仕事のあとに資格の勉強をしようと決めたのに、平日は疲れて机に向かえない。ほかの社会人の勉強時間はどれくらいなんだろうって、気になっていませんか?
テキストを買ったまま週末になると、自分だけ怠けているんじゃないかって落ち込んじゃいますよね。でも、そんなことはないんです。
社会人の勉強時間の平均は、総務省の調査で平日に仕事をした人が1日4分です。10歳以上の全体でみても、1日13分しかありません。
つまり、1日15〜30分を毎日続けるだけで、平均を大きく上回れるんです。
この記事では、調査で確かめた社会人の勉強時間の平均と、1日何分やればいいかの目安、忙しくても勉強時間を確保する4つの方法を紹介します。最後に、同じ時間で進む量を増やす読み方もお伝えします。
この記事の執筆・監修
浦地純也(しゃっく)
速読メソッド「GSR」講師 / 株式会社ManaBeラボ 代表取締役

- 株式会社ManaBeラボ代表取締役
- 中学校、高等学校理科教員免許
- 国際ジェネラティブチェンジ協会ジェネラティブトランス修了資格
- カリフォルニア大学発祥の心理学指導者資格
2013年、高知大学で理科教員免許を取得し、公立の高等学校で2年間理科教師として働く。その後速読に感銘を受け愛知県で速読教室と学習塾を開校。
その後、スタンフォード大学心理学博士のギリガン先生と出会い、「瞑想状態×速読」を用いた新しい速読メソッド【GSR(Generative Speed Reading)】をワールドクラスパートナーズ株式会社と開発。
2019年には、「人生を変える速読法 GSR」を出版。2025年までの10年間で44,000人以上への速読指導の実績。現在もオンラインで全国の人々へ向けて活動中。
社会人の勉強時間の平均は平日1日4分
社会人の勉強時間の平均は、平日に仕事をした日で1日4〜10分ほどです。10歳以上の全体でも1日13分で、5年前から増えていません。
総務省の調査では在宅勤務をしなかった人は1日4分
平日に仕事をした日の勉強時間は、在宅勤務の人で1日10分、在宅勤務をしなかった人で4分です。総務省が5年ごとに行っている社会生活基本調査の、2021年の結果です。
| 対象 | 1日の勉強時間 |
|---|---|
| 10歳以上の全体(週全体の平均) | 13分 |
| 平日に在宅勤務をした人 | 10分 |
| 平日に在宅勤務をしなかった人 | 4分 |
| 平日に在宅勤務をしなかった45〜54歳 | 3分 |
出典:総務省統計局「令和3年社会生活基本調査 生活時間及び生活行動に関する結果 結果の概要」表1-1・表3-3
ここでの勉強は、職場の研修を除いた、自分の自由な時間に行う学習・自己啓発・訓練を指します。仕事帰りに資格のテキストを開くような時間が、平日は数分しかないということなんです。

40代・50代の6割は1年間まったく勉強していない
40代・50代で、この1年に何かしらの勉強をした人は4割ほどです。同じ調査で、過去1年間に学習・自己啓発・訓練をした人の割合は、40〜44歳が39.9%、50〜54歳が38.8%でした。
裏返すと、6割の人は1年を通して一度も勉強していないことになります。
仕事の外で学ぶ人が少ないのは、海外と比べても目立ちます。
パーソル総合研究所の2022年の調査では、社外での学習や自己啓発をとくに何もしていない人が、日本は52.6%でした。
18の国と地域の中で最も多く、全体の平均は18.0%です。
勉強している社会人に限ると平日45分
勉強を続けている社会人だけに絞ると、平日の勉強時間は1日45分ほどです。
フルタイムで働く社会人300人に聞いた株式会社セルバの2024年の調査では、平日の平均が26分、勉強している人に限ると45分でした。
休日は、勉強している人に限ると1時間14分でした。国の調査とは聞き方も人数も違うので単純には比べられませんが、続けている人でも平日は1時間に届いていないんです。
しゃっく平均がこれだけ短いと、少しほっとしませんか?毎日15分でも続けている人は、もう少数派なんですよ。
社会人は1日何分勉強すればいいか
社会人の勉強は、1日15〜30分を毎日続けるところから始めれば十分です。平日の平均が4分なので、15分でも平均の3倍以上になります。
1日15分でも1年で90時間を超える
1日15分を1年続けると約91時間、30分なら約183時間になります。平日の平均の4分のままだと、1年で約24時間です。
- 1日4分(平日の平均):1年で約24時間
- 1日15分:1年で約91時間
- 1日30分:1年で約183時間


試験の前だけ何時間もまとめてやるより、毎日の15分を切らさない方が、1年でみると積み上がる時間はずっと多くなります。
勉強時間は長さより回数で考える
勉強時間は、1回の長さより、何回テキストを開いたかで考えた方が続きます。脳は長く集中し続けるようにはできていないので、長くやるほど同じところをぼんやり眺める時間が増えるからです。
私も大学受験のときは、1日10時間の勉強を1年間続けました。それでも成績は驚くほど伸びず、ギリギリ第4志望の大学に滑り込むのがやっとだったんです。
時間だけ積み上げても、中身が伴わなければ成果にはつながりません。15分で切り上げると続きが気になった状態で次に開けるので、短い時間をこまめにはさむ方が頭に残りやすいんです。
短い学習をどう組み立てるかは、次の記事で詳しく紹介しています。


社会人が勉強時間を確保できない3つの原因
社会人が勉強時間を確保できない原因は、まとまった時間を待っていること、座ってから何をやるか決めていること、テキストを読むのに時間がかかりすぎることの3つです。
忙しさそのものより、時間の使い方の前提に原因があります。


まとまった時間ができるのを待っている
1つ目の原因は、1時間や2時間のまとまった時間ができたら勉強しようと待っていることです。平日にそんな時間はまず空かないので、勉強は週末に回り、週末は用事で埋まっていきます。
短い時間じゃ意味がないという思い込みが、いちばん勉強を止めているんです。15分あれば、テキストを数ページ読むか、問題を3問は解けます。
机に座ってから何をやるか決めている
2つ目の原因は、机に向かってから今日は何をやろうかと考え始めることです。前回どこまで進んだかを確かめ、どこから始めるかを迷っているうちに、15分の半分が過ぎてしまいます。
疲れている平日の夜ほど、この迷う時間が重く感じて、机に向かうこと自体がおっくうになるんですよね。
テキストを読むのに時間がかかりすぎる
3つ目の原因は、テキストや参考書を読むのに時間がかかりすぎて、1回の勉強で進む量が少ないことです。進んだ実感がないと、時間をとろうという気持ちそのものが続きません。
1ページ目から一字ずつ頭の中で声に出しながら読み、全部を理解してから次へ進もうとすると、15分で2〜3ページしか進まないこともあります。
そのペースだと、1冊を読み終える前に最初の章を忘れちゃうんですよね。



時間がないと感じるのは、忙しさだけのせいじゃないんです。同じ15分で進む量が少ないと、いつまでも時間が足りなく感じるんですよね。
社会人が勉強時間を確保する4つの方法
社会人が勉強時間を確保するには、予定に先に入れる、スキマ時間の使い道を決める、テレビとスマホから15分移す、座る前に問いを決める、の4つが効きます。どれも明日から始められます。


勉強する時間を先に予定へ入れる
1つ目の方法は、勉強する時間を、仕事の予定と同じように先に手帳やカレンダーへ入れることです。時間が空いたらやろうと思っていると、その時間はいつまでも来ません。
おすすめは、毎日同じ時刻に15分だけ入れることです。
- 出勤前に、家かカフェで15分
- 昼休みの最後の15分
- 帰宅して、着替えたらすぐに15分
どれか1つに決めて、そこにはほかの予定を入れないようにします。1日の中でいちばん予定が入りにくい時間を選ぶと、続きやすいですよ。
スキマ時間ごとにやることを決めておく
2つ目の方法は、通勤や待ち時間などのスキマ時間ごとに、何をやるかを先に決めておくことです。決めておけば、時間が空いた瞬間に迷わず始められます。
| スキマ時間 | やること |
|---|---|
| 通勤の電車 | テキストを読み進める |
| 昼休みの残り10分 | 問題を3問解く |
| 会議の前の5分 | 前回の内容を何も見ずに思い出す |
| 寝る前の5分 | 今日やったことを1行で書く |
スキマ時間は、場所に合わせてやることを変えるのがコツです。立っていて書けない電車では読み、座れる昼休みには解く、のように分けておくと、どの時間もむだになりません。
テレビとスマホの時間から15分だけ移す
3つ目の方法は、新しく時間を作るのではなく、すでにある時間から15分だけ移すことです。
総務省の同じ調査では、平日に在宅勤務をしなかった人でも、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌に1日1時間6分、休養・くつろぎに1時間22分を使っています。
休む時間をなくす必要はありません。そのうちの15分を回すだけで、勉強時間は平均の4分から一気に増えます。
スマホを見る前にテキストを開く、と順番を決めておくだけでも変わります。スマホは手に取ると止まらなくなりやすいので、勉強が終わるまで別の部屋に置いておくのがおすすめです。
座る前に今日の問いを1つ決める
4つ目の方法は、テキストを開く前に、今日の15分で何を持ち帰るかを問いの形で1つ決めることです。問いがあると脳はその答えを探しながら読むので、同じ15分でも頭に入る量が変わります。
- この章から、明日の仕事で使える考え方を1つ見つける
- 過去問で間違えた論点の理由を、1つ説明できるようにする
脳は時計で時間を測っているのではなく、どれだけの情報を受け取ったかで時間を感じています。ただ文字を目で追う15分と、答えを探しながら読む15分では、時計の上では同じでも中身の濃さがまったく違うんです。





ぼんやり過ごす2時間より、問いを持って読む15分です。忙しい社会人こそ、この濃い15分を積み上げてほしいんです。
勉強時間を増やすより読む時間を縮める
勉強時間を確保したら、次は同じ時間で進む量を増やすことを考えてください。社会人の勉強はテキストや参考書を読む時間が大半なので、読む速さが上がれば、勉強時間を増やさなくても進む量が増えます。
勉強時間の話なのに、なんで読む速さ?と思いましたよね。順番にお話しします。
社会人の勉強時間の大半は読む時間
資格の勉強でも仕事の勉強でも、勉強時間の多くはテキストや資料を読む時間です。だから1ページを読む速さが、そのまま1日に進む量を決めているんです。
たとえば300ページの参考書を、1ページ2分で読むとします。1日30分なら1日15ページで、1周するのに20日かかる計算です。
読む速さが2倍になれば、同じ1日30分のままで1周が10日に縮みます。勉強時間を1時間に増やしたのと同じだけ、テキストが進むんです。


1周が早く終われば、2周目、3周目に回る時間も生まれます。何周も回しながら覚える勉強の進め方は、次の記事が参考になります。


同じ時間で進む量を増やす速読法GSR
私が教えている速読法GSRは、時間を作るのではなく、同じ時間で読める量そのものを増やす方法です。
ページを飛ばす読み方ではなく、頭の中の音読を減らして文字を見て意味をとる読み方を、脳の使い方から身につけます。柱は次の3つです。
- 読む前に、今日持ち帰るものを決めて、脳を落ち着いた集中状態に整える
- 頭の中の音読を減らし、文字を見て意味をとる
- 読んだあとに、学んだことと次の行動を自分の言葉で取り出す
4つ目の方法で紹介した、問いを決めてから読むことも、GSRでは読む前の準備として最初に練習します。
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私も昔は、1冊読むのに1か月かかっていました。変わったのは勉強時間ではなく、読み方なんです。
受講生の声を見てください。


とにかく忙しい、時間がないという毎日でしたが、劇的な変化がありました。それは、残業時間が毎月95時間だったのが20時間に減ったことです!さらに、以前は子どもや職員にイライラしていましたが、今では緊急なことが起こっても冷静に対応することができています。
ギリギリまで寝て、チャッと水を飲み、朝マックをするのが私の日課でした(笑)。そんな毎日から、早起きをして・瞑想と読書をし・朝食を作る。さらに余った時間で1日の計画ができるようになりました。これは奇跡としか言いようがありません。


速読とは、「結局アウトプットできないもの」と思っていました。受講後は、短時間で読み、本の要点を理解をしながらアウトプットできるようになりました。以前は1冊1〜2ヶ月かけて読んでも、全然記憶していなかったので大きな変化です。その結果、すきま時間を活用して副業の勉強と実践ができるようになり、本業と同じくらい稼ぐ事ができるようになりました。今では完全に会社を辞めて、楽しく働いています。
1人目は毎月95時間あった残業が20時間に減りました。2人目は1〜2か月かけても覚えていなかった本を、短い時間で読んで要点をアウトプットできるようになりました。
読む速さが変わると、勉強に使える時間はあとからついてくるんです。
まずは、今の読み方のどこで時間がかかっているのかを、無料の入門動画講座で確かめてください。動画を最後まで見ると、通常5,000円のGSRオンライン体験会にも無料で参加できます。
社会人の勉強時間についてよくある質問
- 社会人の勉強時間の平均は何分ですか?
-
総務省の令和3年社会生活基本調査では、10歳以上の全体で1日13分です。平日に仕事をした人に限ると、在宅勤務の人で10分、在宅勤務をしなかった人で4分でした。ここでの勉強は、職場の研修を除いて自分の時間に行う学習・自己啓発・訓練です。
- 社会人は1日何時間勉強すればいいですか?
-
まずは1日15〜30分を毎日続けるところから始めてください。1日15分でも1年で約91時間、30分なら約183時間になります。試験日が決まっているなら、必要な時間を試験日までの日数で割って、1日の時間を決めます。
- 仕事が忙しくて平日に勉強時間がとれないときはどうすればいいですか?
-
平日は15分だけと決めて、出勤前や昼休みなど予定が入りにくい時間に先に入れてください。通勤中は読む、昼休みは問題を解く、のようにスキマ時間ごとにやることを決めておくと、迷わず始められます。どうしても平日が埋まる週は、休日に取り戻せば十分です。
- 社会人が勉強するなら朝と夜のどちらがいいですか?
-
毎日同じ時刻に確保できる方を選んでください。夜は残業や付き合いで崩れやすいので、平日の夜に机に向かえない人は、出勤前の15分から試してみてください。
- 40代・50代から勉強を始めても遅くないですか?
-
遅くありません。年齢とともに落ちやすい力もありますが、語彙のように60代まで伸び続ける力もあり、仕事で積み重ねた知識は新しく学ぶときの土台になります。年齢で落ちる力と落ちない力は、40代の理解力の低下を研究から確かめた記事で紹介しています。
- 勉強時間を増やしても成果が出ないのはなぜですか?
-
テキストを何度も読み返したりマーカーを引いたりする勉強は、やった気になりやすいわりに記憶に残りにくいからです。読んだら閉じて思い出す、すぐに答え合わせをするといった、思い出す回数を増やすやり方に変えると、同じ時間でも残る量が変わります。やり方は社会人が忘れずに成果に変える勉強法で確かめてください。
この悩みの全体像は「社会人の勉強は何から始める?おすすめの勉強法と時間がない人の続け方」にまとめています。あわせて「社会人の資格勉強のやり方」「大人の学び直しは何から始める?おすすめの分野と続かない人が変える学び方」も読まれています。
まとめ
社会人の勉強時間の平均は、平日に仕事をした人で1日4分、10歳以上の全体でも13分です。1日15〜30分を毎日続けるだけで、平均を大きく上回れます。
- 勉強する時間を先に予定へ入れる
- スキマ時間ごとにやることを決めておく
- テレビとスマホの時間から15分だけ移す
- 座る前に今日の問いを1つ決める
今夜のうちに、明日の勉強の15分を手帳に書き込むところから始めてみてください。
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