通勤電車で読書をしようと本を開いたのに昨日どこまで読んだか思い出せなくて数ページ戻り、やっと話に入れたと思ったらもう降りる駅ってことありませんか?
これを毎朝くり返して気づけば1冊に1か月。自分は集中力がないのかなとか15分じゃ短すぎるのかなとか思っちゃいますよね。
通勤電車の読書が進まないのは時間が短いからではありません。15分に読み方と読む速さが合っていないからなんです。降りる駅までに区切りまで読み切れる読み方に変えれば、同じ15分でも1冊が前に進みます。
この記事では通勤時間が1年でどれくらいの読書時間になるかと通勤読書が進まない理由、紙・電子書籍・耳で聞く読書の使い分け、15分で1冊を前に進める4つの読み方を紹介します。

毎朝数ページ戻ってしまうのは、読む速さだけでなく読んだ内容を思い出せる形で残せていないことも原因です。私が教えている速読法GSRで同じ15分に読める量と残る量がどう変わるのかは下の無料の入門動画講座で先に確かめられます。
この記事の執筆・監修
浦地純也(しゃっく)
速読メソッド「GSR」講師 / 株式会社ManaBeラボ 代表取締役

- 株式会社ManaBeラボ代表取締役
- 中学校、高等学校理科教員免許
- 国際ジェネラティブチェンジ協会ジェネラティブトランス修了資格
- カリフォルニア大学発祥の心理学指導者資格
2013年、高知大学で理科教員免許を取得し、公立の高等学校で2年間理科教師として働く。その後速読に感銘を受け愛知県で速読教室と学習塾を開校。
その後、スタンフォード大学心理学博士のギリガン先生と出会い、「瞑想状態×速読」を用いた新しい速読メソッド【GSR(Generative Speed Reading)】をワールドクラスパートナーズ株式会社と開発。
2019年には、「人生を変える速読法 GSR」を出版。2025年までの10年間で44,000人以上への速読指導の実績。現在もオンラインで全国の人々へ向けて活動中。
通勤電車の読書時間は1年で何時間になるか

片道15分の電車でも往復で毎日30分、1年ではおよそ120時間になります。通勤時間は社会人が毎日ほぼ確実に手に入れられる数少ない読書時間なんです。
通勤時間は毎日確実に取れる読書時間
通勤は仕事の日なら予定に組み込まれた時間です。休日の予定や体調に左右されやすい夜の時間と違って、毎日ほぼ同じ時間に同じ長さで手に入りますよね。
まとまった時間が取れないからと読書をあきらめる人は多いですが、通勤電車の中ならスマホを眺めるか本を開くかを選ぶだけです。
(混み合った車内では周りの方に配慮して読んでくださいね)
片道15分でも1年で120時間になる
片道15分なら往復30分で、年240日の出勤なら年7,200分=120時間です。24時間で割るとまる5日分にあたります。
実際の通勤時間はもっと長く、平日に通勤した人の往復の平均は1時間19分、東京都では1時間35分でした(出典:総務省「令和3年社会生活基本調査」)。
全部を電車で座って過ごせるわけではありませんが、そのうち半分を読書にあてるだけでも1年で150時間を超えます。
しゃっく1日の15分は小さく見えますが、1年分を並べると本を何十冊も読める時間なんですよ。
ただ、時間があることと読み進められることは別の話なんです。
通勤電車の読書が進まない2つの理由


通勤読書が進まない理由は話に入る前に降りる駅が来ることと、翌朝の読み返しで15分が消えることの2つです。どちらも意志の弱さとは関係がありません。
15分では話に入る前に降りる駅が来る
本を開いてから内容に入り込むまでには少し時間がかかります。15分の通勤ではようやく集中し始めたところで、もう降りる駅のアナウンスが聞こえてくるんですよね。
区切りの悪いところで本を閉じて鞄にしまい、続きが気になったまま改札を出る。この中途半端な終わり方が翌朝にそのまま響いてきます。
翌朝の読み返しで15分が消える
翌朝また本を開くとどこまで読んだのか、何の話だったのかがすぐには思い出せません。仕方なく少し前のページまで戻って読み直しますよね。
昨日の内容を確かめるだけで今日の15分の大半が終わり、新しく読めるのはほんの数ページ。ページはめくっているのに中身は前に進んでいないんです。
こうして1冊に1か月かかるのが当たり前になっていきます。
細切れに時間をかけて読むほど内容は残らない
1冊を何週間もかけて細切れに読むと読み終えたころには前半を忘れています。丁寧にゆっくり読めば残るとは限らないんです。
読み終えるまでが長いほど前半を忘れる
1か月かけて読み終えた本の内容を人に説明できるでしょうか。最後の章は覚えていても最初の章はおぼろげになっていることが多いですよね。
これは読む速さそのものより、読み始めから読み終わりまでに時間がたつことで起きる現象です。後半を読んでいるころには前半の記憶が薄れているんです。
毎朝話の流れが切れて全体がつながらない
本には始めから終わりまでを貫く1本の話の流れがあります。主張の順番や章と章のつながりのことです。
15分ずつ細切れに読むとこの流れが毎朝切れます。読むたびに思い出すところから始まるので、頭の中で全体がつながらないまま最後のページに着いてしまうんです。


反対に短い期間で通して読むと、話の流れが切れないまま構造ごと頭に入ります。通勤読書で目指したいのは区切りよく読み切って毎日つなぐ読み方なんです。


通勤電車で読書を進める4つの読み方
通勤読書を進めるには読み返す時間を思い出す時間に変えることと、降りる駅までに読む範囲を決めることです。乗る前・車内・降りた後に分けて、4つの読み方を紹介します。


乗る前の1分で前回の要点を思い出す
ホームで電車を待つ1分で本を開かずに前回の要点を思い出してください。思い出せなくても大丈夫で、思い出そうとすること自体が練習になります。
ワシントン大学(セントルイス)の研究では大学生に説明文を学んでもらい、4回読んだ組と1回読んで3回思い出して書いた組を比べました(Roediger & Karpicke(2006))。


1週間後に覚えていた量は思い出した組のほうが多かったんです。しかも4回読んだ組は、自分は覚えていると一番自信を持っていました。
毎朝の読み返しをこの1分の思い出しに置きかえるだけで、15分のほとんどを新しいページに使えるようになります。



思い出せないときもそのまま本を開けば大丈夫です。思い出そうとした分だけ続きが頭に入りやすくなりますよ。
降りる駅までに読む範囲を決める
本を開いたら、まず目次や見出しを見て今日はこの見出しまでと範囲を決めます。
ゴールが見えていると降りる駅までの時間に合わせてペースを配分できます。区切りのいいところで閉じられるので翌朝もそこから迷わず始められるんです。
最初のうちは1つの見出し、慣れてきたら2つと範囲を少しずつ広げてみてください。
通勤には章が短い本を選ぶ
通勤電車で読む本は章や見出しが短く区切られた本が向いています。15分で1つの区切りまで読み切りやすいからです。
朝は仕事に使うビジネス書や資料、帰りは小説やエッセイのように朝と帰りで本を分けるのもおすすめです。疲れている帰りに難しい本を開いてもなかなか前に進みませんよね。
1冊を通して論理を追う専門書は通勤では目次と各章の最初と最後だけを読み、休日に通して読むと流れが切れにくくなります。
降りたら30秒で1行だけ言葉にする
電車を降りたら改札までの30秒で今日の一番の学びを1行だけ言葉にします。頭の中で言うだけでもスマホのメモに1行打つだけでもかまいません。
これが翌朝ホームで思い出すときの手がかりになります。読んだ内容を一度取り出しておくと次の日につながりやすくなるんです。


書き出した1行を残しておく形は、読書ノートの書き方でも紹介しています。


紙・電子書籍・耳で聞く読書の使い分け
座れる日や立って片手が使える日は紙の本、満員電車では片手で読める電子書籍、本を開けないほど混む日は耳で聞く読書と混み具合で使い分けるのがおすすめです。
| 向いている場面 | 気をつけること | |
|---|---|---|
| 紙の本 | 座れる日・ドア付近で両手が使える日 | 混雑時は大きく広げない。厚い本は持ち歩きが重い |
| 電子書籍 | 立ったまま片手で読む満員電車 | スマホだと通知に気を取られやすい |
| 耳で聞く読書 | 本を開けないほど混む日・目が疲れた帰り | 聞く速さは話す速さで決まり、聞き流しやすい |
満員電車では片手で読める電子書籍を使う
混み合った車内で文庫本を開くのが難しい日はスマホや電子書籍の端末で読むと片手で済みます。文字の大きさを変えられるのも揺れる車内では助かりますよね。
ただ画面で読むと、紙より内容が頭に残りにくいと感じる人もいます。理由と画面でも残る読み方はこちらで紹介しています。




耳で聞く読書は話す速さで決まる
オーディオブックなどの耳で聞く読書は本を開けない日の強い味方です。ただ聞く速さは読み上げる速さで決まるので目で読むほど量は増やせません。
聞き流すだけだと内容が残りにくいので、降りたあとの1行は耳で聞いた日にも続けてください。
電車で読書して気持ち悪くなるときは
電車で本を読んで気持ち悪くなるときは視線を大きく下げないことと、進行方向を向いて読むことを試してみてください。本を目の高さに近づけると窓の外の景色との差が小さくなります。
それでも気分が悪くなるときは無理に読み続けないでください。目を閉じて耳で聞く読書に切り替えるか、その日は外の景色を眺めて過ごすほうが体にやさしいです。
通勤読書の鍵は時間ではなく読む速さ
通勤時間は増やせませんが、1分で読める量は変えられます。15分で区切りまで読み切れる速さがあれば細切れでも1冊が成立するんです。
通勤時間は増やせないが読む速さは変えられる
会社までの距離も電車の本数も決まっているので、乗っている時間を自分で伸ばすことはできません。変えられるのはその15分でどこまで読めるかだけなんです。
大人が本を読む速さは1分に約500字が目安です。仮に1冊10万字の本を往復30分ずつ読むと、読み返しがなくても1冊に1週間ほどかかります。


読む速さが2倍になれば4日ほど、3倍なら3日ほど。1冊にかかる日数が短くなるほど前半を忘れる前に読み終えられます。今の自分の速さは1分の診断で測れます。


速読は細切れの時間で1冊を成立させる技術
速読というとたくさん読むための技術と思われがちです。でも通勤読書から見ると速読は細切れの時間でも1冊を成立させる技術なんです。
15分で区切りまで読み切れれば翌朝の読み返しが減り、読み返しが減れば話の流れも切れません。読む速さが変わるとここまで見てきた2つの理由がまとめて解消するんですよね。



通勤読書のコツを全部覚えるより読む速さそのものを変えたほうが早いんです。
通勤の15分を変える速読法GSRとは
速読法GSRは頭の中の音読を減らして文字から直接意味をつかみ、読んだ内容を思い出すところまでをセットにした速読です。ページを飛ばす読み方ではありません。
頭の中の音読を減らして文字を見て取る
多くの人は文章を頭の中で声に出しながら読んでいます。これだと声に出せる速さが読む速さの上限になってしまうんです。
映画の字幕やレストランのメニューは声に出さなくても見ただけで意味が分かりますよね。この見て取る読み方を「視読」といい、GSRではこれを本のページにも広げていきます。


最初の理解は3割でいい
通勤の15分で1冊を前に進めるには最初から全部を理解しようとしないことも大切です。まず全体の骨組みを3割ほどつかみ、必要なところは後から読み直せばいいんです。
GSRでは読む前に呼吸を整えて頭を落ち着かせ、問いを1つ持ってから読み始め、読み終えたら思い出して言葉にします。この記事で紹介した乗る前の1分と降りたあとの1行を、毎日の読書の型として身につけていくんです。


6週間の講座を受けた受講生の一部(192名)のデータでは、1分間に読めるページ数の伸びは中央値で20.68倍でした(PR TIMES 2026年4月8日)。数字の中身はこちらでくわしく紹介しています。




通勤の15分で1冊読めるようになった受講者の声
速読法GSRを学んだ受講生には同じ15分で読める量と残る量が変わったという声が届いています。読書の時間そのものを増やしたわけではないんです。
歯科医師の受講生は、受講前は通勤の15分で本を読もうとしても少し読んだところで電車を降り、翌日はまた同じところから読み返す毎日でした。1冊読み終えるのに1か月かかっていたそうです。
受講後は同じ15分で1冊をざっと読み、内容を理解できるところまで読み進められるようになりました。
読んでいる途中、ある一節に目を留めたときにこの本は前にも読んだことがある気がすると感じたそうです。時間をかけて読んだはずの本を読んだこと自体ほとんど覚えていなかったんです。
ほかの受講生の声
同じような声はほかの受講生からも届いています。


速読とは、「結局アウトプットできないもの」と思っていました。受講後は、短時間で読み、本の要点を理解をしながらアウトプットできるようになりました。以前は1冊1〜2ヶ月かけて読んでも、全然記憶していなかったので大きな変化です。その結果、すきま時間を活用して副業の勉強と実践ができるようになり、本業と同じくらい稼ぐ事ができるようになりました。今では完全に会社を辞めて、楽しく働いています。


速読とは「結局アウトプットできないもの」と思っていました。受講後は短時間で読み、本の30%は理解をしながらアウトプットできるようになりました。以前は1冊1~2ヶ月かけて、結局ほとんど理解していなかったので大きな変化です。
自分の心身の状態を整えることで、じっくり読まなくても理解できるんだと思えたのが大きな変化でした。心身の状態を整えることは日常生活にも生かしています。


読書はとても苦手で、小学校の頃から諦めていました。今では毎日1冊10分を本を読み、SNSにアウトプットのための投稿をしています。このサイクルを365日継続することができ、とても自信がつきました。
読書をすることで、自分の経験や先入観のみで判断することがなくなり、考えの幅が広がった。
自分が毎日読書をすることで、娘が絵本を読むようになりました。今では娘も本が好きになり、本を通じた会話が家族内で増えたことで、家族関係が良くなった。
まずは無料の入門動画講座で読み方を確かめる
通勤の15分を毎朝の読み返しで終わらせるか、1冊を前に進める時間に変えるか。その分かれ目は読む速さと読み方を変えられるかどうかです。
まずは無料の入門動画講座で頭の中の音読を減らす読み方を確かめてください。動画を最後まで見ると通常5,000円のGSRオンライン体験会に無料で参加できます。
通勤電車での読書についてよくある質問
- 通勤時間の読書にはどんな効果がありますか?
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毎日ほぼ同じ時間が確保できるので、読書が習慣になりやすいのが一番の効果です。片道15分でも1年で約120時間になります。朝は仕事に使う本、帰りは気分転換の本と分けると朝は仕事の準備、帰りは頭の切り替えにも使えます。
- 通勤の15分だけで本当に1冊読めるようになりますか?
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15分で区切りまで読み切るだけなら、乗る前の1分で前回の要点を思い出し降りる駅までの範囲を決めればすぐにできます。1冊を15分で読むには読む速さそのものを上げる練習が必要で、速読法GSRの受講生には15分で1冊をざっと読めるようになった方もいます。
- 満員電車で本を開けないときはどうすればいいですか?
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片手で読めるスマホや電子書籍の端末を使うか、オーディオブックなどの耳で聞く読書に切り替えてください。どちらも降りたあとに学びを1行だけ言葉にすると内容が残りやすくなります。
- 電車で読書をすると気持ち悪くなるのはなぜですか?
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車内では体が揺れを感じているのに目は止まった文字を見ているため、感覚のずれで気分が悪くなりやすいといわれます。本を目の高さに近づけて進行方向を向き、それでもつらいときは無理に読まずに耳で聞く読書に切り替えてください。
- 通勤電車で読むなら紙と電子書籍のどちらがいいですか?
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座れる日や両手が使える日は紙の本、立って片手しか使えない日は電子書籍が向いています。画面だと内容が残りにくいと感じる人は降りたあとに1行を言葉にする習慣を足してください。
- 速読は結局内容を読み飛ばしているだけではありませんか?
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いいえ。ページをパラパラめくる練習はトレーニングの一つで実際の読書とは別ものです。速読法GSRで身につける視読は頭の中で声に出さずに文字を見て意味をつかむ読み方で、理解を捨てて速くする方法ではありません。
まとめ
通勤電車の読書が進まないのは意志が弱いからでも15分が短いからでもありません。読み方と読む速さが15分に合っていなかっただけなんです。
- 片道15分の通勤でも1年で約120時間の読書時間になる
- 進まない理由は話に入る前に降りる駅が来ることと、翌朝の読み返しで15分が消えること
- 乗る前の1分で思い出し、降りる駅までの範囲を決め、降りたら1行だけ言葉にする
- 満員電車では電子書籍、本を開けない日は耳で聞く読書と混み具合で使い分ける
- 通勤時間は増やせないが読む速さは変えられる
明日の朝はホームで電車を待つ1分だけ、前回読んだところの要点を思い出してから本を開いてみてください。それだけで15分の使い方が変わり始めます。













