本を読んだ方がいい理由は分かっているつもりでも、ネットや動画で調べれば十分だし今はAIが要約もしてくれるのに、わざわざ本を読む意味があるのかなと思うことってありませんか?
読まなきゃと思いながら今日も夜はスマホを眺めて終わる。そんな自分に少し後ろめたさを感じている人も多いですよね。
本を読んだ方がいいのは、ネットや動画・AIの要約が省いてしまう結論までの考えの筋道をひとまとまりで受け取れるからです。
情報を集めるだけなら本でなくてもかまいませんが、自分の頭で考えて判断する力は筋道を追う読み方でしか育ちにくいんです。
この記事では本を読んだ方がいい5つの理由と、本を読む人と読まない人の違い・本を読まなくてもいい場合までを調査や研究とあわせてお伝えします。

読んだ方がいいと分かっていても手が伸びないのは、1冊を読み終えるまでの時間と負担が重いからであることが多いんです。私が教えている速読法GSRで筋道を追いながら1冊を読み切るやり方は下の無料の入門動画講座で先に確かめられます。
この記事の執筆・監修
浦地純也(しゃっく)
速読メソッド「GSR」講師 / 株式会社ManaBeラボ 代表取締役

- 株式会社ManaBeラボ代表取締役
- 中学校、高等学校理科教員免許
- 国際ジェネラティブチェンジ協会ジェネラティブトランス修了資格
- カリフォルニア大学発祥の心理学指導者資格
2013年、高知大学で理科教員免許を取得し、公立の高等学校で2年間理科教師として働く。その後速読に感銘を受け愛知県で速読教室と学習塾を開校。
その後、スタンフォード大学心理学博士のギリガン先生と出会い、「瞑想状態×速読」を用いた新しい速読メソッド【GSR(Generative Speed Reading)】をワールドクラスパートナーズ株式会社と開発。
2019年には、「人生を変える速読法 GSR」を出版。2025年までの10年間で44,000人以上への速読指導の実績。現在もオンラインで全国の人々へ向けて活動中。
本を読んだ方がいい5つの理由

本を読んだ方がいい理由は、考えの筋道を受け取れること・体系立てて学べること・立ち止まって考えられること・言葉が増えること・AIの答えを確かめる土台になることの5つです。
結論までの考えの筋道を受け取れる
本は結論だけでなく、著者がなぜその結論に至ったかという筋道まで渡してくれます。
ネット記事やSNSは、結論を先に短く伝えるのが得意です。便利な反面、前提や理由は省かれがちなので結論だけを覚えていても状況が少し変わると使えないんですよね。
本で前提・理由・結論の順に追う経験を重ねると、会議で急に意見を求められたときも前提はどうなっているのかを確かめてから自分の言葉で答えられるようになります。
ひとつのテーマを体系立てて学べる
1冊の本には、ひとつのテーマについて何から順に理解すればいいかが整理されて入っています。
ネットで調べると知りたいことの答えはすぐ見つかりますが、全体のどこに位置する話なのかは分かりません。
本は書き手が長い時間をかけて組み立てた知識の地図を、2024年の平均で1,306円(税抜、出版科学研究所調べ)ほどで手に入れられる手段なんです。
異動や新しい担当で知らない分野を覚えるとき、まず入門書を1冊通して読むとその後にネットで調べることも頭の中の地図に収まりやすくなります。
自分のペースで立ち止まって考えられる
本は分からないところで止まり・戻り・考え直せる読み物です。
動画は作り手のペースで進むので引っかかったところで考え込む時間がとりにくいんですよね。本なら気になった一文で手を止めて、自分の仕事ならどうだろうと考えることができます。
発達心理学者のメアリアン・ウルフさんは、背景の知識と結びつけたり書かれていることが本当か確かめたりする時間のかかる読み方を深い読みと呼んでいます。
そして画面で拾い読みする時間が増えるとこの力が育ちにくくなると指摘しています(『デジタルで読む脳×紙の本で読む脳』インターシフト、2020年)。
言葉が増えて考えを伝えやすくなる
本には日常会話に出てこない言葉が多いので読むほど考えを表す言葉の数が増えます。
頭の中ではわかっているのに報告や説明になるとうまく言葉にできない。そんなもどかしさは知っている言葉と文の組み立て方の引き出しが少ないことから来ていることが多いんです。
本で筋の通った文章に多く触れるほど自分が話すときの組み立ても整っていきます。
AIの答えを確かめる土台になる
AIが答えを出してくれる時代ほど、その答えが正しいかを自分で判断する知識が必要になります。
AIの要約や回答はもっともらしい文章で返ってくるので、土台の知識がないとどこが抜けていてどこが間違っているのかに気づけません。本で身につけた体系立った知識はAIを使いこなす側に回るための土台にもなるんです。
AIの要約を読んで分かった気になってしまう理由と対策はこちらで紹介しています。

しゃっく本を読む意味は答えを知ることより、答えにたどり着く道を自分の中につくることにあるんですよ。
本を読む人と読まない人の違い


今の日本では月に1冊も本を読まない人が6割を超えています。本を読む人と読まない人の差はすぐには見えませんが、考えるときの材料と言葉の数として少しずつ積み重なっていきます。
月に1冊も本を読まない人は6割を超える
2024年に公表された文化庁「令和5年度 国語に関する世論調査」では1か月に本を1冊も読まない人が62.6%で、月に1冊以上読む人は36.9%でした。
読書量が以前より減っていると答えた人も69.1%にのぼり、減った理由でいちばん多かったのはスマートフォンなどの情報機器で時間が取られることでした。


一方で本を読まない人の75.3%は、SNSやネットの記事などの文字はほぼ毎日読んでいます。文字を読む量が減ったのではなく短い文章ばかりを読むようになっているんですよね。
なおこの調査は2020年度から調べ方が変わったので、それより前の数字と単純には比べられません。
差が出るのは考えるときの材料と言葉
本を読む人と読まない人で差が出やすいのは考えるときに使える材料と、それを伝える言葉です。
読む人が偉いという話ではありません。ただ次のような場面では、ふだん筋道のある文章に触れているかどうかが表れやすくなります。
- 初めての分野の仕事を任されて短い期間で全体をつかむ必要があるとき
- 会議で反対意見が出て相手の前提を確かめながら話を進めるとき
- 部下や取引先に理由を順に説明して納得してもらうとき
- AIやネットで集めた情報からどれを信じるかを決めるとき
年収や生活の充実度との関係は相関
本を読む人ほど年収や生活の充実度が高いという傾向を示す調査はありますが、本を読めばそうなるという因果ではありません。
楽天ブックスの利用者7,326人への調査(2022年)では、
生活が充実していると答えた人は毎日本を読む人で81.5%、まったく読まない人で58.3%でした(楽天グループ株式会社)。本を買うサイトの利用者への調査なので日本人全体の傾向とまでは言えません。
読書量と年収の調査をどう読めばいいかはこちらの記事でくわしく紹介しています。


ネットや動画・AI要約と本の違い
ネットや動画・AIの要約は情報を速く集めるのに向き、本は理解を深めて自分の考えをつくるのに向いています。どちらが上ということではなく目的で使い分けるのがおすすめです。
情報を集めるならネットや動画でも足りる
知りたいことの答えを早く知りたいときはネットや動画のほうが速い場面も多いです。
| 向いている使い方 | 苦手なこと | |
|---|---|---|
| 本 | ひとつのテーマを筋道ごと理解する | 急いで答えだけ知る |
| ネット記事・SNS | 最新の情報や答えをすぐ調べる | 前提や理由まで追う |
| 動画 | 手順や動きを目で見て覚える | 止まって考えながら進む |
| AIの要約 | 読む前に全体の見当をつける | 抜けや誤りに自分で気づく |
たとえばソフトの操作は動画で見たほうが早く覚えられますし、法改正の日付はネットで調べれば十分です。本が向いているのはなぜそうなるのかまで理解したいときなんです。



本だけが正解ということはないんです。答えを知りたいときと理解したいときで読むものを変えればいいんですよ。
理解を深めるなら紙の本が向いている
説明文を読んで理解する力は画面で読むより紙で読むほうがやや高くなることが、多くの研究をまとめた分析で示されています。
2000年から2017年の54の研究・約17万人分をまとめた分析では、紙で読んだほうが理解の成績がやや良くなりました。
しかも読む時間が限られているときほど差が大きくなっていたんです(出典:Delgado ほか(2018)Educational Research Review)。


ただ差が出たのは説明文で、物語では差は見られませんでした。画面で読むと分かったつもりになりやすいという研究もあるので、仕事で理解しておきたい本は紙で読むか画面でも急がずに読むようにしてください。


電子書籍で読むと内容が頭に残りにくいと感じる人はこちらの記事も参考にしてみてください。


本を読まなくてもいい人はいる?
本を読まなくても暮らしや仕事が回っている人はたくさんいます。読まないことが悪いわけではありませんが、仕事で判断する立場にいる人ほど読まないことで受け取りそこねているものが大きくなります。


読まなくても困りにくい場合
今の仕事に必要な知識が現場の経験や人から十分に入ってきているなら、本を読まなくても困りにくいです。
職人の仕事のように手を動かしながら覚えることが中心の仕事もあります。読書は必須の条件ではないので読まない自分を責める必要はありません。
読んだ方がいいのは判断する立場の人
部下や組織の方針を決める立場になると経験だけでは足りない判断が増えていきます。
40代・50代になって管理職を任されたり新しい分野の担当になったりすると、自分が経験したことのない問題に答えを出す場面が出てきますよね。そのときに頼れるのはほかの人が試してまとめた知識です。
新任の管理職が最初に読むと役立つ本はこちらで場面別に紹介しています。





読まなくても生きていけます。ただ迷ったときに頼れる知識の引き出しは、読んだ分だけ増えていくんですよね。
読みたいのに読めない人が最初に変えること
読みたいのに読めない人が最初に変えるのは、時間の取り方より1冊にかかる時間です。読む時間を増やすのは難しくても、1冊を読み終えるまでの時間なら読み方で縮められます。
忙しい毎日の中で読書を続けるコツは忙しい社会人が読書を続ける方法で5つ紹介しています。
時間がないのは1冊に時間がかかりすぎるから
仕事や勉強が忙しくて読む時間がないという悩みは20代から40代の6割台があげています。
先ほどの文化庁「令和5年度 国語に関する世論調査」で読書量が減った人に理由を聞くと、仕事や勉強が忙しくて読む時間がないと答えた人が20代から40代ではそれぞれ6割台でした。
ただ毎日15分しか読めなくても1冊を2時間で読めれば、1か月に3〜4冊は読めます。時間がないのではなく1冊を読み終えるまでに時間がかかりすぎていることが多いんです。


全部を一字ずつ読もうとしない
読書が続かない人の多くは全部を一字ずつ理解しようとしています。
私も速読を学ぶ前は1冊読むのに3か月かかっていました。全部理解しようと一字ずつ読み、次の日には前の日のところを忘れて読み返すので8割の本は途中でやめていたんです。



全部読まなきゃと思うほど本は重くなります。必要なところだけ読んで閉じてもちゃんと読書なんですよ。
必要なところだけ読む・最初に目次で全体をつかむといった読み方に変えるだけでも本を開くハードルは下がります。毎日の読書を習慣にする方法はこちらで紹介しています。


本を読む時間がない人こそ読む速さを変える
本を読んだ方がいいと分かっていても読めないなら読む速さそのものを変えるのがいちばんの近道です。読む時間を毎日ひねり出すより1冊にかかる時間を短くするほうが、仕事や家庭の予定を変えずに続けられます。


速読法GSRは頭を整えて見て読む速読
私が教えている速読法GSRは頭の中の音読を減らし、文字を見て意味をつかむ読み方を身につける速読です。目を速く動かす練習やページを飛ばす読み方ではありません。
読む前に呼吸を整え、深く落ち着いたまま集中している状態をつくってから読みます。GSRではこの状態をジェネラティブステートと呼んでいます。読み終えたら内容を取り出すところまでがひとつの流れです。
本を読んだ方がいい理由の1つ目は結論までの筋道を受け取れることでしたよね。速く読めるようになると、筋道を追う読書を忙しい毎日の中でも続けられるようになるんです。
6週間で読む速さが変わった受講生のデータ
6週間の講座で受講生の一部(192名)を抜き出したデータでは、1分間に読めるページ数が中央値で20.68倍に伸びています(受講生192名のデータの中身)。
伸び方には個人差があり、読む本の難しさによっても変わります。それでも1冊に何週間もかかっていた人が同じ本を一晩で読み終えられるくらいの変化は、多くの受講生に起きています。


本が読めるようになった受講者の声
速読法GSRを学んだ方からは本の内容を仕事に活かせるようになったという声が届いています。
ここでは次のような変化があった方の声を紹介します。
- 本を読む速さが受講前の119倍になり、仕事に活かせるアウトプットもできるようになった
- 以前は1冊に1〜2か月かけても覚えていなかったのが、短時間で要点を理解してアウトプットできるようになった
- 通信の速読では効果を感じられなかったが、10分で本の要点をつかめるようになり1か月に16冊を読んだ


本を読む速度が、GSR受講前と比べると119倍速くなりました。ただ速くなっただけではなく仕事に活かせるアウトプットもできています。個人的には、「速いスピード」で仕事をすることが自然にでき、生産性が上がったことが嬉しかったです。


速読とは、「結局アウトプットできないもの」と思っていました。受講後は、短時間で読み、本の要点を理解をしながらアウトプットできるようになりました。以前は1冊1〜2ヶ月かけて読んでも、全然記憶していなかったので大きな変化です。その結果、すきま時間を活用して副業の勉強と実践ができるようになり、本業と同じくらい稼ぐ事ができるようになりました。今では完全に会社を辞めて、楽しく働いています。


通信の速読を過去に受け、がんばったにも関わらず全く効果を感じることなく挫折。今では、10分で本を読み本の要点をつかむことができるようになりました。速度は、約50倍です。
2020年10月には、1ヶ月に16冊の本を読破。1年かかっていた読書数をわずか1ヶ月で超えました!やっぱり読書は大事と改めて実感。この読書で得た知識を活かして、ピアノの先生向けの新しい講座をスタート。毎回満席で、ご好評いただいています。
無料教材を含めて累計45,000人超が活用
速読法GSRは無料教材を含めて累計45,000人を超える方に活用されています(2026年5月時点、PR-FREE)。
まずは無料の入門動画講座で読み方を確かめる
本を読んだ方がいいと分かっているのに読めないままなら、変えるべきは時間の使い方より読み方です。まずは無料の入門動画講座で頭を整えてから読む手順と頭の中の音読を減らす読み方を試してみてください。
動画を最後まで見ると、通常5,000円のGSRオンライン体験会に無料で参加できます。
本を読むことについてよくある質問
- 本を読まなくても成功している人はいますか?
-
います。読書は成功の必須条件ではありません。ただ経験したことのない問題に答えを出すときに頼れる知識の量は、読んだ分だけ増えていきます。読むことで選べる道が増えると考えてください。
- 本を読まない人はどれくらいいますか?
-
2024年に公表された文化庁の調査では1か月に本を1冊も読まない人は62.6%でした。月に1冊以上読む人は36.9%なので、月に1冊読めば多く読んでいるほうに入ります。
- ネットや動画で調べれば本を読まなくても十分ですか?
-
答えを早く知るだけならネットや動画でも足りる場面は多いです。ただなぜそうなるのかまで理解して自分で判断できるようになりたいときは、筋道ごと書かれている本が向いています。
- AIの要約を読めば本を読んだことになりますか?
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要点を知ることはできますが、結論に至る理由や例外の条件は抜け落ちやすくなります。要約で全体の見当をつけてから必要な章を本で読む使い方がおすすめです。
- 漫画や雑誌でも本を読んだことになりますか?
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読む習慣をつける入口としては十分です。ただひとつのテーマを筋道立てて理解する力をつけたいなら、新書やビジネス書のような一般書も組み合わせてみてください。
- 読みたいのに本を読む時間がありません。どうすればいいですか?
-
まとまった時間を探すより、1冊にかかる時間を短くするほうが続けやすくなります。目次で全体をつかんでから必要な章を読むなど読み方を変えるところから始めてみてください。
まとめ
本を読んだ方がいいのは、ネットや動画・AIの要約が省いてしまう筋道を受け取って自分で考える力を育てられるからです。この記事のポイントを並べておきますね。
- 本を読んだ方がいい理由は、筋道を受け取れる・体系立てて学べる・立ち止まって考えられる・言葉が増える・AIの答えを確かめられるの5つ
- 月に1冊も本を読まない人は62.6%で、短い文章ばかりを読む人が増えている
- 情報を集めるならネットや動画でも足りるが、理解を深めるなら本、とくに紙の本が向いている
- 読まなくても困らない人はいるが、判断する立場の人ほど本の知識が助けになる
- 読めない原因は時間より1冊にかかる時間。読み方を変えると本を読む生活に戻れる
今日できる小さな一歩は、今の仕事でいちばん気になっているテーマの本を1冊選んで目次だけ読んでみることです。読みたい章が1つ見つかれば、そこから読書は始まります。













