スキマ時間を読書にあてようと、本を鞄に入れたまま今日も電車に乗る。
昨日読んだところはどんな内容だったか思い出すため、少し前のページに戻ってから読み進める。
やっと新しい部分に集中できたかと思えば、もう目的の駅に着いている。
こんな繰り返しで、1冊を読み終えるまでに気づけば1ヶ月以上かかってしまう。そんな経験はありませんか?
この記事では、通勤時間を読書に使おうとしているのに思うように進まない本当の原因と、15分という細切れの時間でも1冊が着実に進むようになる読み方をお伝えします。
通勤の15分は年間で見れば大きな資産

通勤時間を読書に使おうとする発想そのものは、とても素晴らしいです。
(混みあった車内での読書は周りの方に配慮しましょうね)
まとまった時間が取れないからと読書をあきらめてしまう人は多いものです。それでも通勤という時間だけは、意識しなくても毎日ほぼ確実に手に入ります。
これほど確実に取れる時間は、実はあまり他にありません。
通勤時間は社会人が毎日確実に確保できる時間
電車通勤の人なら、仕事の日はほぼ毎日、電車に乗りますよね。休日の予定や体調に左右される他の時間と違い、通勤はスケジュールに組み込まれた時間です。
考え方によっては、確実に確保できる自由時間とも言えます。
せっかくなら、この時間をなんとなく浪費してしまうのではなく有益なものに変えたいですよね。
15分の積み重ねは年間で大きな読書量になる
片道15分、往復で30分。これを年間の出勤日数にかけると、思った以上の量になります。
仮に年間240日通勤するとして計算すると、30分×240日で7,200分。時間になおすと120時間です。24時間換算では、まる5日分に相当します。
1日の中では15分という小さな時間でも、1年分を積み上げると軽視できない資産になる。ここまでは、まったく正しい発想です。
まとまった時間が取れない社会人が読書を続けるための考え方は、忙しい社会人が読書を続ける方法|1冊にかかる時間を縮める発想の転換でも詳しく紹介しています。
通勤読書が進まない理由

でも、現実はそう単純ではありません。
多くの人が、この15分をうまく使えずにいます。
15分では読み進める前に電車を降りてしまう
朝の電車で本を開く。数ページ読み進めたところで、もう最寄り駅のアナウンスが聞こえてくる。
本を閉じ、鞄にしまう。今日はここまでと自分に言い聞かせながら、ホームに降りる。
15分という時間は、物語や論旨に入り込むには短すぎます。ようやく集中し始めたころに、電車を降りる時間が来てしまうのです。
翌日は読み返すだけで1冊に1ヶ月かかる
翌朝、また同じ電車に乗り、同じ本を開きます。ところが、どこまで読んだのか、何の話だったのかがすぐには思い出せません。
仕方なく、少し前のページまで戻って読み直します。昨日の内容を確認するだけで、今日の15分はほとんど終わってしまいます。
これを毎朝繰り返すので、実質的にはほとんど前に進んでいません。ページ数だけを見れば読んでいるはずなのに、内容はいっこうに積み上がらない。
結果として、1冊を読み終えるまでに1ヶ月かかる。これが、通勤電車で読書をしている多くの人が抱えている現実です。
1ヶ月かけて読んでも内容は記憶に残らない
ここで、直感に反する話をします。
時間をかけてじっくり読んだ本ほど、あとになって内容を思い出せません。逆に、短時間で一気に読み終えた本のほうが、後々まで記憶に残ります。
ゆっくり読むほうが理解が深まりそうに感じるかもしれません。でも、実際に起きているのは逆の現象です。
ゆっくり読んだ本ほど内容を思い出せない
1ヶ月かけて読み終えた本の内容を、1週間後に人へ説明できるでしょうか。多くの場合、最初の章の話はすでにおぼろげになっています。
読み終えるまでに時間がかかるほど、内容を思い出せなくなっていく。これは読む速さそのものというより、時間の経過によって記憶が薄れていく現象です。
文脈が細切れに分断されると記憶に残りにくい
本1冊には、始めから終わりまでを貫く1本の文脈があります。登場人物の関係、主張の流れ、章と章のつながりです。
通勤の15分ずつで細切れに読むと、この文脈がそのたびに途切れます。読むたびに前の内容を思い出すところから始まるため、頭の中で全体像がつながりません。
反対に、1冊を短時間で通して読むと、話の流れが途切れないまま構造ごと頭に入ります。これが、短時間で読んだ本のほうが記憶に残りやすい理由です。
通勤読書の鍵は時間ではなく読む速さ
ここまでの2つの理由は、どちらもあなたの意志が弱いからではありません。読む速さが、15分という時間に見合っていなかっただけです。
通勤時間そのものを増やすことはできない
電車に乗っている時間を、自分の都合で伸ばすことはできません。会社までの距離も、電車の本数もすでに決まっています。
通勤時間という枠を広げようとする発想では、この状況は変えられません。
15分に見合う読書速度があれば読み進められる
変えられるのは、時間の長さではなく、その15分でどれだけ読み進められるかです。
同じ15分でも、読む速度が上がれば、区切りの悪いところで降りることが減ります。翌日に読み返す量も減り、内容のつながりも保たれます。
細切れ時間を読書に使いたい人ほど、読書スピードが鍵になります。速読は、たくさん読むための技術である前に、細切れの時間でも1冊が成立するようにする技術です。
15分で1冊が進むようになれば、通勤時間はそのまま毎日の読書時間に変わります。
通勤時間を変える「速読法GSR」とは
この、細切れ時間でも1冊が成立する読み方を、脳科学に基づいて体系化したのが「速読法GSR」です。
速読法GSRは脳の処理速度そのものを底上げする
速読法GSRは、スタンフォード大学心理学博士のスティーブン・ギリガン先生らが開発した集中状態の技術と、最新の脳科学を組み合わせた読み方です。
2019年に書籍として出版され、これまで44,690人以上が体験しています。小学校4年生から82歳まで、幅広い年代が効果を実感しているメソッドです。
このメソッドが目指すのは、単に目を速く動かすことではありません。脳が情報を処理する能力そのものを底上げすることです。
処理能力が上がれば、同じ15分でも読み進められる分量が変わります。翌日に内容を忘れて読み返す、という悪循環そのものが起きにくくなります。
速読は飛ばし読みではなく内容を理解しながら読む技術
速読と聞くと、ページをパラパラめくって内容を把握する光景を思い浮かべる方もいるかもしれません。あれはトレーニングの一種であり、実際に文章を読んで理解しているわけではありません。
私が教えている読み方は「視読」と呼ばれるものです。声に出さずに文字を見て、そのまま理解する読み方で、特殊な才能ではありません。
映画の字幕を目で追うとき、レストランのメニューを見るとき、私たちはすでに声に出さず内容を理解しています。その力を、本にもそのまま応用するだけです。
通勤の15分でどんなふうに読み方が変わるのか、速読法GSRの仕組みをもう少し詳しく知りたい方は、こちらの解説記事も参考にしてみてください。
通勤の15分で1冊読めるようになった受講者の声
実際に速読法GSRを学んだ受講生の多くに、共通する変化があります。読書時間そのものが増えたわけではありません。同じ15分で読める量、そして記憶に残る量が変わったのです。
理由は、ここまで見てきた通りです。細切れに読み返すのではなく、1冊を短い時間で通して読めるようになると、話の流れが途切れず、全体像が頭の中でつながります。だから、読んだ内容も記憶に残ります。
この変化を象徴する受講生に、40代の歯科医師の方がいます。
受講前は、私の他の受講生と同じように、通勤の15分で本を読もうとしていました。しかし少し読んだところで電車を降り、翌日はまた同じところから読み返す。
この繰り返しで、1冊読み終えるまでに1ヶ月かかっていたそうです。
受講後は、同じ15分で1冊をざっと読み、内容を理解できるところまで読み進められるようになりました。
さらに印象的だったのは、読んでいる途中のことです。ある印象的な一節に目を留めたとき「この本、前にも読んだことがある気がする」とふと感じたそうです。
以前、時間をかけて読んだはずの本でした。それなのに、読んだこと自体をほとんど覚えていなかったのです。
時間をかけた読み方が、実はどれほど記憶に残っていなかったか。本人が一番実感した瞬間でした。
同じような声は、この方だけではありません。

速読とは、「結局アウトプットできないもの」と思っていました。受講後は、短時間で読み、本の要点を理解をしながらアウトプットできるようになりました。以前は1冊1〜2ヶ月かけて読んでも、全然記憶していなかったので大きな変化です。その結果、すきま時間を活用して副業の勉強と実践ができるようになり、本業と同じくらい稼ぐ事ができるようになりました。今では完全に会社を辞めて、楽しく働いています。

速読とは「結局アウトプットできないもの」と思っていました。受講後は短時間で読み、本の30%は理解をしながらアウトプットできるようになりました。以前は1冊1~2ヶ月かけて、結局ほとんど理解していなかったので大きな変化です。
自分の心身の状態を整えることで、じっくり読まなくても理解できるんだと思えたのが大きな変化でした。心身の状態を整えることは日常生活にも生かしています。

読書はとても苦手で、小学校の頃から諦めていました。今では毎日1冊10分を本を読み、SNSにアウトプットのための投稿をしています。このサイクルを365日継続することができ、とても自信がつきました。
読書をすることで、自分の経験や先入観のみで判断することがなくなり、考えの幅が広がった。
自分が毎日読書をすることで、娘が絵本を読むようになりました。今では娘も本が好きになり、本を通じた会話が家族内で増えたことで、家族関係が良くなった。
通勤の車内で必ず本を開く習慣が身についた、1〜2ヶ月かかっていた本を15分で読み切れるようになった。同じような変化を報告してくれる受講生は、他にも大勢います。
受講生全体で見ても、読書速度の向上は中央値で20.68倍。1冊の本を10分で読み、内容を人に伝えられるようになった人は96%にのぼります。40代の歯科医師の変化は、特別な例外ではありません。
通勤の15分をこのまま眠らせておくか、1日1冊分の時間に変えるか。その分かれ目は、読む速さを変えられるかどうかだけです。
まずは無料の入門動画講座で、実際の読み方を確かめてみてください。
通勤電車での読書に関するよくある質問
- 通勤の15分だけで、本当に1冊読めるようになりますか?
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はい。訓練を重ねた受講生の中には、通勤の15分で1冊をざっと読み、内容を理解できるようになった方が複数います。目指すのは要点をつかむ読み方で、一字一句を記憶する読み方ではありません。まずは30〜60%の理解を目標にすると、15分でも1冊が十分に成立します。
- 速読は結局、内容を読み飛ばしているだけではありませんか?
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いいえ。ページをめくるだけの読み方はトレーニングの一種で、実際の読書とは別物です。私が教えている視読は、声に出さずに文字を見て理解しながら読み進める技術で、理解を捨てて速くする方法ではありません。
- 身につくまでにどのくらいの期間がかかりますか?
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目安は6週間の集中トレーニングです。読み始めた翌日から劇的に変わるわけではなく、少しずつ脳が速い処理に慣れていきます。筋トレと同じで、日常の読書速度として定着するまでには一定の期間が必要です。
- 満員電車で本を大きく開けなくても練習できますか?
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問題ありません。速読法GSRは目を速く動かす訓練ではなく、脳の処理速度そのものを上げるトレーニングです。文庫本を軽く開ける程度のスペースがあれば、通勤電車の中でも十分に読み進められます。
- スマートフォンや電子書籍でも同じように効果はありますか?
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電子書籍でも実践は可能です。ただし指先でページをめくる感覚が理解力に関わるというデータがあり、紙の本のほうが速度・理解力ともに効果を感じやすい傾向があります。通勤中に紙の本を持ち歩くことも検討してみてください。
まとめ
通勤の15分を読書に使おうとする発想は、間違っていません。むしろ、社会人が確実に読書時間を確保できる、数少ない機会です。
それでも思うように読み進められないとしたら、原因は意志の弱さでも、通勤時間の短さでもありません。その15分に、読む速さが追いついていないだけです。
読む速さが変われば、細切れの15分でも1冊が着実に進みます。翌日に読み返す時間は減り、読み終えた本の内容も記憶に残ります。
40代の歯科医師の受講生が経験したように、読み方を変えた先には、通勤時間そのものが変わる未来があります。
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通勤の15分は、今日から変えられます。


