学校理科教員免許
  • 国際ジェネラティブチェンジ協会ジェネラティブトランス修了資格
  • カリフォルニア大学発祥の心理学指導者資格

2013年、高知大学で理科教員免許を取得し、公立の高等学校で2年間理科教師として働く。その後速読に感銘を受け愛知県で速読教室と学習塾を開校。

その後、スタンフォード大学心理学博士のギリガン先生と出会い、「瞑想状態×速読」を用いた新しい速読メソッド【GSR(Generative Speed Reading)】をワールドクラスパートナーズ株式会社と開発。

2019年には、「人生を変える速読法 GSR」を出版。2025年までの10年間で44,000人以上への速読指導の実績。現在もオンラインで全国の人々へ向けて活動中。

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50代の勉強・学び直しは遅くない

50代がこの1年に学習したことは仕事に必要な知識・資格50.5%、健康やスポーツ30.9%で、学習していない人は23.9%と、4人に3人が何かを学んでいることを示した図

50代からの勉強や学び直しは、まったく遅くありません。同じ50代の多くが、仕事をしながら何かを学んでいるからです。

50代の4人に3人は何かを学んでいる

内閣府の調査では、50代の約4人に3人が、この1年に月1日以上なにかを学習していました。

これは、内閣府が2022年に行った生涯学習に関する世論調査で、50~59歳の285人に聞いた結果です(内閣府「生涯学習に関する世論調査(令和4年7月調査)」)。

  • 仕事に必要な知識・技能や資格に関すること:50.5%
  • 健康やスポーツに関すること:30.9%
  • 料理や裁縫などの家庭生活に関すること:24.9%
  • 学習していない:23.9%

いちばん多いのは仕事に必要な知識や資格の勉強で、50代の2人に1人が取り組んでいます。あなたが今から始めようとしていることは、同世代の中でごく普通の選択なんです。

50代には仕事で積み上げた知識がある

50代の勉強には、若い頃にはなかった強みがあります。仕事で30年近く積み上げてきた知識と経験です。

新しいことを学ぶとき、ゼロから覚えるのと、知っていることに結びつけて覚えるのとでは、入り方がまったく違いますよね。

  • 経理の経験がある人が簿記を学ぶと、仕訳の意味を実感を持って理解できる
  • 管理職がマネジメントの本を読むと、部下の顔を思い浮かべながら読める

知っていることが多い分野ほど、新しく覚えることは少なくて済むんです。

しゃっく

若い頃より覚えが悪くなった気がする、という相談はよく受けます。でも50代の方が持っている知識の量は、20代とは比べものにならないんですよ。

年齢とともに落ちる力と落ちない力は、研究をもとに別の記事でまとめています。

50代の学び直しは何から始めるか

50代の学び直しは、何に使うかという目的、目的から逆算した分野、時間とお金に合わせた学び方の順に決めることを示した図

50代の学び直しは、目的、分野、学び方の順に1つずつ決めていけば迷いません。いきなり参考書や講座を選ぶと、途中で何のためにやっているのか分からなくなりやすいんです。

学ぶ目的を1つに決める

最初に決めるのは、学んだ結果を何に使うかです。目的が1つに決まると、学ぶ分野も読むべき本も自然と絞れてきます。

50代の学び直しの目的は、大きく次の3つに分かれます。

  • 今の仕事で成果を出す、役職定年後も頼られる専門性をつける
  • 定年後や転職に向けて、新しい仕事の土台をつくる
  • 仕事とは別に、教養や趣味として人生を豊かにする

私が教えている速読でも、使う場面が決まっていない読書はしない、というルールを大切にしています。試験なら合格、仕事なら企画書や会議での発言のように、使う場面を先に決めておくと勉強が途中で止まりにくくなります。

目的から学ぶ分野を選ぶ

分野は、目的から逆算して選びます。目的ごとの分野の例をまとめると、次のようになります。

目的学ぶ分野の例
今の仕事で成果を出す担当業務の専門知識、マネジメント、数字の読み方、ITツール
定年後・転職の土台をつくる仕事に直結する資格、デジタルの基礎、語学
人生を豊かにする歴史や文学などの教養、健康、趣味

どの資格や分野にするかで迷うときは、これまでの仕事の経験が生きるものから選ぶのがおすすめです。先ほどお話ししたとおり、知っていることが多いほど短い時間で身につくからです。

独学・講座・大学から学び方を選ぶ

学び方は、独学、通信講座やスクール、大学の社会人向けの課程の3つから、時間とお金に合わせて選びます。

学び方向いている人気をつけること
本や参考書で独学費用を抑えて自分のペースで進めたい計画が崩れやすい
通信講座・スクール何をどの順で学べばいいか示してほしい費用がかかる
大学・大学院の社会人向け課程体系的に深く学びたい時間と費用の負担が大きい

講座の費用が気になるなら、国の教育訓練給付制度も確かめておきましょう。国が指定した講座なら、一般教育訓練で受講費用の20%(上限10万円)が支給されます(厚生労働省「教育訓練給付制度」)。

雇用保険の加入期間などの条件があるので、対象になるかは受講前にハローワークで確かめてください。

ただ、目的と学び方が決まっても、多くの50代がつまずくのはその先の続けるところです。始める前に、止まってしまう原因を知っておきましょう。

50代の勉強がはかどらない2つの原因

50代の勉強がはかどらないのは、記憶力が落ちたからではありません。原因の多くは、時間が足りないことと、学生時代と同じ勉強のやり方をしていることです。

仕事が忙しくて勉強の時間が取れない

50代で勉強が止まるいちばんの理由は時間です。先ほどの内閣府の調査で、学習していない50代68人に理由を聞くと、最も多かったのは仕事が忙しくて時間がないという答えで、44.1%でした。

学習していない50代の理由は、仕事が忙しくて時間がないが44.1%で最も多く、特に必要がない27.9%、費用がかかる20.6%と続くことを示した図

全世代で見ると1位は特に必要がないという答えなのに、50代では時間がないが1位です。学ぶ気はあるのに、時間が取れずに止まっている人が多いということなんです。

職場では責任の重い立場になり、家では親の介護が始まる人もいます。平日の夜はぐったりして、参考書を開く気力が残っていない。そんな毎日が続けば、やる気がなくても勉強が止まってしまうのは当然ですよね。

学生時代と同じ勉強のやり方をしている

もう1つの原因は、学生時代と同じやり方で勉強していることです。たとえば次のようなやり方です。

  • 参考書を1ページ目から順番に全部読む
  • 1回読んだら完璧に覚えようとする
  • ノートにきれいにまとめ直す
  • まとまった時間がとれる日を待つ

学生の頃はこれでもなんとかなりました。毎日たっぷり時間があって、試験の範囲も決まっていたからです。

でも時間のない50代が同じやり方をすると、1冊を読み終える前に最初の章を忘れてしまい、まとまった時間はいつまでも来ません。

何度も読み返したりマーカーを引いたりするやった気で終わる勉強法は、時間をかけても記憶に残りにくいんです。

続かないのは、意志が弱いからではありません。時間の少ない大人に合った学び方を、学校で教わってこなかっただけです。

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忙しい50代が勉強時間を生む3つのコツ

時間のない50代が勉強を続けるには、勉強のやり方そのものを、短い時間で回る形に変えます。今日から試せる3つのコツを見ていきましょう。

ゴールから逆算して読む範囲を絞る

1つ目は、参考書を1ページ目から読まずに、ゴールから逆算して必要なところだけを読むことです。

資格試験なら、最初に過去問を開いて、どんな問題が出て答えは何かを先に見てしまいます。そのあとで参考書を開くと、さっき見た答えの解説だと気づけるので、必要なところだけを拾って読めるんです。

参考書を1ページ目から全部読むやり方と、過去問で答えを見てから参考書の該当箇所だけを読むやり方を比べた図

仕事のための学び直しなら、学んだことを使う場面を先に決めます。来月の会議で提案する、部下に説明する、と決めてから本を開けば、関係のある章だけを読めば足ります。

全部を読まないのは手抜きではありません。出ないところや使わないところに時間をかけないことが、時間のない50代にはいちばん効きます。

しゃっく

え、答えを先に見ちゃっていいの?って思いますよね。答えを知ってから読むとどこが大事かが分かるので、参考書がぐっと読みやすくなるんですよ。

1回で覚えようとせず薄く何回も重ねる

2つ目は、1回で完璧に覚えようとせず、薄く何回も重ねて覚えることです。

壁のペンキは、1回で厚く塗るより、薄く何度も重ねたほうがきれいに仕上がります。勉強も同じで、1回目は全体をざっと読み、2回目、3回目と重ねるたびに理解が深まっていきます。

1回で完璧に覚えようとすると途中で止まり、薄く何周も重ねると理解が深まることを比べた図

1回目で分からないところがあっても、止まらずに先へ進んで大丈夫です。2回目に読むときは後ろの章を知っているぶん、前の章がすっと入ってきます。

周回しながら頭に入れていく具体的な手順は、勉強が頭に入らないときの記事で紹介しています。

15分のすき間で区切って学ぶ

3つ目は、まとまった時間を待たずに、15分ほどのすき間で区切って学ぶことです。

2時間やらないと意味がないと思った瞬間に、勉強を始めるハードルは一気に上がります。

脳は長く続けるほど賢くなるようにはできていないので、短い時間をこまめに挟んだほうが、そのたびに頭が切り替わって記憶にも残りやすくなるんです。

  • 通勤電車の15分で、過去問を3問解く
  • 昼休みの15分で、参考書の1節を読む
  • 寝る前の15分で、今日読んだことを何も見ずに思い出す

15分を3回なら1日45分です。平日の夜にまとまった時間を作れなくても、1日の中に勉強の時間はちゃんと生まれます。

50代の学び直しの時間は読む速さで生まれる

3つのコツをもう一歩進めると、50代の学び直しの時間は、読む速さを上げることで生まれます。勉強時間の多くは、テキストを読んでいる時間だからです。

ここで、なぜ読む速さの話になるのかを説明させてください。私は速読を教えていて、受講生には資格や学び直しのために読む量を増やしたい50代・60代の方も多くいます。

勉強時間の多くはテキストを読む時間

資格の参考書、仕事の専門書、オンライン講座の資料。50代の勉強のほとんどは、文字を読む作業です。

内閣府の同じ調査でも、これから学習するならどんな形で学びたいかという質問に、インターネット(58.7%)と書籍や雑誌など(45.3%)を挙げた人が多くいました。どちらも、読むことが中心の学び方ですよね。

日本人が本を読む速さは、平均で1分あたり約500文字です。1ページ600文字で300ページの参考書なら、1回読むだけで6時間かかります。

読む速さ300ページを1回読む時間6時間で読める回数
1分500文字(平均)6時間1回
1分1,000文字3時間2回
1分2,000文字1時間30分4回

薄く何回も重ねる勉強は、周回できてはじめて効きます。でも1回に6時間かかると、忙しい50代は2周目に入る前に1周目を忘れてしまうんですよね。

読む速さが2倍になれば、同じ時間で2周できます。勉強のやり方を変えても、最後に勉強時間を決めているのは読む速さなんです。

速読法GSRは読む時間を縮めて周回を増やす

私が教えている速読法GSRは、理解を保ったまま、普段ラクに読める速さそのものを上げていく読み方のトレーニングです。

速読と聞くと、ページを飛ばして読む方法や、目を速く動かす訓練を想像しますよね。でもGSRは、脳の使い方を変える読み方のトレーニングで、取り組むのは次の3つです。

  • 頭の中で文字を声にする読み方を減らし、文字を見て意味を取る読み方に慣れる
  • 読む前に、脳を落ち着いた集中の状態に整える
  • 全体と要点をつかんでから細部を読み、読んだあとに自分の言葉で取り出す
速読法GSRが頭の中の音読を減らし、読む前に脳を整え、全体と要点から読むことで1回を読む時間を縮め、同じ時間で何周も回せることを示した図

ゴールから逆算して読む、薄く何回も重ねる、という勉強のやり方とも相性がいいんです。1回を速く読み切れるので、周回の回数がそのまま増えていきます。

40代・50代から速読を身につけられるのかは、こちらの記事で詳しくお話ししています。

読む量が変わった受講生の声

6週間で学ぶGSRオンラインマスタースクールは、2026年4月時点で累計31期・1,215名が受講しています。

無料の入門動画講座や体験会を含めて、GSRを活用した人は累計45,000人を突破しています(PR-FREE 2026年5月22日)。

受講者の声_横山記代さん

受講者の声_伊藤さん

2人とも、以前は1冊を読むのに長い時間がかかっていました。読む速さが変わったことで、1か月に16冊を読めるようになったり、すきま時間に要点をつかめるようになったりしています。

しゃっく

時間がないから勉強できない、という毎日は、読む速さひとつで変わるんです。50代からの学び直しにこそ、使ってほしい力なんですよ。

勉強時間が足りないと感じているなら、まずは参考書を読む速さから変えてみてください。

無料の入門動画講座で、理解を保ったまま速く読む読み方を体験できます。動画を最後まで見ると、通常5,000円のGSRオンライン体験会にも無料で参加できます。

速読法GSR入門講座動画はこちら。最後まで視聴して頂いた方限定で通常5,000円のオンライン体験会が無料になります

50代の勉強・学び直しについてよくある質問

50代から勉強を始めるのは遅いですか?

遅くありません。内閣府の2022年の調査では、50代の約4人に3人がこの1年に月1日以上なにかを学習していて、仕事の知識や資格の勉強をしている人は50.5%でした。50代には仕事で積み上げた知識があるので、経験とつながる分野なら短い時間で身につけやすい面もあります。

50代の学び直しは何から始めればいいですか?

最初に、学んだことを何に使うかという目的を1つ決めてください。今の仕事で成果を出す、定年後の土台をつくる、人生を豊かにする、のどれかが決まれば学ぶ分野が絞れます。分野が決まったら、時間とお金に合わせて独学・講座・大学から学び方を選びます。

50代におすすめの勉強や資格はありますか?

これまでの仕事の経験が生きる分野がおすすめです。知っていることが多い分野ほど新しく覚えることが少なく、短い時間で身につきます。定年後の仕事を考えるなら仕事に直結する資格やデジタルの基礎、人生を豊かにしたいなら教養や健康の分野を選ぶと続けやすくなります。

仕事が忙しい50代は1日どのくらい勉強すればいいですか?

まずは15分を1日に何回か、で十分です。通勤・昼休み・寝る前に15分ずつ取れば1日45分になります。まとまった時間を待つより、短い時間をこまめに挟んだほうが頭が切り替わり、記憶にも残りやすくなります。

50代で記憶力が落ちても勉強は身につきますか?

身につきます。1回で覚えようとせず薄く何回も重ねる勉強に変えれば、覚える力だけに頼らずに定着させられます。ただし、物忘れが急に増えた、仕事や生活に支障が出ているというときは、ひとりで悩まずに医療機関に相談してください。

50代の学び直しに使える支援制度はありますか?

国の教育訓練給付制度があります。国が指定した講座なら、一般教育訓練では受講費用の20%(上限10万円)が支給されます。雇用保険の加入期間などの条件があるので、受講前にハローワークで対象になるかを確かめてください。

この悩みの全体像は「社会人の勉強は何から始める?おすすめの勉強法と時間がない人の続け方」にまとめています。あわせて「60代・定年後におすすめの資格5選」「読書ノートの書き方」も読まれています。

まとめ

50代からの勉強・学び直しは遅くありません。止めているのは年齢ではなく、時間の足りなさと学生時代のままのやり方です。

  • 50代の約4人に3人は、この1年に何かを学んでいる
  • 学び直しは、目的・分野・学び方の順に決める
  • 学習していない50代の理由1位は、仕事が忙しくて時間がないこと
  • ゴールから逆算する、薄く重ねる、15分で区切るの3つで勉強時間は生まれる
  • 勉強時間の多くは読む時間なので、読む速さが周回の回数を決める

今日はまず、学んだことを何に使うかを1つだけ決めて、手元の参考書の目次か過去問を15分だけ開いてみてください。

そのうえで、時間が足りないという壁を根本から越えたいなら、迷わず無料の入門動画講座を受け取ってください。読む速さが変われば、あなたが積み上げてきた知識の上に、新しい学びを何周でも重ねていけます。

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