高速読書と速読術はどちらも本を速く読む方法として紹介されますが変えるものが違います。高速読書は読む回数を分けて速読術は1回で読む速さそのものを上げます。
まず買ったまま読んでいない本の冊数を数えてみてください。10冊 × 1,500円 = 15,000円が棚で眠っている計算です。

そう数えると本を買うたびの自己嫌悪が出てきますよね。でも積読が増えるのは時間がないからだけではありません。
結論から言うと1冊を仕事に使いたいなら高速読書です。資料やメールまで含めて読む量全体を速くしたいなら速読術が合います。そして高速読書の1回目の15分で全ページを読めない人は先に読む速さを変える必要があります。
この記事では高速読書のやり方を手順どおりに紹介して速読術の種類と比べて自分に合う方を選べるようにします。
今の読み方で本当に積読が減るのかと疑っている方こそ先に確かめてください。一字ずつ追わずに要点をつかむ読み方は下のボタンから受け取れる無料の入門動画講座で試せます。
この記事の執筆・監修
浦地純也(しゃっく)
速読メソッド「GSR」講師 / 株式会社ManaBeラボ 代表取締役

- 株式会社ManaBeラボ代表取締役
- 中学校、高等学校理科教員免許
- 国際ジェネラティブチェンジ協会ジェネラティブトランス修了資格
- カリフォルニア大学発祥の心理学指導者資格
2013年、高知大学で理科教員免許を取得し、公立の高等学校で2年間理科教師として働く。その後速読に感銘を受け愛知県で速読教室と学習塾を開校。
その後、スタンフォード大学心理学博士のギリガン先生と出会い、「瞑想状態×速読」を用いた新しい速読メソッド【GSR(Generative Speed Reading)】をワールドクラスパートナーズ株式会社と開発。
2019年には、「人生を変える速読法 GSR」を出版。2025年までの10年間で44,000人以上への速読指導の実績。現在もオンラインで全国の人々へ向けて活動中。
高速読書と速読術の違い|変えるのは読む回数か読む速さか
高速読書と速読術の違いは読む回数を変えるか読む速さを変えるかです。高速読書は1冊を3回に分けて読み速読術は1回で読む速さを上げます。

高速読書は1冊を30分で3回に分けて読む読書術
高速読書は1冊を30分で3回に分けて読む読書術です。
上岡正明さんの本『死ぬほど読めて忘れない高速読書』(アスコム・2019年)で紹介された方法です。2025年9月には『高速読書』と題を改めて出版されています。
出版社の紹介では速読は速くたくさん読むことが目的で、高速読書は読んで記憶に定着させることが目的だと説明されています(アスコム)。
速読術は1回で読む速さそのものを上げる方法
速読術は1回で読む速さを上げるための方法の総称です。
拾い読みのような読み方の技術から目を速く動かす訓練・読み方そのものを変える方法まで種類があります。読む回数ではなく1ページにかかる時間を短くすることを目指します。
どちらも全部を同じ深さで読まない
高速読書も速読術も全部の文字を同じ深さで読まない点は同じです。
1行目から最後まで一字ずつ読んで1回で全部を理解しようとする読み方から離れる。そこが共通の出発点です。違うのはその先で回数を重ねるか、1回の速さを上げるかです。
しゃっく高速読書と速読術はどちらが正しいかではなく何を変えたいかで選ぶものです。
高速読書と速読術のどちらから始めるか迷う方は無料の入門動画講座で全体から要点をつかむ読み方を先に見ておくと選びやすくなります。
高速読書のやり方|1冊30分で3回読む手順
高速読書のやり方は15分・10分・5分の3回に分けて同じ本を読む手順です。回を追うごとに読む所を絞ります。


1回目15分は全ページを読んで大事なページを折る
1回目は15分で全ページに目を通し大事だと思ったページの角を折ります。
このとき戻って読み直さないのがこつです。分からない所があっても先へ進んで本の全体の流れをつかむことを優先します。
2回目10分は折ったページに書き込む
2回目は10分で折ったページだけを読み、大事な所に線を引いたり書き込んだりします。
1回目で全体の流れが分かっているので、折ったページの意味がつかみやすくなっています。書き込みは自分の言葉で短く書くとあとで見返したときに思い出しやすくなります。
3回目5分は書き込んだ所だけ読み返す
3回目は5分で書き込んだ所だけを読み返して仕事や生活で使う場面を考えます。
明日の会議で話す・部下に伝える・自分の仕事で1つ試すのように具体的な場面を思い浮かべながら読みます。読む所が少ないので5分でも足ります。
時間を計って毎回読む場所を変える
3回ともタイマーで時間を計って読みます。時間を区切ると集中しやすくなってだらだら読み進めることがなくなります。
紹介記事では1回ごとに読む場所を変えることも勧められています(Oggi.jp)。机・電車・カフェのように場所が変わるとどこで何を読んだかが記憶の手がかりになります。





3回目を読み終えたら使う場面を1つだけ決めておきましょう。読んだことを1回使うと記憶への残り方がずいぶん変わりますよ。
3回読みを試して1回目の15分で全ページを読み切れなかった方は無料の入門動画講座で一字ずつ追わずに読み進めるこつを確かめてみてください。
速読術の主な3つの種類と理解の落ち方
速読術は大きく3つの種類に分かれて種類によって理解の落ち方が違います。読む速さだけを上げると理解は落ちやすくなります。


拾い読み・飛ばし読みの技術
拾い読みや飛ばし読みは大事そうな所だけを読む技術です。
資料の中から必要な情報を探すときには役に立ちます。ただ読み飛ばした所は推測で補うしかないので、話の流れが大事な本には向きにくい面があります。
目を速く動かす訓練
目を速く動かす訓練は視野を広げたり目の動きを速めたりして速く読もうとする方法です。
心理学の研究をまとめた論文では読む速さと理解はトレードオフの関係にあり、理解を保ったまま2〜3倍に速めるのは難しいとされています。
高い理解を保って速く読むには語彙など言葉の力を高める練習が要るとも書かれています(Rayner et al., 2016)。
読み方そのものを変える方法
読み方そのものを変える方法は頭の中の音読や1回で全部を理解しようとする読み方のくせを変える方法です。
目の動きではなく読んだ文字を頭がどう受け取るかを変えます。速読の種類と流派ごとの違いはこちらの記事で詳しく比べています。


自分の読み方のどこが遅さの原因なのかを知りたい方は無料の入門動画講座で頭の中の音読を減らす考え方を先に見ておくと見分けやすくなります。
高速読書と速読術どちらが合うか
高速読書と速読術のどちらが合うかは何を速くしたいかで決まります。1冊を深く使いたいのか読むもの全体を速くしたいのかで選んでください。


1冊を仕事に使いたいなら高速読書
ビジネス書を1冊読んで仕事に使いたい方には高速読書が合います。
3回目で使う場面を考えるところまで手順に入っているので読んで終わりになりにくいからです。読んだ本を行動につなげる方法はこちらでも紹介しています。


資料やメールまで速くしたいなら速読術
本だけでなく資料やメールまで速く読みたい方には速読術が合います。
仕事の資料やメールは、同じものを3回読む時間がないことがほとんどです。1回で読む速さが上がれば本も資料もメールもまとめて速くなります。
| 読むもの | 合う方法 | 理由 |
|---|---|---|
| ビジネス書・実用書 | 高速読書 | 3回目で使う場面まで考えられる |
| 仕事の資料・報告書 | 速読術 | 同じものを3回読む時間がない |
| 長いメール | 速読術 | 頼まれていることと期限を1回でつかみたい |
| 小説 | どちらも使わない | 話の流れと表現を味わうもの |
1回目の15分で読み終わらない人は読む速さから
高速読書を試して1回目の15分で全ページを読めない方は先に読む速さを変えてください。
1回目が終わらないと2回目で読むページが決まらず3回読みの手順がそこで止まります。1冊300ページの本を15分で読むには1分で20ページ進む必要があります。一字ずつ読むやり方のままでは届きにくい速さです。
本を早く読む方法の全体はこちらの記事でまとめています。


積読が減らないのは時間ではなく1冊にかかる時間
積読が減らない原因は時間の少なさより1冊にかかる時間の長さにあります。読み方が今のままだと高速読書を試しても1回目で止まりやすくなります。


1回目で止まるのは一字ずつ頭の中で読むから
高速読書の1回目で止まる方の多くは一字ずつ頭の中で音読しています。
頭の中で声に出して読むと話す速さまでしか読めません。速く読もうとすると理解が追いつかず不安になって結局いつもの読み方に戻ってしまいます。あなたが悪いわけではなく、学校で習った読み方がそのまま残っているだけです。
速読法GSRは1回30〜60%の理解で重ねて読む
私が教えている速読法GSRでは1回で目指す理解を30〜60%にして何度か重ねて読みます。
高速読書が3回に分けて読むのと同じで1回で全部を分かろうとしません。違うのは頭の中の音読を減らして1回目から全ページを見て読む速さを上げることです。速読法GSRの考え方はこちらで詳しく紹介しています。


最初に数えた積読の金額は、読み方が今のままなら本を買うたびに増えます。
読み方は一度変えれば高速読書の3回読みにも仕事の資料にも使えます。買った本を読み切れなかった時間がそのまま読む時間に変わります。
速読で挫折した受講生の声
通信の速読で挫折したところから読み方を変えた方もいます。下の方は今10分で本の要点をつかめるようになりました。


通信の速読を過去に受け、がんばったにも関わらず全く効果を感じることなく挫折。今では、10分で本を読み本の要点をつかむことができるようになりました。速度は、約50倍です。
2020年10月には、1ヶ月に16冊の本を読破。1年かかっていた読書数をわずか1ヶ月で超えました!やっぱり読書は大事と改めて実感。この読書で得た知識を活かして、ピアノの先生向けの新しい講座をスタート。毎回満席で、ご好評いただいています。
受講後のアンケートでも毎日15分以内で1冊の本を読む習慣がついて積読本がだいぶ減ってきたという声をいただいています。
高速読書の3回読みは自己流でも試せますが、一字ずつ頭の中で読むくせが残ると1回目の15分で止まります。入門動画講座では、目的を決めて全体から要点をつかむ読み方を順番に見られます。
- 費用は0円で登録はメールアドレスだけ
- 最後まで見ると通常5,000円のGSRオンライン体験会に無料で参加できる
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費用は0円・入力はメールアドレスだけです
高速読書と速読術のよくある質問
- 高速読書と速読はどう違いますか?
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高速読書は1冊を30分で3回に分けて読み、記憶に残すことを目指す読書術です。速読は1回で読む速さそのものを上げる方法です。何を速くしたいかで選んでください。
- 高速読書の1回目15分で全部読めないときはどうすればいいですか?
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最初は1回目を20〜30分にして、全ページに目を通すことを優先してください。それでも途中で止まるなら、一字ずつ頭の中で読むくせが原因のことが多いので、読む速さを先に変えるのが近道です。
- 高速読書は小説にも使えますか?
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高速読書はビジネス書や実用書のように使える所を探して読む本に向いています。小説は話の流れや表現を味わうものなので無理に3回に分けず楽しんで読んでください。
- 速読術は独学で身につきますか?
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拾い読みのような技術は本でも試せます。ただ頭の中の音読のような読み方のくせは自分では気づきにくいので、読む速さを測りながら練習するのがおすすめです。速読の本の選び方は速読本おすすめ7選で紹介しています。
- 速く読むと内容を忘れませんか?
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1回で読む速さだけを上げると理解は落ちやすくなります。高速読書も速読法GSRも、1回で全部を分かろうとせず何度か重ねて読むことで内容を残します。読んだあとに1つ使う場面を決めると、さらに忘れにくくなります。
- 積読が多い自分でも本当に読めるようになりますか?
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積読が多いのは本を読む意欲がある証拠です。受講後のアンケートでも積読が解消されていっているのがうれしいという声をいただいています。無料の入門動画講座で、ご自身に合うか確かめてみてください。
まとめ
高速読書と速読術の違いは、読む回数を変えるか読む速さを変えるかです。
- 高速読書は1冊を30分で3回(15分・10分・5分)に分けて読む読書術
- 速読術は1回で読む速さを上げる方法で、拾い読み・目の訓練・読み方を変える方法がある
- 1冊を仕事に使いたいなら高速読書、資料やメールまで速くしたいなら速読術
- 1回目の15分で読み終わらない人は一字ずつ頭の中で読むくせを先に変える
- 読み方は一度変えれば本にも資料にも使える
積読が10冊で1冊1,500円なら15,000円分の本が棚で待っています。
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