速読は右脳で読むという説は本や教材で広く紹介されていますが、研究では右脳だけで文章を読む仕組みは確かめられていません。言葉の意味を取る働きは多くの人で左脳が中心です。
まずこれまでに試した速読の本・アプリ・講座の数と、練習に使った時間を数えてみてください。1日15分 × 60日 = 15時間を練習に使った計算です。
そう数えるとまた失敗するのではというあきらめが出てきますよね。でもうまくいかなかったのはあなたの脳のせいではありません。
結論から言うと速く読めるかどうかを分けるのは右脳か左脳かではなく読み方です。読む前に目的を決めて頭の中の音読を減らし、1回で全部分かろうとしない読み方に変えると速さは変わります。
この記事では右脳速読の説がどこから来たのかと研究でわかったこと、そして右脳を鍛えなくても速く読める読み方を紹介します。
また同じように挫折するのではと疑っている方こそ先に確かめてください。目的を決めて要点をつかむ読み方は下のボタンから受け取れる無料の入門動画講座で試せます。
この記事の執筆・監修
浦地純也(しゃっく)
速読メソッド「GSR」講師 / 株式会社ManaBeラボ 代表取締役

- 株式会社ManaBeラボ代表取締役
- 中学校、高等学校理科教員免許
- 国際ジェネラティブチェンジ協会ジェネラティブトランス修了資格
- カリフォルニア大学発祥の心理学指導者資格
2013年、高知大学で理科教員免許を取得し、公立の高等学校で2年間理科教師として働く。その後速読に感銘を受け愛知県で速読教室と学習塾を開校。
その後、スタンフォード大学心理学博士のギリガン先生と出会い、「瞑想状態×速読」を用いた新しい速読メソッド【GSR(Generative Speed Reading)】をワールドクラスパートナーズ株式会社と開発。
2019年には、「人生を変える速読法 GSR」を出版。2025年までの10年間で44,000人以上への速読指導の実績。現在もオンラインで全国の人々へ向けて活動中。
速読は右脳で読むという説とは|文字を見て写し取る読み方

速読は右脳で読むという説は文字を読まずに見て丸ごと受け取るという考え方です。文字を1つずつ追う左脳の読み方をやめれば何十倍も速くなると説明されます。
文字を読まずに見るという主張
右脳速読の本や教材が勧めるのはページを写真のように見る読み方です。
文字を言葉として追うのをやめてページ全体を目に入れ、イメージのまま受け取れば一気に読めるという主張です。左脳のブレーキを外して右脳のアクセルを踏むという言い方で紹介する本もあります(PRESIDENT Online)。
右脳と左脳の話の元は分離脳の研究
右脳と左脳で得意なことが違うという話の元は左右の脳をつなぐ部分を切った患者の研究です。
薬学者の阿部和穂さんは、この研究は特別な状態の患者が対象で健康な人の脳が左右で別々に働く根拠にはならないと解説しています(All About)。
その研究の話がいつの間にか右脳は天才の脳という宣伝に変わっていきました。
右脳速読をうたう本や教材の例
右脳で読むとうたう速読は本・アプリ・ゲームなど形を変えて出ています。
右脳で読めば60倍速く読めると宣伝する電子書籍もあります(プレスリリース)。どれも速さの数字は大きいのですが、その数字を確かめた研究は示されていません。
速読そのものが本物かどうかの見分け方は速読とは?怪しいと言われる理由と本物の速読を見分ける5つのポイントで紹介しています。
しゃっく右脳で読むという言葉に引かれて試したことがある方は多いと思います。受講の申込でも他の速読法で挫折した経験を書いてくださる方がいます。
右脳の練習を続けるか迷っている方は無料の入門動画講座で目的を決めて要点をつかむ読み方を先に見ておくと比べやすくなります。
右脳を使う速読に科学的根拠はある?研究でわかった3つのこと


右脳を使う速読に科学的な根拠は見つかっていません。研究でわかったことは次の3つです。
左脳型・右脳型の人は見つからなかった
海外の研究では1,011人の脳の画像を調べ、左脳型・右脳型と呼べる人は見つかりませんでした。
左右の偏りは脳の部分ごとにはあっても、脳全体がどちらかに寄っている人はいないという結果です(Nielsen et al., 2013, PLOS ONE)。
右脳を鍛えて右脳型になるという前提そのものが成り立ちにくいことになります。
言葉の処理は多くの人で左脳が中心
文章の意味を取る働きは多くの人で左脳が中心です。
言葉を扱う部分は90%以上の人で左の脳にあると紹介されています(All About)。ただし右の脳も話の流れや言葉の調子をつかむ役を持っていて、読むときは左右の脳が一緒に働いています。
速読の約束はでき過ぎと心理学者がまとめた
心理学者のレイナー教授らは読む研究を広くまとめ、速読の宣伝はでき過ぎた約束だと結論づけました。
目の動きは読む時間の1割以下にすぎず、速さを上げると理解が落ちやすいとしています。そのうえで目的に合わせて拾い読みすることは役に立つとしています(APS Observer)。



速読の研究は厳しい結果が多いです。ただ否定されているのは魔法のような速読で、速く読む工夫そのものではありません。
速読の科学的根拠をもっと詳しく知りたい方はこちらの記事で紹介しています。


研究の話を読んでも自分に合う読み方が分からない方は無料の入門動画講座で速く読む人がしている準備を確かめてみてください。
右脳で読むつもりの速読で起きやすい3つのつまずき
右脳で読むつもりの練習でつまずくのは練習のやり方が読む目的とずれているからです。よく聞くつまずきは次の3つです。
ページを見ても中身が残らない
一番多いのは速くめくれても中身が言えないというつまずきです。
ページを写真のように見る練習ではめくる速さは上がります。けれど何を知りたいかを決めずに見ているので、読み終えたあとに要点を聞かれると答えられません。
練習の画面では速いのに本では遅いまま
2つ目は練習の速さが本に移らないことです。
文字の並びを目で追う練習や記号を見つける練習では点数が上がります。ところが仕事の資料を開くと元の読み方に戻ってしまいます。練習と本番で頭の使い方が違うからです。
続かずに自分には無理だとあきらめる
3つ目は成果が見えないまま続かなくなることです。
従来の速読教室では受講者の約7割が途中でやめてしまうと浦地は話しています(2026年4月の発表)。あなたが悪いわけではありません。結果が見えにくい練習を長く続ける設計が合わなかっただけです。



挫折した方ほど自分の頭のせいにしがちです。でも練習のやり方を読む目的に合わせれば結果は変わります。
速読が続かない理由はこちらで詳しく紹介しています。


今度こそ続く方法を探している方は無料の入門動画講座で練習がそのまま本に使える読み方を見てみてください。
右脳より読み方を変える|速く読める人がしている3つのこと
速く読める人は右脳を鍛えているのではなく読み方を変えています。している工夫は次の3つです。
読む前に知りたいことを1つ決める
本を開く前にこの本から何を持ち帰るかを1つ決めます。
知りたいことが決まると答えに関係する所で目が止まり、関係のない所は先へ進めます。全部を同じ深さで読まなくてよくなるので速さが変わります。
頭の中の音読を減らす
2つ目は頭の中で読み上げる量を減らすことです。
学校で声に出して読む練習をしてきたので、黙って読んでいても頭の中で音にするくせが残っています。読み上げていると話す速さより速くは進めません。止めようとせずに少しずつ減らすのがこつです。


1回で全部分かろうとせず重ねて読む
3つ目は1回で目指す理解を30〜60%にして何度か重ねて読むことです。
私が教えている速読法GSRでは目的を決めてから全体を見て要点をつかみ、必要な所だけ読み直します。1回で全部を分かろうとしないので、読み上げずに先へ進めます。速読法GSRの考え方はこちらで紹介しています。





右脳か左脳かを気にするより、読む前の1分で目的を決めるほうがずっと効きます。今日読む1冊で試してみてください。
速読で挫折した人が読み方を変えて起きた変化
速読で挫折した人でも読み方を変えると変化が出ています。
読み方は一度変えれば本にも仕事にも使える
最初に数えた練習の時間は方法が合っていなければこれからも増えていきます。
読み方は一度変えれば本にも資料にもメールにも使えます。受講後のアンケートでも他の速読法でできなかった方から実際に速く読んでアウトプットまでできたという声をいただいています。
通信の速読で挫折した受講生の声
通信の速読を受けて挫折した方もいます。下の方は今10分で本の要点をつかめるようになりました。


通信の速読を過去に受け、がんばったにも関わらず全く効果を感じることなく挫折。今では、10分で本を読み本の要点をつかむことができるようになりました。速度は、約50倍です。
2020年10月には、1ヶ月に16冊の本を読破。1年かかっていた読書数をわずか1ヶ月で超えました!やっぱり読書は大事と改めて実感。この読書で得た知識を活かして、ピアノの先生向けの新しい講座をスタート。毎回満席で、ご好評いただいています。
右脳の練習で手応えがなかった方ほど、読み方そのものを変えると違いが分かります。
右脳の練習は自己流でも続けられますが、読む目的を決めないまま速さだけ上げても本の中身は残りません。入門動画講座では、目的を決めて全体から要点をつかむ読み方を順番に見られます。
- 費用は0円で登録はメールアドレスだけ
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費用は0円・入力はメールアドレスだけです
速読と右脳のよくある質問
- 速読は右脳を使うというのは本当ですか?
-
研究では右脳だけで文章を読む仕組みは確かめられていません。言葉の意味を取る働きは多くの人で左脳が中心で、読むときは左右の脳が一緒に働いています。
- 右脳を鍛えるトレーニングで速く読めるようになりますか?
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練習の画面での速さは上がっても、本や資料を読む速さにつながるという研究の裏づけは示されていません。読む前に目的を決めるなど読み方を変えるほうが本の速さに表れます。
- 右脳型・左脳型の人はいますか?
-
1,011人の脳の画像を調べた研究では、脳全体が右か左に寄っている人は見つかりませんでした。左右の偏りは脳の部分ごとの性質とされています。
- ページを写真のように見る読み方はできますか?
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ページを眺めるだけで中身を覚えられるという研究の裏づけは示されていません。眺めるだけでは要点を言えないので、知りたいことを決めてから読むのが近道です。
- 右脳速読で挫折しても速く読めるようになりますか?
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なれます。挫折の多くは脳の問題ではなく、練習のやり方が読む目的とずれていたことが原因です。目的を決めて重ねて読む読み方なら練習がそのまま本に使えます。
- また同じように挫折しませんか?
-
疑うのは自然なことです。だからこそ大きなお金をかける前に、無料の入門動画講座で読み方の違いを一度確かめてみてください。
まとめ
速く読めるかどうかは右脳か左脳かより読み方で決まります。
- 右脳で読む説の元は分離脳の研究で、健康な人の読み方の根拠ではない
- 1,011人を調べた研究で左脳型・右脳型の人は見つからなかった
- 言葉の意味を取る働きは多くの人で左脳が中心
- 右脳の練習でつまずくのは練習が読む目的とずれているから
- 目的を決めて頭の中の音読を減らし重ねて読むと速さが変わる
これまで速読の練習に使った時間は、方法が合わないままならこれからも増えていきます。
また同じではと疑っている方こそまず無料の入門動画講座で確かめてください。
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