本をもっと早く読めたらいいのにって思うこと、ありませんか?
読みたい本は次々に出てくるのに1冊に何週間もかかったり、仕事で読まなきゃいけない本が机の上で順番待ちになっていたり。がんばって集中してもページをめくる手はなかなか速くならないんですよね。
試しに1冊にかかる時間を数えてみてください。日本人の平均の1分500字なら10万字の本は100,000字 ÷ 500字 = 200分で約3時間20分です。月に2冊読むなら24冊 × 3時間20分 = 年に80時間を読むことに使っている計算になります。
それでも読みたい本は減らないので、焦りばかりがたまっていきますよね。自分は頭の回転が遅いのかなって思っちゃうこともあると思います。でも読むのが遅いのは才能のせいではなく、学校で身についた読み方のクセがブレーキになっているだけなんです。
この記事では本を早く読むために今日から使える7つのコツを、読む前・読む間・読んだ後に分けて紹介します。小説やビジネス書など本の種類ごとの読み方と、今の読む速さを1分で測れる診断も用意しました。
そのクセの中心は小学校の音読の名残で頭の中で一字ずつ声にして読むことです。私が教えている速読法GSRで理解を落とさずにこのクセを減らしていく読み方は下の無料の入門動画講座で先に確かめられます。
この記事の執筆・監修
浦地純也(しゃっく)
速読メソッド「GSR」講師 / 株式会社ManaBeラボ 代表取締役

- 株式会社ManaBeラボ代表取締役
- 中学校、高等学校理科教員免許
- 国際ジェネラティブチェンジ協会ジェネラティブトランス修了資格
- カリフォルニア大学発祥の心理学指導者資格
2013年、高知大学で理科教員免許を取得し、公立の高等学校で2年間理科教師として働く。その後速読に感銘を受け愛知県で速読教室と学習塾を開校。
その後、スタンフォード大学心理学博士のギリガン先生と出会い、「瞑想状態×速読」を用いた新しい速読メソッド【GSR(Generative Speed Reading)】をワールドクラスパートナーズ株式会社と開発。
2019年には、「人生を変える速読法 GSR」を出版。2025年までの10年間で44,000人以上への速読指導の実績。現在もオンラインで全国の人々へ向けて活動中。
本を読むのが遅いのは才能ではなく読み方のクセ

本を読むのが遅い原因は一字一句全部読もうとすること・頭の中で音読していること・分からないと前に戻ることの3つの読み方のクセです。どれも学校で教わった読み方の延長で身についたものなので、外し方さえ分かれば変えられます。
一字一句全部読もうとしている
1ページ目から順番に、一文字も飛ばさずに読もうとするのが遅くなるいちばんの原因です。
本の中身は全部が同じくらい大事なわけではなくて、著者の主張を分かりやすくするための具体例やエピソードもたくさん入っていますよね。まじめな人ほどそこにも同じ力をかけるので大事でない所にも時間を使ってしまうんです。
頭の中で音読している
文字を目で追いながら頭の中で一文字ずつ声を当てて読んでいるのも、速さの上限をつくっています。
これを「内声化」といって小学校の音読の名残でほとんどの人に染みついている読み方なんです。頭の中で声にしている限り、読む速さは声に出して読める1分200〜400字ほどで頭打ちになります。
音読そのものは記憶に役立つ読み方ですが、黙読にまで残っているとブレーキになるんですよね。

分からないと前に戻って読み直している
分からない言葉が出てきたり集中が切れたりしたときに前の行やページへ戻るクセも速さを落としています。
戻って読み直すと同じ所を何度も読むことになりますし、文章の流れが途切れるのでかえって全体がつかみにくくなっちゃうんです。少し先まで読めば分かることも多いんですよね。
速く読める人は知識を使って読み飛ばしている
本を速く読める人は特別な目の動きをしているわけではなく、知識を使って大事でない所を読み飛ばしています。
その分野の知識や経験が多い人は文字を見た瞬間に意味が浮かぶので、ここは具体例だから軽く流していいと判断できるんです。つまり速さの差は才能ではなくどこを読んでどこを流すかの判断の差なんですよね。

しゃっく私も昔は1冊に1か月かかる人間でした。読むのが遅いのは読み方を誰にも教わってこなかっただけなんです。
自分にどのクセがあるのかをもう少し詳しく確かめたいときはこちらの記事のチェックリストも使ってみてください。


読む速さは生まれつき決まっているのではと気になる方は速読は才能や遺伝で決まるのかを確かめた記事も読んでみてください。
ここまでの4つはどれも読み方のクセなので、どこから外すかが分かれば速さは変わります。無料の入門動画講座を見ると、頭の中の音読を減らして見て読む読み方をどの順番で身につけるかが分かります。
まず今の読書スピードを1分で測る


本を早く読む練習を始める前に、今の自分が1分に何字読めているかを測っておきましょう。今の速さが分かるとどのクセから外せばいいかが見えてきますし、コツを試したあとの変化も確かめられます。
1分に読める字数の目安
読む速さの目安は次の表のとおりです。
| 1分に読める字数 | どんな状態か | 1冊(10万字)にかかる時間 |
|---|---|---|
| 400字以下 | 頭の中で音読しながら読んでいる | 4時間以上 |
| 500字前後 | 日本人の平均くらい | 約3時間20分 |
| 1,000字以上 | 頭の中の音読が減って見て読めている | 1時間40分以下 |
1分診断で読む速さと読み方のタイプを測る
下の診断は短い文章を読んで3つの質問に答えるだけで、1分に読める字数と読み方のタイプが分かります。いつものペースで読んでみてくださいね。
簡易的なチェックですが、今の読み方を知る目安になります。よかったら気軽に試してみてください。
読書スピード&読解力 診断
短い文章を読んで3つの質問に答えるだけ。あなたが1分間に読める文字数と読み方のタイプがわかります。
- 1文章を読む
- 23問に答える
- 3結果を見る
ボタンを押すと文章が表示され、時間の計測がはじまります。いつものペースで読んでください。
ある会社の営業部長の田中さんは48歳。毎朝7時半に出社して届いたメールに目を通すのが日課でした。多い日には1日に120通を超えるメールが届き、そのうえ部下の報告書や取引先の提案資料も読まなければなりません。
田中さんは資料を一文字ずつ丁寧に読むタイプでした。読み飛ばして大事なことを見落とすのが怖かったからです。ところが丁寧に読んでいるはずなのに、会議で資料の中身を聞かれるとうまく答えられないことが増えていきました。
ある日田中さんは同期の佐藤さんに相談しました。佐藤さんは資料を読むのが速いことで社内でも有名です。佐藤さんのアドバイスは意外なものでした。「最初に目次と見出しだけを見て、全体の地図を作ってから読むといい。地図があれば細かいところは自然に頭に入るよ」。
半信半疑で試してみると、提案資料1冊を読む時間はそれまでの40分から15分に縮まりました。しかも会議で質問されても、資料のどこに何が書いてあったかを答えられるようになりました。
読む速さと理解はどちらかを捨てるものではありません。全体をつかんでから読めば速さと理解は一緒に上がっていきます。
読み終わったら押してください。次の画面では文章を見返せません。
講師・浦地純也の無料入門講座(動画)をメールでお届けします
もう少し長い文章で速さと理解度を確かめたいときは読書スピードと読解力のテストも使えます。
速さの測り方や手持ちの本を使って測る手順は、こちらの記事でも紹介しています。


測った速さが1分500字より遅くても、それは読み方のクセが残っているというだけです。無料の入門動画講座を見ると、今の速さからどの読み方を変えれば速くなるのかが分かります。
本を早く読むための7つのコツ
本を早く読むコツは読む前に骨組みをつかみ、読む間は大事な所だけを見て読み、読んだ直後に思い出すことです。7つを順番に紹介しますね。


読む目的と問いを1つ決める
本を開く前に、この本から何を持ち帰りたいかを1つ決めておきます。
たとえば部下との面談で使える声かけを1つ見つけるとか来月の企画に使えるデータを探すとか、そのくらい具体的で大丈夫です。問いがあると答えに関係する所だけが目に留まるようになるのでそれ以外の所は自然に速く流せるんです。
最初の2分で目次とはじめにとおわりにを読む
本文に入る前の2分で目次と「はじめに」と「おわりに」に目を通して、本の骨組みをつかみます。


目次は本の設計図です。「はじめに」には著者の問題意識が、「おわりに」には結論がまとまっていることが多いんですよね。ここを先に読んでおくとどの章に自分の知りたい答えがありそうか見当がつきます。
行き先が分かっている道は迷わずに歩けるのと同じで、全体が見えていると細かい所で立ち止まらなくなります。
大事な2割に当たりをつけて読む
ビジネス書や実用書なら著者が本当に伝えたいことは全体の2割ほどなので、そこに当たりをつけて読みます。


残りの8割は主張を納得してもらうための具体例やエピソードやデータですよね。見出しと太字を拾いながら進んで、これは使えると感じた所だけをじっくり読みます。すでに分かっている話は思い切って流してかまいません。
理解は3割でいいので先へ進む
最初の1回で全部を理解しようとせず、3割くらい分かれば先へ進みます。分からない所があっても戻らないのがルールです。
え、3割で大丈夫?って不安になりますよね。
でも全体を読み終えてから必要な所に戻った方が、前後の流れが分かっているぶん1回目より理解が深くなるんです。少し先まで読めば分かることも多いので立ち止まるのは本を最後まで読んでからで十分です。
頭の中の音読を減らして見て読む
頭の中で声に出すのをやめて文字を見て意味を受け取る読み方に切り替えます。これを「視読」といいます。


難しく聞こえますが、レストランでメニューを見るときや「止まれ」の標識を見るとき、あなたはもう視読しているんです。メニューは読ませてくださいではなく見せてくださいって言いますよね。
本でも同じように1文字ずつではなく言葉のかたまりで見ていくと、声の速さという天井が外れていきます。止めようと力むほど頭の中の声は大きくなるのでやり方はこちらの記事を参考にしてください。


パラパラめくりで脳を速さに慣らす
本のページをふだんではありえない速さでめくって脳を速さに慣らすトレーニングもおすすめです。
目的は内容を読むことではなく、脳に速いスピードを体験させることです。
動画を1.5倍速で見続けたあとに普通の速さに戻すと、ゆっくりに感じますよね。それと同じで、速さに慣れた脳にはふだんの読む速さがゆっくりに感じられるようになります。
最初は何も追えなくて当然なので読めないことは気にしなくて大丈夫です。数分続けたあとにふつうの読み方に戻して読んでみてください。
読んだ直後の60秒で書き出して2言話す
本を閉じたらすぐに60秒で覚えていることを書き出して、要点を2言で声に出します。速く読んだ内容を忘れないための仕上げです。


書き出すのはノートでもスマホのメモでもよくて、単語や箇条書きで十分です。そのあと要するにこの本のポイントは何だったか、だから明日から何をするかの2つを口に出します。
パデュー大学の研究チームが2011年に発表した実験では、同じ文章を何度も読み返すより1回読んで思い出す練習をした方が1週間後のテストの成績が上でした。記憶は読んだ回数より思い出した回数で残るんですよね。



この60秒を抜かしている人がほとんどなんです。速く読んでもここをやれば中身はちゃんと残りますよ。
速読のやり方は毎日10分の練習で身につける
速読のやり方を身につけるには、7つのコツのうち練習が要るものを毎日10分のメニューにして続けます。目を鍛える練習ではなく、脳を速さに慣らして見て読む読み方をクセにするための練習です。
| 順番と時間 | やること | ねらい |
|---|---|---|
| 1(1分) | いつもの本を1分読んで字数を数える | 変化を数字で確かめる |
| 2(2分) | パラパラめくりで速さを体験する | 脳を速さに慣らす |
| 3(5分) | 言葉のかたまりで見て読む | 頭の中の音読を減らす |
| 4(2分) | 閉じて60秒書き出し、2言話す | 読んだ中身を残す |
練習の前の1分で呼吸と姿勢を整える
10分の練習を始める前に、本を開かずに1分だけ呼吸と姿勢を整えると練習の効き方が変わります。力んだまま読み始めると、頭の中の音読も全部わかろうとする気持ちも強くなってしまうんです。
椅子に浅く座って背筋を伸ばし、肩と首の力を抜きます。そのまま5秒かけて吸って10秒かけて吐くのを2回以上くり返してください。仕事のメールや夕飯のことが浮かんでも、追い払わずに呼吸に意識を戻すだけで大丈夫です。
頭の中に考えごとが残っていると、本の情報を受け取る余地がなくなります。読む前の1分は頭の中を片付けて受け取る場所をつくる時間だと考えてください。
私が教えている速読法GSRも、この読む前の整え方から練習を始めます。講師と一緒にやるとどう進むのかは無料の入門動画講座で先に確かめられます。
練習の前に1分で今の速さを測る
練習は毎回、いつもの本を1分読んで字数を数えてから始めます。1行の字数 × 読んだ行数で数えれば十分です。
測った数字を手帳かスマホにメモしておくと、変化が数字で見えます。上の1分診断を2週間おきに使うのもおすすめです。
パラパラめくりのすぐ後に見て読む練習をする
パラパラめくりで2分脳を速さに慣らしたら、すぐに同じ本をふつうの読み方に戻して5分読みます。このとき1文字ずつではなく2〜3語の言葉のかたまりを1回で見るつもりで目を進めます。
分からない所があっても戻らずに読み続けてください。頭の中の声が聞こえても止めようと力まなくて大丈夫です。かたまりで見る回数が増えると、声に頼らずに意味を受け取れる所が増えていきます。
最後の2分で思い出して記録する
本を閉じて60秒で書き出し、要点を2言話して練習を終えます。日付と1分の字数と思い出せた要点の数を並べて書いておくと、速さと理解を一緒に確かめられます。
速くなったのに思い出せる要点が減った日は、次の日の練習で速さを少し戻してください。速さだけを追うと理解が落ちるからです。練習のメニューを初心者向けにもっと細かく知りたいときは無料でできる速読トレーニングの記事も使えます。
練習用の本は興味のある200〜300ページの本を選ぶ
練習に使う本は、興味があって読みやすい200〜300ページほどのビジネス書や実用書にしてください。分厚い専門書から始めると分からない言葉のたびに止まってしまい、速さに慣れる前に心が折れちゃいます。
小説や専門書でも練習はできますが、細かい所まで味わいたい本は理解の目標が高くなるので、慣れてから使うほうがスムーズです。
毎日できなくても週4回以上を目安に続ける
10分の練習は毎日完璧にやろうとせず、週4回以上を目安に歯みがきの前などの決まったタイミングで続けます。週1〜2回だと間が空きすぎて、脳がいつもの行動として覚えにくいんです。
ロンドン大学(UCL)のラリーらが96人を調べた研究(2010年)では、新しい行動が習慣になるまでの日数は中央値で66日でした。しかも人によって18日から254日まで大きな差があったんです(出典:Lally ほか(2010)European Journal of Social Psychology)。
続かない日があっても、まだ脳に定着する途中なだけなので自分を責めなくて大丈夫ですよ。
ただ自己流の練習は頭の中の音読が残ったままになりやすく、10分の中身が合っているかを自分では確かめにくいんですよね。無料の入門動画講座を見ると、見て読む読み方をどの順番で練習すればいいかが分かります。
本の種類によって早く読む方法は変わる
本を早く読む方法は本の種類と読む目的によって変わります。要点を持ち帰りたい本は速く、言葉そのものを味わいたい本はじっくり読むのが基本です。
| 本の種類 | 読む目的 | 向いている読み方 |
|---|---|---|
| ビジネス書・実用書 | 仕事や生活に使える要点を持ち帰る | 骨組みをつかんで大事な2割を読む |
| 仕事の資料・報告書 | 結論と自分に関係する所を押さえる | 結論と数字を先に見て、関係する所だけ読む |
| 資格・試験の参考書 | 覚えて使える状態にする | 1回目は3割の理解で通して読み、何周も重ねる |
| 小説 | 物語を楽しむ | あらすじを追う所と味わう所で速さを変える |
ビジネス書や仕事の資料は要点だけ持ち帰る
ビジネス書や仕事の資料は7つのコツがいちばんそのまま効く本です。
目的は明日の仕事で使える要点を持ち帰ることなので、問いを決めて骨組みをつかみ大事な2割だけを読めば十分なんです。資料なら最初に結論と数字を見て、自分に関係するページから読むと会議の前の10分でも中身をつかめますよ。
小説を早く読むには場面ごとに速さを変える
小説を早く読みたいときはあらすじを追う場面はテンポよく進んで、気に入った場面だけじっくり味わうのがおすすめです。
小説はビジネス書と違って、飛ばし読みすると物語の楽しさが減っちゃいますよね。そこで全部を同じ速さで読むのではなく場面によって速さを変えます。
- 最初の章で登場人物と関係をつかみ、分からなくなったらメモを見返す
- 会話が続く場面はセリフのやりとりをテンポよく追う
- 情景の描写は一語ずつ声にせず絵として思い浮かべながら進む
- 心に残った場面だけ速さを落として味わう
言葉の響きそのものを楽しみたい詩や文学作品は、無理に速く読まなくて大丈夫です。速く読むかじっくり読むかを自分で選べることがいちばん大事なんです。
速読のやり方は種類によって速くなる仕組みが違う
速読と呼ばれるやり方は、読む所を減らすものと1行を読む速さそのものを上げるものに分かれます。どれが合うかは読む目的で変わります。
| やり方 | 何をするか | 向いている場面 | 読んだ中身 |
|---|---|---|---|
| 拾い読み(スキミング) | 見出しと段落の最初の文を拾って全体をつかむ | 会議の前の資料・新聞 | 拾わなかった所は残らない |
| 探し読み(スキャニング) | 必要な言葉や数字だけを探す | 調べ物・条件の確認 | 探した所だけ分かる |
| フォトリーディング | ページを写真のように眺める | 研究では効果が確かめられていない | ふつうの読み方を上回らなかった |
| 視読(見て読む) | 頭の中の音読を外し、言葉のかたまりで意味を受け取る | 本・資料・メール全般 | 全体を読んだまま時間が縮む |
このほかに速読のやり方としてよく紹介される練習は、どれも間違いではありませんが何のためにやるかで効き目が変わります。
| よく紹介される練習 | 効くこと | それだけでは足りない理由 |
|---|---|---|
| 視線をすばやく動かす練習 | 脳を速いペースに慣らす練習になる | 目の筋肉を鍛える目的でやっても、脳の処理は速くならない |
| 視野を広げて塊で見る | 1文字ずつ追う読み方から抜けやすくなる | 広げすぎると、意味の処理が追いつかず眺めるだけになる |
| 指やペンで行をなぞる | 目が止まったり前に戻ったりするのを防ぎやすい | 頭の中で音読したままだと、声の速さ以上にはならない |
拾い読みと探し読みは読む所を減らす速読
拾い読みと探し読みは、読む所を減らして時間を縮めるやり方です。1行を読む速さは変わらないので、読まなかった所の中身は頭に残りません。
目的がはっきりしている仕事の資料には向いていますが、本を1冊理解したいときはこれだけでは足りません。7つのコツの「大事な2割に当たりをつけて読む」は、この拾い読みを本に使う形です。
1冊を3回に分けて読む方法と読む速さを上げる方法のどちらが合うか迷う方は、高速読書と速読術の違いを確かめてください。
漢字やカタカナだけを拾って読む方法を試したい方は、速読で漢字だけ読む方法で向く文書と取り違えやすい文を確かめてください。
視読は1行を読む速さそのものを上げる速読
視読は頭の中の音読を外して、文字を見て意味を受け取る読み方です。読む所を減らすのではなく1行を読む速さが上がるので、全体を読んだまま時間が縮みます。
研究でも音読を減らす練習の効果は確かめられています。広島大学の森田・小澤(2015)の研究では、視野を広げる練習に頭の中の音読を減らす練習を加えて1日約5分・1週間続けると、読書速度が平均約60%上がりました(出典:森田・小澤(2015)日本教育工学会論文誌)。
7つのコツの5つ目で紹介した読み方で、私が教えている速読法GSRもこの視読を土台にしています。フォトリーディングについては、次の節で研究の結果を紹介します。
視読は頭で理解しても、何十年も続けてきた音読のクセが残っているうちは身につきません。無料の入門動画講座を見ると、視読に切り替えるまでの練習の順番が分かります。
本を早く読みたい人が誤解しやすいこと
本を早く読みたい人がつまずきやすいのは、目の動かし方とパラパラめくりと理解の落ち方についての3つの誤解です。
目の筋肉を鍛えても速くはならない
目の筋肉を鍛える目的のトレーニングを続けても、本を速く読めるようにはなりにくいです。読む速さを決めているのは目ではなく受け取った文字を処理する脳の方だからです。
京都大学大学院医学研究科などの研究チームが2024年に発表した論文では、速読教室の受講者19人の読む速さが訓練前の約10倍(1分あたり平均約1,070字から約11,280字)になっていました。訓練による変化は主に左脳の後頭葉から側頭葉にかけてのネットワークに表れていて、変わったのは目ではなく脳のほうです(出典:Sun ほか(2024)Neuroscience Bulletin)。


さっき紹介したパラパラめくりも視線を速く動かしますが、目的は目を鍛えることではなく脳を速さに慣らすことです。同じ動きでも何のためにやるかで効き方が変わるんですよね。
ページをめくるだけで内容が頭に入ることはない
ページをめくって眺めるだけで内容が頭に入るということはありません。
ページを写真のように写し取る読み方はNASAの技術報告書(1999年)で、講習を受けた研究者本人と熟練者の2人がふつうの読み方と比べています。予備的な分析ですが、理解度にも読む時間にもふつうの読み方を上回る結果は出ませんでした。
パラパラめくりはあくまで練習で、それだけで読書になるわけではないんです。


読み方を変えずに速くすると理解は落ちる
今までの読み方のまま速さだけを上げれば理解は落ちます。読書の研究で知られるカリフォルニア大学のキース・レイナー教授らが2016年にまとめた論文でも、速さと理解はトレードオフになりやすいと報告されています。
だから速さだけを上げるのではなく、読む目的を要点に絞ったり頭の中の音読を外したりして、読み方そのものを変えるんです。読み方が変われば速さと理解は一緒に上げられます。
3つの誤解に共通しているのは、読み方を変えずに速さだけを求めてしまうことです。無料の入門動画講座を見ると、理解を落とさずに速くするために読み方のどこを変えるのかが分かります。
7つのコツを読み方ごと身につける速読法GSR
7つのコツを1つずつ意識し続けるのが大変なら、読み方そのものを作り直す速読法GSRで身につけるのが近道です。
ここまでのコツはどれも今日から使えるのでぜひ試してみてください。ただ頭の中の音読も全部読もうとするクセも何十年も続けてきた無意識のクセなので、意識しているうちはできても気づくと元に戻っちゃうんですよね。
ここで思い出してほしいのは読むのが遅い原因は目でも才能でもなく、読むときの脳の使い方だったということです。だったらコツを7つ覚えておくより脳の使い方そのものを変えてしまった方が早いと思いませんか?
速読法GSRは脳の使い方から読み方を変える
私が教えている速読法GSRは目を速く動かす訓練ではなく、脳の使い方から読み方を変える方法です。


GSRの柱は2つあって、1つは視読と脳を速さに慣らす練習でラクに読める普段の速さを上げること、もう1つは読むゴールを全部の理解から要点に絞ることです。
その土台として落ち着いて集中できる脳の状態をつくるところから始めます。
もう気づいたかもしれませんが、これはこの記事の7つのコツとそっくりなんです。7つのコツを6週間で読み方として定着させるように組み立てたのがGSRなんですよね。



3分で1冊を全部覚えるみたいな魔法は売っていません。やるのは無理なく速く読める状態をつくることです。
読む速さが変わると1日の使い方が変わる
読む速さが変わると、本だけでなく仕事の資料やメールにかかる時間も短くなります。
朝のメールを読み終えるまでの時間が縮めばその分を考える仕事に回せますよね。通勤の15分で読める量が倍になれば、読みたかった本も仕事の本も同じ時間の中で進むようになります。
本を早く読めるようになった受講者の声
読み方を変えて本を早く読めるようになった受講者は実際にいます。本当に自分にもできるのかなって思いますよね。読むのが遅いと悩んでいたところから変わった方たちの声を紹介させてください。


本を読む速度が、GSR受講前と比べると119倍速くなりました。ただ速くなっただけではなく仕事に活かせるアウトプットもできています。個人的には、「速いスピード」で仕事をすることが自然にでき、生産性が上がったことが嬉しかったです。


GSR式速読を学び、494文字/分→146,300文字/分まで読めるようになりました。100倍以上のスピードアップをして、昔は年間1冊くらいしか本を読まなかったのですが、今では年間600冊以上の本を読んでいます。
その結果、患者さんの訴えていることの表面的な言葉だけでなく、裏の意味まで読み取れるようになって治療の質が上がりましたし、患者さんが増えてビジネス面での成果にも繋がりました。そして、本の知識を元に、学会で発表することもできました。


昔、速読に100万円以上を投資したにも関わらず習得できず挫折。速く読めた気になっているだけで、理解は全くできていない状態でした。しかし、GSRでは1分間に1万文字以上(日本人平均は500文字/分)を読み、アウトプットすることができました。
72歳にして、速読のリベンジ達成です!おかげさまで目標だった1年間で500冊読破にも成功しました!
6週間で読めるページ数は中央値20.68倍
速読法GSRの6週間の受講では1分あたりに読めるページ数の伸びが中央値で20.68倍でした(受講生の一部を抜粋したデータ、PR TIMES 2026年4月8日)。
2021年の開講から31期・1,215名が受講していて、無料の教材を使った人は45,000人を超えています(PR-FREE 2026年5月22日)。
みんな最初は1冊に何週間もかかると悩んでいた今のあなたと同じ場所からスタートしているんです。
まずは無料の入門動画講座で読み方を確かめる
本を早く読めるようになりたいなら、コツを積み上げるより読み方そのものを変えるのがいちばんの近道です。受講者の方たちも、最初は無料の入門動画講座から始めています。
7つのコツは自己流でも試せますが、頭の中の音読は何十年も続けてきたクセなので、意識が切れると元の読み方に戻りやすいです。入門動画講座では、見て読む読み方と脳を速さに慣らす練習を順番に見られます。
- 費用は0円で登録はメールアドレスだけ
- 最後まで見ると通常5,000円のGSRオンライン体験会に無料で参加できる
- 体験会に参加した方には電子書籍『人生を変える速読法GSR』をプレゼント
費用は0円・入力はメールアドレスだけです
目的別に読みたい読み方の記事
読み方を変えたい目的に合わせて近いものから読んでみてください。
- 頭の中の音読を減らして見て読みたい → 視読とは?黙読との違いと習得のコツ
- じっくり深く読む方法も知りたい → 精読とは?意味と熟読・速読との違い
- 読む前に集中した状態をつくりたい → ジェネラティブステートとは?COACHの5つの意味と読書前の作り方を図解
- 読む前の1分で頭を整えたい → 読書と瞑想は読む前に組み合わせる
本を早く読む方法についてよくある質問
- 本を早く読むいちばん簡単なコツは何ですか?
-
本文に入る前の2分で目次と「はじめに」と「おわりに」を読むことです。本の骨組みと結論が先に分かるので、どの章を読めばいいか見当がつき、細かい所で立ち止まらなくなります。今日からすぐに試せます。
- 速く読むと内容を忘れやすくなりませんか?
-
忘れるかどうかは読む速さより読んだ後に思い出すかどうかで決まります。本を閉じたらすぐに60秒で覚えていることを書き出し、要点と明日やることの2言を声に出してください。読み返すより思い出す方が記憶に残ることは、パデュー大学の研究でも示されています。
- 小説を早く読む方法はありますか?
-
あらすじを追う場面はテンポよく進み、心に残った場面だけ速さを落として味わう方法がおすすめです。最初の章で登場人物の関係をつかみ、情景の描写は頭の中で音読せずに絵として思い浮かべると物語の楽しさを保ったまま速く読めます。
- 日本人の平均的な読書スピードはどれくらいですか?
-
1分に500字前後が目安です。頭の中で音読していると、声に出して読める1分200〜400字ほどで頭打ちになりやすくなります。自分の速さはこの記事の1分診断で測れます。
- 速く読めるようになるまでどのくらいかかりますか?
-
目的を決める・骨組みを先につかむ・理解3割で先へ進むといったコツは、試したその日から効果を感じられます。頭の中の音読を外して普段の速さそのものを上げるには、毎日の練習を数週間続けるのが目安です。
- 仕事の資料やメールでも使えますか?
-
使えます。資料やメールは最初に結論と数字を見て、自分に関係する所から読むと短い時間で中身をつかめます。頭の中の音読を外す練習は本でも資料でも同じなので、本で練習した読み方がそのまま仕事の文書を読む速さにつながります。
- 電子書籍と紙の本はどちらが早く読めますか?
-
ふだんの読書ではどちらでも大きくは変わりません。パラパラめくりの練習をするときはページを手でめくれる紙の本の方がやりやすいです。外ではスマホの電子書籍、練習は紙の本と使い分けてください。
- 速読は独学でも身につきますか?
-
ある程度までは独学でも身につきます。目的を決める・骨組みを先につかむ・理解3割で先へ進むといったコツと毎日10分の練習は、今日から自分で試せます。ただ頭の中の音読は自分では外れたかどうかが分かりにくいので、順番を崩さずに身につけるには体系立てて教わったほうが早く進みます。
- 速読の練習は1日何分やればいいですか?
-
1日10分ほどで十分です。始める前に1分で呼吸を整えて、1分で今の速さを測ります。パラパラめくりと見て読む練習で7分、最後の2分で思い出して記録します。長くやるより、週4回以上を目安に決まったタイミングで続けるほうが身につきやすくなります。
まとめ
本を読むのが遅いのは才能のせいではなく、一字一句全部読む・頭の中で音読する・分からないと前に戻るという読み方のクセのせいでした。早く読むための7つのコツは次のとおりです。
- 読む目的と問いを1つ決める
- 最初の2分で目次とはじめにとおわりにを読む
- 大事な2割に当たりをつけて読む
- 理解は3割でいいので先へ進む
- 頭の中の音読を減らして見て読む
- パラパラめくりで脳を速さに慣らす
- 読んだ直後の60秒で書き出して2言話す
読みたい本がたまっている状態も1冊にかかる時間が縮めば少しずつ減っていきます。読み方から積読を減らす方法もあわせて読んでみてください。





読み方は何歳からでも変えられます。まずは今日読む1冊で、最初の2分の骨組みづくりから試してみてくださいね。
本当に速くなるのかなと疑っている方こそ、無料の入門動画講座で自分の読み方が変わるかを確かめてください。見て読む読み方を毎日の練習でクセにする順番が、動画で分かります。













