「もうこの歳から新しいことを始めても遅いのでは」——そんな思いから、学び直しの一歩を踏み出せずにいる方は少なくありません。
この記事では、71歳の主婦Y.T.さんが、母の介護をきっかけに速読法GSRを受講し、毎日15分で1冊を読み切る習慣を手に入れた実体験を紹介します。
さらにY.T.さんは、受講中にご自身がガンで入院されるという困難にも直面しました。それでも「エネルギーが高まった状態」で前向きに療養生活を送れたといいます。年齢や人生の局面に関係なく、速読が「前に進む力」を支えてくれるとはどういうことか。Y.T.さんの言葉から見ていきます。
この記事の執筆・監修
浦地純也(うらち じゅんや)
速読メソッド「GSR」講師 / 株式会社ManaBeラボ 代表取締役

- 株式会社ManaBeラボ代表取締役
- 中学校、高等学校理科教員免許
- 国際ジェネラティブチェンジ協会ジェネラティブトランス修了資格
- カリフォルニア大学発祥の心理学指導者資格
2013年、高知大学で理科教員免許を取得し、公立の高等学校で2年間理科教師として働く。その後速読に感銘を受け愛知県で速読教室と学習塾を開校。
その後、スタンフォード大学心理学博士のギリガン先生と出会い、「瞑想状態×速読」を用いた新しい速読メソッド【GSR(Generative Speed Reading)】をワールドクラスパートナーズ株式会社と開発。
2019年には、「人生を変える速読法 GSR」を出版。2025年までの10年間で44,000人以上への速読指導の実績。現在もオンラインで全国の人々へ向けて活動中。
Y.T.さんが抱えていた老後への不安

1冊に10日。読みたい本が読めない日々
Y.T.さんはGSRを受講する前、本を読みたい気持ちはあっても、なかなか読み進められない状態が続いていたといいます。
「時間がかかるので、本はほとんど読めないような状態」
1冊読むのにおよそ10日。しかも、ようやく読み終えても、後日「あの本どうだった?」と聞かれると、内容をうまく言葉にできない。読書が「自分のものになっていない」感覚があったそうです。
読みたい本は積まれていく一方で、年齢を重ねるごとに「このペースでは、もう一生かけても読みたい本にたどり着けないかもしれない」という焦りも感じていたと振り返ります。
母の介護で突きつけられた「老後」
そんなY.T.さんに大きな転機が訪れたのが、お母様の入院と介護でした。
身近な家族の介護を経験すると、自分自身の老後がぐっと現実味を帯びてきます。「これから先、自分はどう生きていくのか」「身体や頭の働きが衰える前に、何かしておかなければいけないのではないか」。Y.T.さんも、そうした不安に強く駆られたといいます。
「母が入院をしたり介護の経験を通して、自分の老後がとても不安になって、何かこれから学ばないといけないなっていう気持ちに駆られていました」
ただ漠然と「学び直したい」と思っても、何から始めればいいかは見えにくいものです。健康法、資産形成、趣味、語学——選択肢は無数にあるなかで、Y.T.さんが惹かれたのは「読書のスピードを上げる」ことでした。
本を読む速度が上がれば、これから学べることの幅が一気に広がる。そう感じたからです。
GSRとの出会いで、不安が「安心」に変わった

Y.T.さんが受講したのが、浦地純也が主宰する速読法GSRの講座でした。
特に印象的だったのは、講師から紹介された1冊の本との出会いでした。
「先生に紹介していただいた本を読んだときに、私はこういう本に出会いたかったんだ、という気持ちがすごく高まって、その不安が一挙に安心の方向に向かってきました」
「速く読めるようになる」だけでなく、「読みたかった世界に、これから自由にアクセスできる」という実感。それが、漠然とした老後不安を「これから何でも学べる」という前向きさへと反転させていきました。
毎日15分で1冊。そして入院療養も前向きに
「読んだら自分の言葉にする」読書習慣
GSRを学び始めてからのY.T.さんの読書スタイルは、それまでとはまったく違うものになりました。
「毎日15分ほどでパーッと1冊を読んでアウトプットはやっています」
1冊に10日かかっていた状態から、毎日15分で1冊を読み切れるペースへ。さらにY.T.さんが習慣にしているのが「アウトプット」です。読んだ内容を3日分ほどまとめて、自分の言葉で投稿用の原稿にしているそうです。
「アウトプットをすると、しかも投稿したりすると、その本の内容を自分の言葉で語ったことについては自分のものになった」
ただ目で字を追うだけの読書から、「読む→自分の言葉に変換する→誰かに伝える」までを毎日回すサイクルへ。これが、Y.T.さんにとっての「学びが定着する」実感の正体でした。
受講中にガンで入院。それでも前を向けた理由
ところが、受講の途中でY.T.さんはご自身がガンで入院されることになります。
通常であれば、心が大きく沈んでしまっても不思議ではない状況です。それでも、Y.T.さんはこう振り返ります。
「速読をやっていて気持ちが高まっていた、エネルギーが高かったので、本当に前向きな気持ちで療養生活を送ることができました」
GSRは、単に文字を速く処理する技術ではありません。脳と心の状態を「エネルギーが高い状態」——いわゆるジェネラティブステート——に整える訓練でもあります。Y.T.さんは、その状態を保ったまま入院・治療に臨むことができたのです。
入院中の取り組みも、まさにその姿勢を体現していました。
- 担当医に「体重と筋力を落とさないように」と言われ、それを毎日の目標に据える
- 自分の状態を、医師・看護師・栄養士・薬剤師にしっかり伝える
- 同じ病室の方たちと交流し、毎日4000〜5000歩の病棟内ウォーキング、ストレッチ、情報交換を続ける
放射線と抗ガン剤を併用する治療を、Y.T.さんはこうして乗り越えていきました。
「いろんな問題点を解決していくためにはどうしたらいいかしら、というところにエネルギーを注いだので、なんかあんまり悪い思い出がない」
つらい治療の記憶よりも、「どう前を向くか」に注がれたエネルギーの記憶のほうが、強く残っているといいます。
「前に進みたい」を支える2つの軸
入院療養を経て、Y.T.さんがたどり着いた人生観があります。
「自分が変わろうとしたら前向きな強い信念、こうなりたいという気持ちを強く持つ。そしてそれを叶えるためには、知識の貯蔵庫を満タンにしていかなければ叶えられない」
「強い信念」と「知識の貯蔵庫」。この2つこそが、71歳になっても「前に進みたい」と思える原動力なのだと、Y.T.さんは語ります。GSRで身につけた読書習慣は、その「知識の貯蔵庫」を毎日少しずつ満たし続けるための具体的な手段になっています。
年齢に関係なく始められる理由と、まずは無料動画講座から
Y.T.さんの事例が示しているのは、速読は若い人だけのものではないということです。
GSRは目を速く動かすトレーニングではなく、脳の使い方と意識状態の整え方を変える訓練です。だからこそ、年齢に関係なく取り組める内容になっています。年齢が習得の壁にならない理由は、40代・50代から速読は習得できる?年齢が壁にならない理由と科学的根拠で脳科学の観点からも整理しています。
GSRの中身そのものについては、速読法GSRとは|魔法でも才能でもない脳の使い方を変える速読法で詳しく解説しています。また、Y.T.さんが「気持ちが高まっていた」と表現された状態の正体は、ジェネラティブステートとは|速読法GSRの核心となる脳の状態と作り方で技術的に説明しています。
とはいえ、いきなり本講座に申し込むのはハードルが高いと感じる方もいるでしょう。
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