英語のメールや資料を読むのに時間がかかって、英文速読のやり方を調べていませんか。
その前に、仕事で英文を読むのに使っている時間を数えてみてください。1日20分なら20分 × 年240日 = 年80時間を英文に使っている計算です。

日本語なら数分で読める内容に何倍もかかる焦りがあるから、速く読む方法を探しているのだと思います。
結論を先に言うと、英文速読は訳さずに前から読むことです。読む前に目的を決めて、全部を理解しようとせずに要点を拾います。速さの目安は1分150語で、練習は自分のレベルより易しい英文で行います。
この記事では、英文を読むのが遅い原因と5つのコツ、1日15分の練習法を紹介します。英語と日本語に共通する読み方の土台も説明します。
英語でも本当に読み方で速さが変わるのかと疑っている方こそ、先にご自身で確かめてください。遅さの根っこは訳して戻る読み方にあり、読む前に目的を決めて要点を拾う読み方は下のボタンから受け取れる無料の入門動画講座で試せます。
この記事の執筆・監修
浦地純也(しゃっく)
速読メソッド「GSR」講師 / 株式会社ManaBeラボ 代表取締役

- 株式会社ManaBeラボ代表取締役
- 中学校、高等学校理科教員免許
- 国際ジェネラティブチェンジ協会ジェネラティブトランス修了資格
- カリフォルニア大学発祥の心理学指導者資格
2013年、高知大学で理科教員免許を取得し、公立の高等学校で2年間理科教師として働く。その後速読に感銘を受け愛知県で速読教室と学習塾を開校。
その後、スタンフォード大学心理学博士のギリガン先生と出会い、「瞑想状態×速読」を用いた新しい速読メソッド【GSR(Generative Speed Reading)】をワールドクラスパートナーズ株式会社と開発。
2019年には、「人生を変える速読法 GSR」を出版。2025年までの10年間で44,000人以上への速読指導の実績。現在もオンラインで全国の人々へ向けて活動中。
英文速読とは?目安の速さは1分150語
英文速読とは意味のまとまりごとに前から理解していく読み方です。速さは1分に読める語数で測り、目安は1分150語前後です。

英文速読は訳さずに前から理解する読み方
英文速読は日本語に訳さず英語の語順のまま意味を取る読み方です。
学校では英文を後ろから訳す読み方を習った人が多いと思います。この読み方は正確ですが、1文ごとに戻るので時間がかかります。英文速読では文頭から意味のまとまりごとに理解し、戻らずに進みます。
速さはwpmで測る
速さは1分に読めた語数で測ります。英語ではwpm(words per minute)と呼びます。
計算は読んだ語数 ÷ かかった秒数 × 60です。300語を2分で読めたら150wpmです。
山口大学の猫田和明氏の実践報告に、日本の高校の速読指導の目安が紹介されています。速さは150wpm前後で理解度は60〜70%程度です(山口大学の論文、2018年)。
母語の人も目的で速さを変えている
英語を母語とする人も読む目的で速さを大きく変えています。
同じ論文で紹介されている研究では、英語を母語とする大学生の平均は目的ごとに違います。情報を探す読み方で600wpm、ざっと全体をつかむ読み方で450wpmです。
ふつうに内容を理解する読み方では300wpmです。学ぶための読み方では200wpm、覚えるための読み方では138wpmまで下がります。
つまり速い読み手はいつも速いわけではありません。何のために読むかを決めて速さを切り替えています。
目的を決めて速さを切り替える読み方は、無料の入門動画講座で日本語の本を使って先に試せます。
英文を読むのが遅い4つの原因
英文が遅いのは英語の力が足りないからだけではなく、読み方のくせが大きく関わります。速読を妨げる原因として、訳読・返り読み・1語ずつの読み方・語彙不足などが挙げられています。

頭の中で日本語に訳している
いちばん大きいのは英文を日本語に置き換える手間です。
英語を読んで日本語に訳し日本語で意味を考える流れでは、1文を2回読むのと同じだけ時間がかかります。
訳して読む方法は学校で習った正しいやり方なので、あなたが悪いわけではありません。速く読むときには別の読み方が要るというだけです。
返り読みと1語ずつの読み方
文の後ろから前へ戻って読む返り読みも速さを落とします。
関係詞や長い修飾語が出るたびに戻ると目が同じ行を何度も往復します。1語ずつ区切って読むと文全体の意味をつかむ前に最初の語を忘れやすくなります。
知らない単語で止まる
知らない単語のたびに辞書を引いて止まると流れが切れます。
止まって戻るたびに、前の段落で読んだ内容を思い出し直すことになります。一方で知らない単語が多すぎる英文ではどう読んでも速くなりません。単語の力は速さの土台です。
全部を理解しようとしている
1語も落とさず100%理解しようとするほど遅くなります。
先ほどの研究のとおり、内容を覚えるための読み方は情報を探す読み方の4分の1以下の速さです。仕事のメールを試験問題のように全部覚えるつもりで読むと、必要以上に時間がかかります。
英文速読の5つのコツ
英文速読のコツは目的を決めてから前へ進むことです。下の5つを1つずつ試してください。

読む前に目的を決める
読み始める前に何を知りたいかを1つ決めます。
メールなら相手が自分に何を頼んでいるか、レポートなら結論と数字は何かです。目的が決まると関係の薄い段落を軽く流して読めます。
意味のまとまりで区切る
英文は意味のまとまり(チャンク)ごとに区切って読みます。
区切る目安は前置詞の前、接続詞や関係代名詞の前、長い主語の後などです。最初は紙にスラッシュを入れても構いません。慣れたら区切りの幅を広げます。
戻らずに前から読む
一度読んだ所には戻らないと決めて読みます。
分からない所があってもまず最後まで進みます。全体を読むと前の文の意味が後から分かることは少なくありません。読み終えてから必要な所だけ見直します。
知らない単語は流れで推測する
知らない単語は前後の文から意味を推測して進みます。
仕事の英文では同じ単語が何度も出てくる言葉だけ調べれば足ります。1回しか出ない単語は意味が分からなくても要点に影響しないことが多いです。
冒頭と結論とつなぎの言葉を先に見る
先に最初と最後の段落に目を通すと全体がつかめます。
英語の文章は最初の段落で主題を示し、最後の段落で結論をまとめる形が多いです。HoweverやThereforeなどつなぎの言葉の後には大事な内容が来やすいので目印にします。
英文速読の練習法|1日15分のメニュー
練習は易しい英文で時間を計るのが基本です。速さと理解を両方記録すると伸びが分かります。

自分のレベルより易しい英文を選ぶ
練習には知らない単語がほぼ無い英文を使います。
猫田氏の報告で紹介されている目安は、知らない単語が40語に1語以下の英文です。速読の練習は、すでに読めるものを速く読めるようにする練習だからです。難しい英文は、単語と文法を覚える別の時間に回します。
音声に合わせて読む
英文を見ながら音声と同じ速さで読む練習も効きます。
音声に合わせて読むと戻ったり止まったりできません。前から読む感覚が自然に身につきます。音声つきの英語教材やニュースのサイトを使うと手軽です。
時間を計ってwpmと正答を記録する
毎回読んだ時間と理解の度合いをノートに書きます。
猫田氏の授業では毎回時間を計って読み、速さと設問の正答数を記録しました。目標の速さと正答数に届いた割合は前半の24.2%から後半には65.2%に増えています。速さだけでなく、要点を言えるかも一緒に確かめてください。

仕事のメールで試す
練習に慣れたら実際の仕事のメールで試します。
読む前に目的を1つ決め、最後まで戻らずに読みます。読み終えたら相手の頼みごとと期限を1行で書き出してください。書けなかった所だけ読み返します。
日本語で1分に読める字数を先に測っておくと英語との差も比べられます。

英語でも日本語でも、目的を決めて要点を拾う読み方の基本は無料の入門動画講座で順番に見られます。
英文速読と日本語の速読に共通する読み方
ここまでのコツの多くは、日本語を速く読むときと同じ読み方です。なぜ速読の講師が英語の話をするのかというと、速さを決めているのが語学力だけでなく読み方の構えだからです。

英語にだけ要る土台と共通する構え
英語には単語と音の土台が別に要ります。そのうえで読み方の構えは日本語と共通です。
単語や文法が足りないとどんな読み方でも速くはなりません。英語ではまず単語を増やし音声に合わせて読む練習が要ります。一方で目的を決める・全部を理解しようとしない・戻らないという構えは日本語とまったく同じです。
速読法GSRは読む前に目的を決めて要点を拾う
私が教えている速読法GSRは読む前に目的を決めるところから始めます。
頭の中で一字一句を声にする読み方を減らし、目で見て意味を取る視読を土台にします。目指す理解度は30〜60%で、全部ではなく必要な所を拾います。
GSRの本では語学の練習として、日本語訳を見ながら英文を速く大量に眺める方法も紹介しています。
頭の中の音読を減らす練習は、こちらで紹介しています。

一度身につけた読み方は英語にも日本語にも使える
読み方は一度身につければ使い続けられます。
最初に数えた英文の年80時間は毎年積み上がります。仕事では日本語の資料やメールを読む時間も別にあります。目的を決めて要点を拾う読み方は、その両方に使えます。
受講生の一部(192名)のデータでは、6週間で1分あたりに読めるページ数が中央値20.68倍に伸びました(PR TIMES 2026年4月8日)。これは日本語の本での数字で、英語の速さを測ったものではありません。
受講後に残業が減った声
受講後の声には残業時間が大きく減ったというものがあります。

とにかく忙しい、時間がないという毎日でしたが、劇的な変化がありました。それは、残業時間が毎月95時間だったのが20時間に減ったことです!さらに、以前は子どもや職員にイライラしていましたが、今では緊急なことが起こっても冷静に対応することができています。
ギリギリまで寝て、チャッと水を飲み、朝マックをするのが私の日課でした(笑)。そんな毎日から、早起きをして・瞑想と読書をし・朝食を作る。さらに余った時間で1日の計画ができるようになりました。これは奇跡としか言いようがありません。
速読とは何かを先に整理したい方はこちらを読んでください。

本で試す前か試した後に、理解を保ったまま速く読む感覚を一度知っておくと比べやすくなります。入門動画講座では、要点をつかみながら速く読む読み方を順番に見られます。
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英文速読についてよくある質問
- 英文速読の目安の速さはどれくらいですか?
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日本の高校の速読指導では1分150語前後が目標とされています。英語を母語とする大学生がふつうに内容を理解して読む速さは、平均で1分300語ほどです。
- 英文速読と精読はどちらを先にやるべきですか?
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単語と文法があいまいなうちは精読を優先してください。知らない単語が40語に1語以下の英文で、速く読む練習を足していきます。
- 英文速読は社会人や40代・50代からでも身につきますか?
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練習の方法は年齢で変わりません。易しい英文で時間を計り、仕事のメールで試す手順なら、忙しい社会人でも1日15分から始められます。
- 速読の読み方は英語にも本当に使えますか?
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読む前に目的を決める・全部を理解しようとしない・戻らないという構えは英語にも使えます。単語と音の土台は英語の練習で別に作る必要があります。
- 英文速読でTOEICの点数は上がりますか?
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TOEICのリーディングは75分で100問に答える試験なので、速く読む練習は役に立ちます。ただ点数は単語と文法の力にも左右されるので、両方を並べて練習してください。
- 英文速読のおすすめの教材は?
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音声つきで、自分のレベルより易しい英文が多く載った教材が向いています。1分あたりの語数を記録する表がついた教材だと伸びが分かりやすくなります。
まとめ
英文速読は訳さずに前から読むことと、読む前に目的を決めることが土台です。
- 速さはwpmで測り目安は1分150語前後
- 遅い原因は訳読・返り読み・知らない単語で止まる・全部を理解しようとすること
- 練習は知らない単語が40語に1語以下の易しい英文で、時間と正答を記録する
- 慣れたら仕事のメールで目的を決めて読む
- 目的を決めて要点を拾う構えは日本語の速読と共通
英文を読む時間も日本語の資料を読む時間も、迷っている間に毎日積み上がります。
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