積読は何冊が普通?平均と相場をデータで確認|冊数より消化速度が大事

積読は何冊が普通?平均と相場をデータで確認|冊数より消化速度が大事

本棚に並ぶ未読の本を数えて、ふと不安になったことはありませんか。

10冊、30冊、もしかすると100冊。「自分は買ってばかりで読めていないのでは」と落ち込む方は少なくありません。でも、その冊数は本当に多すぎるのでしょうか。

この記事では、積読が何冊あるのが普通なのか、平均や相場を実際の調査データで確認します。先に結論を言うと、あなたの積読はおそらく異常ではありません。そして本当に向き合うべきは冊数ではなく、別のところにあります。

ManaBeラボ 浦地純也
  • 株式会社ManaBeラボ代表取締役
  • 中学校、高等学校理科教員免許
  • 国際ジェネラティブチェンジ協会ジェネラティブトランス修了資格
  • カリフォルニア大学発祥の心理学指導者資格

2013年、高知大学で理科教員免許を取得し、公立の高等学校で2年間理科教師として働く。その後速読に感銘を受け愛知県で速読教室と学習塾を開校。

その後、スタンフォード大学心理学博士のギリガン先生と出会い、「瞑想状態×速読」を用いた新しい速読メソッド【GSR(Generative Speed Reading)】をワールドクラスパートナーズ株式会社と開発。

2019年には、「人生を変える速読法 GSR」を出版。2025年までの10年間で44,000人以上への速読指導の実績。現在もオンラインで全国の人々へ向けて活動中。

目次

みんな積読を何冊持っている?データで見る平均と相場

みんな積読を何冊持っている?データで見る平均と相場

まず、世の中の人がどのくらい積読を抱えているのかを見てみましょう。数字を知ると、自分の感覚がずいぶん変わるはずです。

8割が積読を抱えている。あなただけではない

丸善ジュンク堂書店が2019年に行った読書環境アンケートでは、全国40店舗・2,104名が回答しています。この調査によると、積読がある人の割合は79%にのぼりました。

つまり、本を読む人のおよそ8割が、読めていない本を抱えているということです。買ったまま開けていない一冊があるのは、あなただけの問題ではありません。

「読めていない自分はだらしない」と感じていたなら、まず安心してください。積読は、本好きの大多数が共有している状態です。

冊数の分布で見る相場(6冊以上が6割、31冊以上が23%)

同じ調査では、積読の冊数の分布も出ています。6冊以上の積読を抱える人が6割強。さらに31冊以上という人も23%いました。

5人に1人以上が、30冊を超える未読の本と暮らしている計算です。だから平均で何冊という一つの数字を探すより、分布で眺めるほうが実態に近い。

仮にあなたの積読が100冊あったとしても、特別に多いわけではありません。31冊以上の層は珍しくなく、その延長線上に数十冊・百冊規模の人も存在します。冊数の多さで自分を責める必要は、ほとんどないのです。

なぜ積んでしまうのか(積む理由ランキング)

冊数は問題じゃない。本当の問題は消化速度

冊数の相場がわかったところで、次の疑問が浮かびます。そもそも、なぜ私たちは本を積んでしまうのでしょうか。これも調査に答えがあります。

積読になる理由トップ4

先ほどの丸善ジュンク堂の調査では、積読になる理由のランキングも集計されています。上位は次の4つでした。

  • 他に優先して読む本が増えた
  • 本を読む時間がない
  • 買うことで満足した
  • 読むタイミングを過ぎた

注目したいのは、どれも意志が弱いからではない点です。優先順位が動いたり、時間が足りなかったり。日々まじめに過ごしているからこそ起きる、ごく自然な理由が並んでいます。

「時間がない」の裏にある共通点

この理由ランキングをよく見ると、本が増える側の力は強く、減らす側の力は弱い、という構図が見えてきます。

新しい本との出会いは止まりません。気になるテーマは次々現れ、買うこと自体は数分で済みます。一方で、一冊を読み終えるには何時間もかかる。供給に消化が追いつかず、差分がそのまま棚にたまっていくわけです。

なぜ積読に罪悪感まで覚えてしまうのか、その心理の正体については、積読が生まれる仕組みを解説した記事で詳しく触れています。ここでは、増える本に読むスピードが追いついていない、という一点だけ押さえておいてください。

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冊数は問題じゃない。本当の問題は消化速度

ここからが、この記事でいちばん伝えたいところです。積読で本当に向き合うべきなのは、冊数ではありません。

100冊あっても読める速度なら負債にならない

考えてみてください。仮に100冊の積読があっても、あなたが1冊を短時間で読み切れるなら、それは負債ではなく、いつでも引き出せる知識の在庫になります

逆に1冊に何時間もかかる読み方のままだと、たとえ10冊でも重荷に感じる。問題は冊数ではなく、買う速度に読む速度が追いついていないことなんです。

私の速読スクールの受講生は、96%が1冊10分の内容をプレゼンできるようになります。これくらいの速度で要点をつかめると、積読は積まれたままではなくなります。冊数そのものより、消化のスピードに目を向けることが先決です。

1冊にかける時間を縮める発想

では、1冊にかける時間はどうやって縮めるのか。鍵になるのが、読むときの頭の中の動きです。

多くの人は、文章を読むとき無意識に頭の中で音読しています。これを内声化と呼びます。声に出さなくても、心の中で一字一句なぞるこの癖が、読む速度の天井になっているのです。文字を音に変えずそのまま見て理解する読み方に切り替えると、速度は上がっていきます。

もう一つは、目的を「全部理解する」から「要点をつかむ」に変えることです。本の核心は全体の2割ほどで、残りは補足という考え方があります。富山大学の研究でも、頭の中の音読を抑えるトレーニングを1日5分・1週間続けると、読書速度が約60%上がったと報告されています。

具体的にどう読み方を変えるかは、積読を解消する実践記事にまとめてあります。この記事では、冊数を数えて落ち込むより、1冊にかかる時間を縮めるほうが効く、という発想の転換だけ持ち帰ってください。

積読 何冊・平均についてよくある質問

積読は平均で何冊くらいが普通ですか?

一つの平均値より、分布で見るのが実態に近いです。丸善ジュンク堂書店の2019年の調査(2,104名)では、6冊以上の積読がある人が6割強、31冊以上も23%いました。数冊から数十冊まで幅広く、特定の冊数が普通というより、人によってかなりばらつくのが実情です。

積読が100冊あるのは多すぎですか?

多すぎるとは言い切れません。同じ調査で31冊以上の人が23%おり、その延長で数十冊から百冊規模の人も珍しくありません。問題は冊数の多さより、1冊を読み切る速度が追いついているかどうかです。読める速度があれば、100冊は負債ではなく知識の在庫になります。

なぜ買った本を積んでしまうのですか?

意志の弱さが原因ではありません。調査の理由ランキング上位は、他に優先して読む本が増えた・本を読む時間がない・買うことで満足した、の3つでした。本が増える速さに読む速さが追いつかないために、未読が自然にたまっていく構造です。

積読を減らすにはどうすればいいですか?

捨てたり売ったりして冊数を減らすより、読める速度を上げて消化が供給に追いつくようにするのが根本的です。読むときの頭の中の音読を抑え、要点をつかむ読み方に切り替えると速くなります。具体的な手順は積読を解消する記事を参考にしてください。

積読が多いと罪悪感を感じます。普通ですか?

とても多くの人が同じように感じています。本好きの約8割が積読を抱えているのですから、あなただけではありません。その罪悪感がどこから来るのか、心理の正体については積読が生まれる仕組みの記事で掘り下げています。

まとめ

積読が何冊あるのが普通かを、データで確認してきました。本を読む人の約8割が積読を抱え、6冊以上が6割、31冊以上も23%。あなたの冊数は、おそらく異常ではありません。

そして本当に向き合うべきは、冊数ではなく消化速度でした。100冊あっても読める速度なら、それは負債ではなく資産になります。買う速度に読む速度を近づけていく。そこに視点を移すだけで、積読への気持ちはずいぶん軽くなるはずです。

私が教えているGSRという速読は、眼球トレーニングではなく、頭の中の音読を止めて脳の処理パターンを変えるアプローチです。積読を消化できるだけの読書量を増やしたいと考えているなら、参考になるかもしれません。

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