子どもの集中力や考える力を伸ばしてあげたくて小学生向けの脳トレを調べ始めたものの、プリントにアプリにおもちゃにと選択肢が多すぎて手が止まっていませんか?せっかくなら効果のあるものを選びたいですよね。
周りの子が塾や習い事を増やしているのを見ると、うちも何か始めなきゃと焦ってしまう気持ちも分かります。でも特別な教材をそろえなくても大丈夫なんです。
小学生の脳トレで大切なのは楽しく、少し考えれば解ける難しさのものを家の毎日に短く入れることです。外遊び・読書・まちがい探しやボードゲーム・楽器・計算の5つは研究でも頭の働きとの関係が示されていて、家庭で今日から始められます。
この記事では子どもの脳トレで伸びる力と選び方・小学生向け5つと中高生向け3つの脳トレ・親が気をつけたいことを紹介します。
脳トレで考える力を使う前に、子どもは問題文を読み取るところで疲れてしまうことがあります。私が教えている速読法GSRで文字から意味をつかむ読み方がどんなものかは、親が下の無料の入門動画講座で先に確かめられます。

この記事の執筆・監修
浦地純也(しゃっく)
速読メソッド「GSR」講師 / 株式会社ManaBeラボ 代表取締役

- 株式会社ManaBeラボ代表取締役
- 中学校、高等学校理科教員免許
- 国際ジェネラティブチェンジ協会ジェネラティブトランス修了資格
- カリフォルニア大学発祥の心理学指導者資格
2013年、高知大学で理科教員免許を取得し、公立の高等学校で2年間理科教師として働く。その後速読に感銘を受け愛知県で速読教室と学習塾を開校。
その後、スタンフォード大学心理学博士のギリガン先生と出会い、「瞑想状態×速読」を用いた新しい速読メソッド【GSR(Generative Speed Reading)】をワールドクラスパートナーズ株式会社と開発。
2019年には、「人生を変える速読法 GSR」を出版。2025年までの10年間で44,000人以上への速読指導の実績。現在もオンラインで全国の人々へ向けて活動中。
子どもの脳トレで伸びる力と選び方

子どもの脳トレで伸びるのは覚えておく力・がまんする力・切り替える力という、勉強にも生活にも使う頭の働きです。選ぶときは楽しいこと・7〜8割解ける難しさ・短く続けられることの3つを基準にしてください。
子どもの脳は経験で育ちやすい
子どもの脳は大人よりも経験に合わせて変わりやすいことが分かっています。
脳の重さは6歳ごろに大人の約90%に達しますが、中身の発達はそこで終わりません。
4〜21歳の脳を追った研究では、計画や判断にかかわる前頭前野はほかの場所より遅れて成熟していきました(出典:Gogtay ほか(2004)PNAS)。
小学生から高校生にかけてはまさに考える力の土台が育っている時期なんです。何を経験するかがそのまま頭の使い方に表れていきます。
計画や判断を受け持つ前頭葉は大人になってからも使い方しだいで働きが変わります。お子さんと一緒に親自身の前頭葉の使い方も見直したいときは、こちらの記事が参考になります。

楽しくて7〜8割解ける難しさを選ぶ
脳トレを選ぶいちばんの基準は子どもが楽しめるかどうかです。
脳科学者の篠原菊紀氏は、楽しいと脳の線条体が働いて記憶の効率が上がり、7〜8割答えられる難しさのときにやる気が高まると説明しています(出典:Gakken Kids)。
全部解けてしまうと退屈になり半分も解けないと嫌になります。少し考えれば解けるくらいが、子どもが自分からもう1問と言い出すちょうどいい難しさなんです。

プリントやアプリを選ぶときの目安
無料プリントやドリル・アプリを使うなら短く終わって親子で話せるものを選ぶと続きやすくなります。
| 選ぶ目安 | 具体的には |
|---|---|
| 難しさ | 7〜8割解けるもの。迷ったら1学年下から |
| 1回の長さ | 5〜10分で終わる量 |
| 中身 | まちがい探し・迷路・漢字クイズ・算数パズルなど、答えを言葉で説明できるもの |
| アプリ | 時間を決めて使い、終わったら親子で何をしたか話す |
プリントやアプリは続けるきっかけとしては便利です。ただ上手になるのはその問題なので、このあと紹介する遊びや読書と組み合わせてください。
このあと紹介する脳トレも学校の勉強も、問題文やルールを読んで意味をつかむところから始まります。読むのに時間がかかる子は考える前に疲れてしまうんですよね。脳トレの効果を引き出す土台はじつは読む力なんです。
私が教えている速読法GSRは頭の中の音読を減らして、文字から意味をつかむ読み方のトレーニングです。子どもに読み方を手渡すいちばんの近道は親が先に体験しておくこと。無料の入門動画講座でまず中身を確かめてみてください。
小学生におすすめの脳トレ5選

小学生におすすめの脳トレは外遊び・読み聞かせと読書・まちがい探しとボードゲーム・楽器・計算と算数パズルの5つです。どれも家庭で始められて頭の働きとの関係が研究で示されています。
1. 外遊びや運動で体を動かす
最初にすすめたいのは外で体を動かす時間です。体を動かすことは頭の働きの土台にもなっています。
兵庫県豊岡市の運動遊び事業の検証では、5〜6歳の子どもが20分の運動遊びをした後ビーズをひもに通す集中課題の成績が上がり、前頭前野の活動も高まりました(出典:豊岡市)。
同じ検証では、小学5年生でも15分の縄跳びの後に知能検査の得点が上がっています。
9〜13歳の292人を調べた研究でも、もともと課題が苦手だった子ほど運動で考える力が伸びやすい傾向がありました(出典:Sports Nutrition & Diet Journal)。

宿題の前に外で15分遊ぶ・週末は公園で鬼ごっこをするなど、遊びの時間を削らないことが脳トレになるんです。
2. 読み聞かせ・音読・読書をする
本を読むことは言葉と考える力を同時に育てる脳トレです。
東北大学の川島隆太教授は声に出して読む音読や、やさしい計算を速く解くことが前頭前野をよく働かせると説明しています(出典:JST Science Portal)。
低学年なら読み聞かせや音読、高学年なら自分で読む時間を少しずつ増やしていきます。読んだあとにどこが面白かったと聞くだけで、話の中身を思い出して言葉にする練習にもなります。
読書で育った言葉を国語や文章題に生かしたいときはこちらの記事が参考になります。

3. まちがい探しやボードゲームで遊ぶ
まちがい探しやボードゲームは覚えながら考える力を遊びの中で使う脳トレです。
まちがい探しでは片方の絵を覚えておきながらもう片方と見比べるので、頭の中のメモ帳にあたるワーキングメモリをよく使います。見つけた違いを言葉で説明してもらうとさらに頭を使うことになります。
すごろくやオセロ・カードゲームでは、先を読む・順番を待つ・負けて悔しい気持ちをこらえるといったことを楽しみながら繰り返します。家族で遊べば会話が増えるのもうれしいところですよね。

4. 楽器を習う
楽器は楽譜を読み、指を動かし、音を聴いて直すという同時の作業が続く脳トレです。
バーモント大学が6〜18歳の232人の脳画像を分析した研究では、楽器の練習経験が注意や計画にかかわる場所の発達と関連していました(出典:Hudziak ほか(2014))。
東京大学の酒井邦嘉教授らが12〜17歳の98人を調べた研究でも、楽器の習得で右脳の運動や感覚にかかわる場所が使われるようになっていました(出典:東京大学 2021年12月)。
ピアノでなくてもリコーダーや鍵盤ハーモニカで十分です。本人がやってみたいと言った楽器から始めるのが続けるいちばんのコツです。
5. 計算や算数パズルを解く
計算や算数パズルはスラスラ解ける問題を速く解くのが脳トレとしての使い方です。
先ほどの川島教授の説明のとおり、頭がよく働くのは難しい問題をじっくり解くときより、やさしい計算を速く解くときです。毎日5分の計算プリントやそろばんの読み上げ算などが向いています。
家ですぐできる5分の脳トレを学年別にまとめると次のとおりです。
| 低学年 | 高学年 | |
|---|---|---|
| ことば | しりとり、なぞなぞ | 漢字クイズ、読んだ本の話を1分で話す |
| かず | おはじきで足し算 | 算数パズル、計算を時間を計って解く |
| 見る・覚える | まちがい探し、迷路 | 神経衰弱、地図を見て道順を説明する |
| からだ | 鬼ごっこ、ケンケンパ | 縄跳び、ボール遊び |
しゃっく5つ全部やらなくて大丈夫です。お子さんが一番楽しそうにしているものから1つ選んでみてください。
中高生におすすめの脳トレ3選
中高生におすすめの脳トレは語学・書くアウトプット・紙の手帳での計画の3つです。勉強や部活で時間が減る年代なので、勉強そのものに組み込める脳トレを選びます。
先ほどのとおり計画や判断にかかわる前頭前野は10代から20代にかけて成熟していきます。自分で考えて決める経験を増やしておきたい時期なんです。
6. 語学を学ぶ
英語などの語学は新しい言葉の回路をつくる学びです。
単語を覚え、文を組み立て、相手の言葉を聞き取るという作業は母語とは違う頭の使い方を求めます。テスト対策だけでなく洋楽の歌詞を訳す・好きな海外の動画を字幕なしで見てみるなど、楽しみと結びつけると続きやすくなります。
7. 学んだことを自分の言葉で書く
日記や読書感想文のように自分の言葉で書き出すことも脳トレになります。
自分に関係づけて考えるとき脳の内側前頭前野が働くことが分かっています(出典:Kelley ほか(2002))。授業で習ったことを自分ならどう使うかまで書くと、ただ写すよりも頭を使います。
ノート1ページの日記や読んだ本の感想を3行書くだけでも十分です。
8. 紙の手帳で予定を立てる
テスト勉強の配分や部活との両立を紙の手帳に書いて計画するのも中高生向けの脳トレです。
東京大学の酒井邦嘉教授らの研究では、紙の手帳に予定を書いた人はスマホなどに書いた人より、思い出すときに言葉や記憶にかかわる脳の働きが高くなっていました(出典:東京大学 2021年3月)。
今週はどの教科にどれだけ時間を使うかを自分で決めて書く。この一手間が社会に出てからも使う段取りの力につながっていきます。
親が気をつけたい3つのこと
子どもの脳トレで親が気をつけたいのは無理にやらせないこと・結果より過程に声をかけること・スマホやタブレットの使い方を一緒に決めることの3つです。
やらせるより一緒に楽しむ
脳トレはやりなさいと強制すると楽しさがなくなって続かなくなります。
強いストレスが長く続くと記憶にかかわる海馬の働きに影響することも知られています(出典:Lupien ほか(2009))。嫌がる日は無理に続けず今日はここまでで十分と切り上げてください。
親が隣で一緒に楽しんでいると子どもは安心して取り組めます。親が面白がっている姿が何よりのきっかけになるんです。
結果より過程に声をかける
点数や速さよりどう考えたかを聞く声かけをしてみてください。
何問できたのと聞くより、どうやってここに気づいたのと聞くほうが子どもは自分の考えを言葉にしようとします。言葉にすることでもう一度頭を使うことになるんです。



すごいねの代わりにどうやって気づいたの?と聞いてみてください。子どもは得意そうに話し始めますよ。
スマホやタブレットは使い方を一緒に決める
スマホやタブレットは時間と使い方を家族で決めるのがおすすめです。
調べる・作る・撮って編集するといった自分から使う時間と、流れてくる動画をただ見る時間とでは頭の使い方がまったく違います。宿題の間はリビングの決まった場所に置くなどのルールを子どもと一緒に決めると守りやすくなります。
宿題に集中できない様子が気になるときはこちらの記事で原因と声かけを紹介しています。


すべての脳トレの土台は読む力
ここまで紹介した脳トレのほとんどは文字を読んで意味をつかむ力が土台になっています。プリントの問題文もボードゲームのルールも教科書も、まず読むところから始まるからです。
勉強のほとんどは読むところから始まる
算数の文章題・理科の実験の手順・社会の資料など、どの教科も読んで理解するところから始まります。
読むのに時間がかかる子は問題文を読み終えるころには最初の内容を忘れていて、考える前に疲れてしまいます。計算はできるのに文章題になると止まってしまうのは多くの場合このためなんです。


学校では読み方を教わらない
音読や漢字は学校で習いますが、速く読んで要点をつかむ方法はほとんど教わる機会がありません。
一字ずつ頭の中で声にして読むクセのまま学年が上がると、教科書の文章が長くなるにつれて読むのが追いつかなくなります。読み方は練習で変えられるので、早いうちに知っておくほどその後の勉強すべてが楽になります。
親も一緒に速読法GSRを学んだ方がいい理由
子どもの読み方を変えたいならまず親が読み方を体験するのが近道です。小学生にいきなり講座を受けさせるより親が知っているほうが家で一緒に練習できます。
子どもは親が読む姿を見て動く
本を読みなさいと言うより親が楽しそうに読む姿を見せるほうが子どもは本に手を伸ばします。
私が教えている速読法GSRは読む前に姿勢と呼吸を整えて頭の中を落ち着かせ、頭の中の音読を減らして文字から意味をつかむ読み方です。目を速く動かす練習やページを飛ばす読み方ではありません。
読む前に1分呼吸を整える手順は宿題の前に親子で一緒にできます。親が手順を知っていれば子どもは隣で真似をするだけで済むんです。




親自身の読む量も軽くなる
読み方が変わると親自身の仕事の読む時間も短くなります。
メールや資料に追われて子どもの宿題をゆっくり見てあげられない日もありますよね。読む時間が短くなればそのぶん子どもと過ごす時間に余裕が生まれます。
小学生のころから読書が苦手だった方や仕事に追われてイライラしていた方の声を紹介します。


読書はとても苦手で、小学校の頃から諦めていました。今では毎日1冊10分を本を読み、SNSにアウトプットのための投稿をしています。このサイクルを365日継続することができ、とても自信がつきました。
読書をすることで、自分の経験や先入観のみで判断することがなくなり、考えの幅が広がった。
自分が毎日読書をすることで、娘が絵本を読むようになりました。今では娘も本が好きになり、本を通じた会話が家族内で増えたことで、家族関係が良くなった。


とにかく忙しい、時間がないという毎日でしたが、劇的な変化がありました。それは、残業時間が毎月95時間だったのが20時間に減ったことです!さらに、以前は子どもや職員にイライラしていましたが、今では緊急なことが起こっても冷静に対応することができています。
ギリギリまで寝て、チャッと水を飲み、朝マックをするのが私の日課でした(笑)。そんな毎日から、早起きをして・瞑想と読書をし・朝食を作る。さらに余った時間で1日の計画ができるようになりました。これは奇跡としか言いようがありません。
速読法GSRは無料教材を含めて累計45,000人を超える方に活用されています(2026年5月時点、PR-FREE)。



お子さんの脳トレを調べてここまで読んでくださったなら、もう一歩目は踏み出せています。まずは親が先に読み方が変わる感覚を体験してみましょう。
子どもに読み方を手渡すための最初の一歩は親が自分で体験することです。無料の入門動画講座で読む前に頭を整える手順と頭の中の音読を減らす読み方を、まずあなた自身が試してみてください。
動画を最後まで見ると通常5,000円のGSRオンライン体験会に無料で参加できます。記事の最後にあるボタンからメールアドレスだけで受け取れます。
子どもの脳トレについてよくある質問
- 脳トレは何歳から始めればいいですか?
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決まりはありません。幼児期の読み聞かせや外遊びもそれ自体が脳トレになります。年齢より子どもが楽しめる内容かどうかを基準に選んでください。
- 小学生は1日どれくらい脳トレをすればいいですか?
-
1回5〜10分で十分です。長くやって嫌いになるより短くても毎日触れるほうが続きます。子どもがもう少しやりたいと言うくらいで切り上げるのがコツです。
- 無料の脳トレプリントやアプリは効果がありますか?
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その問題は上手になりますが、それだけで勉強の力全体が伸びるとは限りません。7〜8割解ける難しさのものを短く使い、外遊びや読書と組み合わせてください。
- 脳トレで学校の成績は上がりますか?
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成績が必ず上がると保証できる脳トレはありません。ただ覚えておく力や集中する力・読む力など、勉強の土台になる働きは使うほど育ちます。
- 中学受験に脳トレは役立ちますか?
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直接の受験対策にはなりませんが、文章題を読む力や覚えながら考える力の土台づくりに役立ちます。受験期は勉強を優先し、低学年のうちに読書や遊びの習慣をつくっておくのがおすすめです。
- 子どもが脳トレを嫌がるときはどうすればいいですか?
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無理に続けず難しさを下げるか別の遊びに変えてください。親が一緒に楽しむ・結果より考え方をほめると、また取り組むきっかけになります。
まとめ
子どもの脳トレは特別な教材をそろえることより、家の毎日に楽しく頭を使う時間を増やすことが大切です。この記事のポイントを並べておきますね。
- 子どもの脳は経験で育ちやすく、計画や判断の力は10代から20代にかけて成熟する
- 選ぶ基準は楽しいこと・7〜8割解ける難しさ・5〜10分で終わること
- 小学生は外遊び・読書・まちがい探しとボードゲーム・楽器・計算の5つ
- 中高生は語学・自分の言葉で書くこと・紙の手帳での計画の3つ
- どの脳トレも読む力が土台。親が先に読み方を体験すると家で一緒に練習できる
今日できる小さな一歩は夕食のあとに家族で5分、まちがい探しやしりとりをしてみることです。子どもが楽しそうにしているものがその子に合った脳トレです。













