読書が苦手な大人が克服するには|苦手をつくる悪循環の正体と抜け方

読書が苦手な大人が克服するには|苦手をつくる悪循環の正体と抜け方

先に、ひとつだけお伝えしておきます。

本を読むのが苦手なのは、あなたの頭の良し悪しや性格のせいではありません。

読み始めても数ページで眠くなる。最後まで読んでも、何が書いてあったか思い出せない。そもそも本を開くこと自体、少し気が重い。

こうした読書への苦手意識は、生まれ持った能力ではありません。子どもの頃に身についた読み方のクセが、大人になっても残っているだけなのです。

そしてクセであれば、大人になってからでも直せます

かく言う私も、かつては1冊の本を読むのに3ヶ月かかっていました。国語が嫌いで、物覚えも悪く、「自分は読書に向いていないんだ」と長く諦めていた一人です。

この記事では、大人の読書が苦手になる理由と、その苦手をほどいていく道すじをお伝えします。

ManaBeラボ 浦地純也
  • 株式会社ManaBeラボ代表取締役
  • 中学校、高等学校理科教員免許
  • 国際ジェネラティブチェンジ協会ジェネラティブトランス修了資格
  • カリフォルニア大学発祥の心理学指導者資格

2013年、高知大学で理科教員免許を取得し、公立の高等学校で2年間理科教師として働く。その後速読に感銘を受け愛知県で速読教室と学習塾を開校。

その後、スタンフォード大学心理学博士のギリガン先生と出会い、「瞑想状態×速読」を用いた新しい速読メソッド【GSR(Generative Speed Reading)】をワールドクラスパートナーズ株式会社と開発。

2019年には、「人生を変える速読法 GSR」を出版。2025年までの10年間で44,000人以上への速読指導の実績。現在もオンラインで全国の人々へ向けて活動中。

目次

大人になっても読書が苦手なのはなぜか

大人になっても読書が苦手なのはなぜか

「読書が苦手」と聞くと、多くの人は自分の能力や興味の問題だと考えます。けれど、本当の原因はもっと別のところにあります。

苦手意識は、子どもの頃の読み方がそのまま大人まで続いているだけ。頭の良し悪しとは関係ありません。まずは、その正体から見ていきます。

苦手意識は学生時代の読書体験で作られる

思い返してみてください。国語の授業での音読、読書感想文の宿題、時間内に解き終わらないテスト。

読書が苦手という感覚は、たいていこうした学生時代の経験から始まっています。

なかでも影響が大きいのが、学校で身につく「内声化」という読み方です。内声化とは、文字を頭の中で声に出しながら読むこと。

日本の学校教育は音読が中心です。だから、ほとんどの人が知らないうちにこのクセを身につけます。アメリカには小学3年生まで音読をさせない学校もありますが、日本ではそうした切り替えのきっかけがありません。

そして子どもの頃に一度

  • 読書は大変
  • 時間がかかる
  • 読んだ後、あまり覚えてない

こんな経験が積み重なると、その印象は更新されないまま大人まで持ち越されます。苦手なのではなく、読み方を見直す機会がなかった。それだけのことなのです。

速く読める人と比べて読書が苦手だと思い込んでいる

周りにスラスラ本を読む人がいる。SNSを開けば「今月10冊読みました」という投稿が流れてくる。それを見て「やっぱり自分は読書が苦手だ」と感じる。

でも、読書のしやすさは、その日の体調や本のジャンルによっても変わります。

たとえば医学の知識がない人が医学書を読めば、誰でも時間がかかります。逆に、得意な分野の本ならスラスラ進む。読む速さは、知識や慣れによって大きく動くのです。

つまり「読書が苦手」というのは、他人と比べたときに生まれる相対的な印象にすぎません。生まれつき決まった才能ではないのです。

読書のしやすさは頭の良し悪しで決まらない

日本の教育は「何を学ぶか」をたくさん教えてくれます。一方で「どう学ぶか」「どう本を読むか」は、ほとんど教えてくれません。

私たちは、読み方そのものを誰からも習わないまま大人になっているのです。

成果が出ないのは、頭が悪いからではありません。やり方を知らないだけ。読書も同じで、読み方を見直せば結果は年齢に関係なく変わります。

「生まれたときから苦手だった」という感覚は、効率の悪い読み方を続けた結果として生まれた思い込みです。あなたの本当の実力とは違います。

読書が苦手な人がはまる悪循環

読書が苦手な人がはまる悪循環

読書が苦手な人を見ていると、ある共通点があります。

ひとつの弱点でつまずいているのではなく、いくつかの読み方のクセが噛み合い、抜け出しにくい状態になっていることです。

ここでは、その悪循環を3つに分けて見ていきます。

1)頭の中で音読しながら読んでいる

1つ目は、前の章でも触れた内声化です。文字を頭の中で声に出して読むクセですね。

声に出して読める速さには限界があります。だいたい1分間に200〜400文字ほど。内声化したまま読むと、読書スピードがこの声の速さに縛られてしまいます。

さらに、もうひとつ問題があります。

頭の中で音読すると、脳の作業スペースをずっと音の処理に使い続けることになります。すると、文章全体の意味をまとめる力が足りなくなる。

これが「読んでも頭に残らない」「読書中に眠くなる」の正体です。読むのが遅いだけでなく、内容も残らない。内声化は、その両方を同時に引き起こしています。

2)1ページ目から完璧に理解しようとしている

2つ目は、完璧主義です。

「せっかく読むなら、全部きちんと理解しなきゃ」。まじめな人ほど、こう考えて1ページ目から100%の理解を目指します。ところが、これが逆効果になります。

細かい部分まで取りこぼさず理解しようとすると、脳の作業机が情報でいっぱいになります。結果、肝心の「全体で何が言いたいのか」をまとめる余力が残りません。

「ちゃんと読んだはずなのに、何の話だったか思い出せない」。この感覚は、理解が足りないのではなく、完璧に読もうとしすぎた結果なのです。

わからない箇所のたびに前のページへ戻ってしまうのも、同じ完璧主義から来ています。後戻りは文章の流れを細切れにして、かえって理解と記憶を弱めます。

3)読めないと身構えるほど内容が入らなくなる

3つ目は、読み方というより心の状態です。

「自分は読書が苦手」という意識があると、本を開く前から身構えてしまいます。このとき、脳は緊張モードに入っています。

やっかいなことに、脳が緊張すると内声化は強まり、完璧主義のスイッチも入りやすくなります。リラックスして読むときとは、情報の処理の仕方そのものが変わってしまうのです。

すると、こうなります。

  • 苦手意識で身構える
  • 緊張で内声化と完璧主義が強まる
  • 読めない・頭に残らない
  • 「やっぱり自分は苦手だ」と再確認する
  • 次に本を開くとき、さらに身構える

内声化・完璧主義・緊張。この3つは、互いを強め合いながらぐるぐると回り続けます。ひとつだけ直そうとしても抜けにくいのは、このためです。

裏を返せば、輪のどこかを断てば循環は止まります。次の章で、その方法を見ていきましょう。

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読み方のクセは大人になってからでも直せる

読み方のクセは、何歳からでも直せます。

これまで読書を克服できなかったのは、意志が弱かったからではありません。直し方の方向が、少しずれていただけです。

ここでは、苦手の悪循環を断つための考え方を3つ紹介します。

気合いで読もうとするほど逆効果になる

「集中しろ」「内声化をやめろ」。

そう自分に言い聞かせて読もうとすると、たいてい逆効果になります。脳には、禁止されたことほど意識してしまう性質があるからです。「内声化をやめよう」と力むほど、内声化はむしろ増えていきます。

気合いがうまくいかない理由は、もうひとつあります。

「ちゃんと読めているかな」という不安や、「また続かなかった」という自己批判。これが湧くと、脳の警報装置が働きます。すると、集中や判断を担う部分がうまく動かなくなる。

つまり気合いは、緊張を強めて、あの悪循環を加速させてしまうのです。続かないのは、あなたの根性の問題ではありません。

脳は何歳からでも新しい読み方を覚えられる

「もう年齢的に遅いのでは」と感じる人もいるかもしれません。

そんなことはありません。脳は、使い方を変えればいくつになっても変化します。新しい読み方を覚える力は、大人になっても失われません。

実際、私がお伝えしている読み方の見直しでは、これまで小学4年生から82歳までの方が成果を出しています

年齢は、読書の苦手を直せない理由にはならないのです。

読み方を変えるカギは脳をリラックスさせること

悪循環を断つカギは、脳をリラックスさせることです。

緊張した脳と落ち着いた脳では、情報の処理の仕方そのものが違います。脳がゆるむと、内声化も完璧主義も自然とゆるむ。だから、状態を整えることがすべての土台になります。

むずかしいことではありません。本を読む前に、深い呼吸をするだけでも変わります。

  • 5秒かけて、ゆっくり息を吸う
  • 10秒かけて、ゆっくり吐く

これを2回ほど繰り返すだけで、脳は読書の準備に入ります。

頭の中に「今日の夕飯は」「あのメールの返信を」といった雑念が散らかっていると、本の内容を受け取るスペースが残りません。読む前のひと呼吸は、その散らかった机を片づける時間です。

この「脳を整えてから読む」という考え方を軸に、読み方そのものを組み立て直す方法があります。

読書が苦手な人の読み方を変える「速読法GSR」とは

ここまで見てきた「脳の状態を整え、読み方のクセを直す」という取り組み。これを読書と学習のために体系化したのが、速読法GSRです。

速読と聞いて、少し身構えた方もいるかもしれません。でも、ここでお伝えするGSRは、むしろ読書が苦手な人のためのものです。

速読法GSRは読み方のクセを直すプログラム

速読法GSRは、スタンフォード大学の心理学博士らが開発した特別な集中状態と、最新の脳科学を組み合わせた読書法です。2019年には『人生を変える速読法GSR』として書籍にもなりました。

GSRがやることは、これまで説明してきた3つのクセを直すこと。それだけです。

  • 頭の中の音読をほどき、見て理解する読み方に変える
  • 完璧主義をゆるめ、要点から先につかむ読み方にする
  • 読む前に脳を整え、緊張しない状態をつくる

苦手の悪循環を、そっくりそのまま裏返したプログラム。それがGSRだといえます。

速読は飛ばし読みでも特殊な才能でもない

「速読」と聞くと、ページをパラパラめくる映像を思い浮かべる人が多いと思います。あれは内容を理解しているのではなく、トレーニングの一種です。ふだんの読書とは別物だと考えてください。

GSRが目指すのは、飛ばし読みではありません。文字を頭の中で音読せず、見て意味を受け取る読み方です。これを「視読」と呼びます。

視読は、特別な才能ではありません。あなたもすでに毎日使っています。

たとえば映画の字幕。一文字ずつ頭の中で読み上げてはいないはずです。それでも内容はわかります。駅の案内表示や街の看板も同じで、一目で意味が入ってきます。

私たちは、本以外の場面ではとっくに視読をしているのです。GSRは、その力を本にも使えるようにするだけです。

読書が苦手な人ほど速読法GSRで変化を感じやすい

意外に思うかもしれませんが、読書が苦手だった人ほど、GSRでの変化を大きく感じます

理由はシンプルです。長く悪循環の中にいた分、そこを抜け出したときの伸びしろが大きいからです。

ただし、ひとつだけ大切な条件があります。「自分にもできる」と思えていることです。

GSRには『自分を認める × 目的 × 処理能力』という考え方があります。

どんなに良い読み方を学んでも、「どうせ自分には無理だ」という気持ちが強いと、効果は出にくい。逆に、その思い込みがゆるむと、読み方の変化はぐっと進みます。

そして苦手の出発点だった内声化は、学校教育で身についた後天的なクセです。生まれつきのものではないからこそ、年齢に関係なく変えられます。

GSRがどんな読み方なのか、もう少し具体的に知りたい方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

読書が苦手だった大人が速読法GSRで変わった事例

私がこれまで見てきた受講生の中には、もともと読書が大の苦手だった方が大勢います。

その人たちが口をそろえて言うのは、同じことです。「苦手なのは能力ではなく、読み方の問題だった」。

ここでは、読書が苦手だった方や、過去に克服しようとして挫折した方の声を紹介します。

受講者の声_TAさん

受講者の声_横山記代さん

受講者の声_菅谷信雄さん

3人に共通するのは、特別な才能を持っていたわけではない、という点です。小学校の頃から苦手だった人も、別の速読法で一度は挫折した人もいます。

長く苦手だった人ほど、悪循環を抜けた瞬間の変化は大きくなります。ずっと回り続けていた輪が止まり、本来の読む力が戻ってくる。そういう感覚です。

速読法GSRの受講生全体で見ると、読書スピードは平均して20倍以上(中央値)に伸びています。96%の方が、1冊の本を10分で読み、その内容を人に説明できるようになりました。

かつての私と同じように「自分は読書に向いていない」と感じてきた方にこそ、知ってほしい数字です。

もし「自分も変われるかもしれない」と感じたなら、知識のままで終わらせず、一度試してみるのが一番の近道です。無料の入門講座で、いまの自分の読み方のクセを確かめてみてください。

読書が苦手な大人からよくある質問

大人になってからでも読書の苦手は克服できますか?

はい、克服できます。読書が苦手なのは生まれ持った能力ではなく、学生時代に身についた読み方のクセだからです。クセは脳の使い方の問題なので、年齢に関係なく直せます。実際、小学4年生から82歳までの方が読み方を変えて成果を出しています。「もう遅い」ということはありません。

読書が苦手な原因は何ですか?

大きく3つの読み方のクセが重なっています。文字を頭の中で音読する内声化、1ページ目から完璧に理解しようとする完璧主義、そして「自分は苦手」という緊張です。この3つが噛み合い、読めない・やっぱり苦手だと感じる悪循環をつくります。能力ではなく、読み方の問題です。

本を読むとすぐ眠くなるのも直せますか?

はい、直せます。読書中に眠くなる主な原因は、頭の中で音読する内声化です。音読し続けると脳の作業領域が占有され、内容を処理しきれずに眠気へつながります。読む前に深い呼吸で脳を整え、見て理解する読み方に切り替えると、眠気は少しずつ和らいでいきます。

速読は飛ばし読みで、内容が頭に入らないのではないですか?

いいえ、速読法GSRは飛ばし読みではありません。文字を音読せず、見て意味を受け取る「視読」という読み方です。映画の字幕や街の看板を、私たちは一文字ずつ音読せずに理解しています。GSRはその力を本にも使えるようにするもので、理解を犠牲にする読み方ではありません。

読書が苦手でも速読法GSRを習得できますか?

はい、むしろ苦手な人ほど変化を大きく感じます。長く悪循環の中にいた分、抜け出したときの伸びしろが大きいからです。大切なのは「自分にもできる」と思えること。その思い込みがゆるむほど、読み方は変わりやすくなります。苦手だった受講生が読めるようになった例は数多くあります。

まとめ

読書が苦手なのは、頭の良し悪しでも、生まれ持った才能でもありません。

学生時代に身についた読み方のクセ(内声化・完璧主義・緊張)が悪循環をつくり、「やっぱり苦手だ」という思い込みを年々強くしてきただけです。

クセであれば、大人になってからでも直せます。年齢は関係ありません。カギになるのは、気合いではなく、脳をリラックスさせて読み方そのものを組み立て直すこと。

1冊3ヶ月かかっていた私自身が変われたのですから、特別な才能はいりません。

「読みたいのに読めない」という気持ちを、ここで終わりにしませんか。まずは無料の入門講座で、あなたの読み方のクセを確かめるところから始めてみてください。

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